宮山駅
宮山駅(みややまえき)は、神奈川県高座郡寒川町宮山にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)相模線の駅である。相模國一之宮として知られる寒川神社の最寄駅である。 歴史
駅構造単式ホーム1面1線の地上駅。かつて、ホームから階段を降りた所に木造の旧駅舎が置かれていた。 駅舎には多機能券売機が設置されている[1]。2014年12月26日まで営業していた出札窓口では、長距離乗車券なども発売していた。2016年2月21日より茅ケ崎駅の遠隔管理の下で無人化された[4]。無人化前は茅ケ崎駅が管理する業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)であった。簡易Suica改札機が設置されている。 また、当駅は相模國一之宮である寒川神社の最寄駅であるため、初詣シーズンには貸し出しプレハブの臨時出札窓口が駅の周りに複数設置され、駅員が多数派遣されている。
利用状況2014年度(平成26年度)の1日平均乗車人員は2,210人である。 近年の1日平均乗車人員は下表の通りである。
駅周辺相模國一之宮である寒川神社の最寄駅であり、年始は参拝客で大変混雑するため、駅周辺道路は交通規制が敷かれる(12月31日 - 1月3日)。 寒川神社は『日本総国風土記』によると、5世紀頃の雄略天皇(獲加多支鹵大王)の時代に朝廷より幣帛を奉納された相模国随一の古社であり、相武国造の氏神とされる。また平安時代に選定された『延喜式神名帳』にある、「名神大社」に列せられた相模国内唯一の神社でもある。『吾妻鏡』によると鎌倉時代には、源頼朝の妻北条政子の「安産祈願」が行われ、また社伝によると戦国時代には、武田信玄が「勝戦祈願」に自身の兜を奉納する等、歴史上の人物との関係も深い。江戸時代には、イギリスのノーベル賞受賞者が発表した「ソディの6球連鎖」に相当する内容の算額が、100年以上前に奉納されたことでも有名。明治時代には国幣中社に列せられた。近代以降は参拝者の増加が著しく、特に「八方除の守護神」として名高い。近年は著名人の参拝も多く見られ、特に佐藤栄作首相や俳優の高倉健が崇敬者であったことで知られる。境内には世界的な日本庭園デザイナーとして知られる曹洞宗僧侶の枡野俊明によって設計された「神嶽山神苑」がある。 駅周辺は基本的に住宅街であり、寒川町の特産品である梨園や、神奈川県の特産品でもあり、県内でも有数の生産量を誇るスイートピー等の花卉栽培用のビニールハウスが点在する[8]。 また、相模川と目久尻川の2つの河川が流れており、日本で初めて県営による広域水道を実現した寒川浄水場や、浄水場の旧送水ポンプ所を改装してつくられた神奈川県水道記念館等の県の関連施設が多くある。寒川取水堰からは、寒川浄水場のみならず、横浜市戸塚区にある小雀浄水場にも送水され、横浜市と横須賀市の水道水も供給されている。現在、神奈川県水道記念館として使われている寒川浄水場の旧送水ポンプ所は、厚生省が企画した「近代水道百選」に選定されており、神奈川県庁本庁舎等で使用されているスクラッチタイル貼りの外壁で、昭和初期の官庁建築の特徴が保たれている。 この他、駅の北方には圏央道の寒川北ICがあり、東証上場企業である河西工業の本社や段ボール製造大手のレンゴーの事業所がある。
隣の駅脚注記事本文
利用状況
関連項目外部リンク
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