岩内町(いわないちょう)は、北海道後志総合振興局管内にある町。岩内郡に属す。旧岩内町と島野村の合併により、1955年(昭和30年)4月1日に誕生した町である[1]。
語源
アイヌ語のイワウナイ(iwaw nay 硫黄の川)とする説や、イワナイ(iwa nay 山の川)とする説などがある[2]。
地理
南西部の海岸は断崖・奇岩が連なっている。雷電温泉の付近はニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されている。
- 河川
- 野束川
- 運上屋川
- ポンイワナイ川
- メトチ川
- 権太川
隣接している自治体
沿革
経済
産業
主に農業、漁業。日本におけるアスパラガス栽培の発祥の地でもある。
立地企業
金融機関
- 北海道信用金庫
- 岩内支店(字清住)※旧岩内信用金庫本店→旧北海信用金庫岩内支店
- ※かつては旧小樽信用金庫岩内支店、のちに北海道信用金庫岩内支店高台出張所が字高台に所在したが、2018年9月18日同信金岩内支店に吸収合併となり廃止
- 北洋銀行岩内中央支店(字万代)
- 北海道銀行岩内支店(字高台)
農協・漁協
郵便局
- 岩内郵便局(集配局)(字高台)
- 岩内高台郵便局(旧名・岩内駅前郵便局)(字高台)
- 島野郵便局(字野束)
- 他に岩内宮園(2021年4月1日から一時閉鎖[5])、岩内大浜、岩内東山の簡易郵便局が所在。
宅配便
公共機関
警察
姉妹都市
国内
海外
地域
人口
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岩内町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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岩内町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 岩内町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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岩内町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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25,799人
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1975年(昭和50年)
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25,823人
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1980年(昭和55年)
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22,373人
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1985年(昭和60年)
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20,892人
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1990年(平成2年)
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19,372人
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1995年(平成7年)
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17,895人
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2000年(平成12年)
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16,726人
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2005年(平成17年)
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15,744人
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2010年(平成22年)
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14,446人
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2015年(平成27年)
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13,042人
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2020年(令和2年)
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11,648人
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総務省統計局 国勢調査より
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教育
- 高等学校
- 中学校
- 岩内町立岩内第一中学校(字宮園)
- 岩内町立岩内第二中学校(字野束)
- 小学校
- 岩内町立岩内東小学校(字東山)
- 岩内町立岩内西小学校(字野束)
かつては字高台に町立岩内中央小学校もあったが2014年に閉校になり、旧校舎は「岩内町地域交流センター」、体育館は「岩内町民体育館」として利用されていたが、町内の4つの小中学校を統合して「義務教育学校」を開設する計画が進行しており、老朽化した旧岩内中央小学校と旧体育館を取り壊して跡地に2026年(令和8年)完成予定。[2]
住宅団地
- 道営住宅野束団地
- 道営住宅相生団地
- 道営住宅栄夕陽ヶ丘団地
ほかに町営団地(東山、みどりが丘、東宮園、東相生、栄、大浜、南栄、島野)があるが、その内、築50年以上経過し老朽化のため2017年から島野、東相生の団地は住民移転の上取り壊しが始まり、みどりが丘団地も2017年度中に住民退去・移転の後2020年には全て取り壊された。
交通
鉄道
現在は町内を鉄道路線は通っていない。最寄り駅は、JR北海道函館本線小沢駅。
かつては小沢駅から分岐する国鉄岩内線が通っていたが、1985年7月1日に廃止されている。
廃止路線
路線バス
町内に岩内バスターミナルがあり、主要都市や鉄道駅と岩内町を結ぶ路線バスや、岩内町と周辺町村を結ぶ路線バスが発着する。
- ニセコバス - 岩内営業所が担当
- 北海道中央バス - 岩内営業所が担当
- 岩宇地域公共交通活性化協議会
- 岩宇地域海岸線(しおかぜライン):岩内町 - 泊村 - 神恵内村
- 町内路線
- いわない循環バス ノッタライン - ニセコバスが運行
- 円山地域乗合タクシー - キングハイヤーが運行
道路
タクシー
航路
現在は定期航路は通っていない。
1990年から東日本フェリーが岩内港 - 直江津港を結ぶフェリー航路を開設していたが、1999年に休止となった[6]。2005年に町は航路再開を断念し[7]、岩内港のフェリーターミナルは解体された。
通信
- 市外局番は0135(余市MAエリアも0135だが互いに市外局番からかける必要がある)
- 市内局番は61 - 63、67。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
文化財
- 岩内東山円筒文化遺跡出土の遺物 - 北海道指定有形文化財(美術工芸品)、岩内町郷土館
- 岩内東山円筒文化遺跡 - 北海道指定史跡
- 阿弥陀如来大仏像 - 岩内町指定有形文化財(美術工芸品)、帰厚院(字高台)
- 岩内赤坂奴 - 岩内町指定無形民俗文化財、岩内赤坂奴保存会
岩内神社例大祭で奉納される奴振り行列
観光
- 朝日温泉(字敷島内)※現在休業中
- 雷電温泉(字敷島内)※2022年現在、温泉旅館・ホテルは全て廃業している
- いわない温泉(円山リゾート内)好循環型再生可能エネルギー活用型地域を目指して、新たな温泉地ブランド「いわない温泉」がスタート。[8]
- いわない高原ホテル
- 高島旅館
- サンサンの湯
- おかえりなさい
- 木田金次郎美術館(字万代)
- 荒井記念美術館(字野束)
- 岩内市民劇場
- 含翠園
- 夏目漱石立籍地の碑
- 弁慶の刀掛岩
- 円山展望台
神社・仏閣
マスコットキャラクター
岩内町出身の著名人
岩内町ゆかりの有名人
- 夏目漱石 - 25歳のときより22年間、本籍を岩内町に置いていた[10]。岩内町郷土館がその戸籍謄本を所蔵している[11]。町内に「文豪夏目漱石立籍地」という碑がある[12]。
- 團伊玖磨 - 日本を代表するクラシック音楽の作曲家、北海道岩内町立岩内西小学校校歌を作曲。昭和26年(1951年)10月10日制定(開校50周年記念)、北海道唯一の團伊玖磨作曲の小学校校歌である。
- 荻原井泉水 - 日本の俳人、北海道岩内町立岩内西小学校校歌を作詞。團伊玖磨と共に日本芸術院会員で鎌倉在住だった。
- 中居正広 - SMAPリーダー。父が岩内町出身。岩内町人会に親子で参加して地元の話題になった。
- 中島みゆき - シンガーソングライター、5歳から11歳までをこの地で過ごした。
- 池高暢希 - プロサッカー選手、泊村出身だが、小学校時代にイーグレット岩内に所属していた。
- 大鵬幸喜 - 日本の元大相撲力士・第48代横綱。小学校1年生の1年間、北海道岩内町立岩内西小学校に在学していた。[13]
文学
- 有島武郎『生まれ出づる悩み』(大正7年)は岩内町の漁師画家木田金次郎がモデル。
- 水上勉の小説「飢餓海峡」で描かれている、強盗殺人放火事件の発生した北海道岩幌町は、1954年(昭和29年)に発生した岩内大火をモデルとしている。
脚注
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
岩内町に関連するカテゴリがあります。