定数歌(ていすうか)は、一定の数を定めて和歌を詠む創作手法、及びその催し、作品。
概要
定数歌が製作される動機は様々で、天皇や上皇の命により指名された歌人が詠進するもの(応製)、一族や仲間内の文化的催しとして行われるもの、神仏への奉納、記念の催し事、個人的な創作活動の一環等がある。定数歌の代表的なものは百首歌だが、応製百首の場合は勅撰集や大規模な歌合の準備作業として実施されることもある。百首歌は勅撰集に準じた部立構成を持つ(部類百首)ことが多く、また更に細かい歌題が指定される(組題百首)こともある。
主な定数歌
以下表中の詳細は『新編国歌大観』 第四巻による。
名称 /(別名)
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主催者
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時期
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部立・題等
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詠進歌人
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備考
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堀河百首 (堀河院百首和歌) (類聚百首) (太郎百首)
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主催:堀河天皇 題者:大江匡房 勧進:藤原公実
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長治2年5月29日〜 同3年3月11日奏覧 (1105–06年)
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- 春 20題
- 夏 15題
- 秋 20題
- 冬 15題
- 恋 10題
- 雑 20題
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永久百首 (堀河院後度百首和歌) (次郎百首)
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勧進:藤原仲実
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永久4年12月20日 (1117年)
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- 春 18題
- 夏 12題
- 秋 18題
- 冬 12題
- 恋 10題
- 雑 30題
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為忠家初度百首 (丹後守家百首)
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主催:藤原為忠
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長承年間 (1132–34年)
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- 春 20題
- 夏 15題
- 秋 20題
- 冬 15題
- 恋 10題
- 雑 20題
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為忠家後度百首 (木工権頭家百首)
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主催:藤原為忠
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長承3年12月〜 保延2年1月 (1134–36年)
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- 春 20題
- 夏 15題
- 秋 20題
- 冬 15題
- 恋 10題
- 雑 20題
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久安百首 (崇徳院御百首)
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主催:崇徳院 部類:藤原俊成
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康治年間賜題 (1142–43年) 久安6年詠進 (1150年)
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- 春 20首
- 夏 10首
- 秋 20首
- 冬 10首
- 恋 20首
- 神祇 2首
- 慶賀 2首
- 尺教 5首
- 無常 2首
- 離別 1首
- 羇旅 5首
- 物名 2首
- 短歌 1首
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- 崇徳院第二度百首
- 元『詞花集』選集資料
- 実際は『千載集』に使用
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正治初度百首 (正治二年院初度百首)
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主催:後鳥羽院 撰者:土御門内大臣 藤原季経 藤原経家
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正治2年第一次下命 同年11月22日披講 (1200年)
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- 春 20首
- 夏 15首
- 秋 20首
- 冬 15首
- 恋 10首
- 羇旅 5首
- 山家 5首
- 鳥 5首
- 祝 5首
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正治後度百首 (院百首五首題)
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主催:後鳥羽院
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正治2年10–12月 (1200年)
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- 春 3題
- 夏 2題
- 秋 3題
- 冬 2題
- 雑 10題
(各題5首)
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建保名所百首 (建保三年十月廿四日 内裏名所百首)
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主催:順徳天皇
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建保3年10月24日 (1215年)
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- 春 20題
- 夏 10題
- 秋 20題
- 冬 10題
- 恋 20題
- 雑 20題
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洞院摂政家百首 (関白左大臣家百首)
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主催:九条教実
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貞永元年 (1232年)
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- 春 3題
- 夏 2題
- 秋 3題
- 冬 2題
- 雑 10題
(各題5首)
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宝治百首 (宝治御百首)
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主催:後嵯峨院
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宝治2年 (1248年)
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- 春 20題
- 夏 10題
- 秋 20題
- 冬 10題
- 恋 20題
- 雑 20題
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補注
原注
注釈
- ^ 著名人の隠名と推測されているが、何者かは不明。
- ^ 祝部成茂