大牟田市(おおむたし)は、福岡県の最南端にある市。1917年(大正6年)市制施行。
概要
九州の中部に位置し、西は有明海に面している。みやま市高田町(旧三池郡高田町)や熊本県荒尾市、玉名郡南関町、同郡長洲町を含む独立した都市圏(大牟田都市圏)を形成している。
保健所政令市(保健所法施行令による指定:三号市)・廃棄物処理法施行令指定都市(名指し指定)の一つでもあったが、保健所は2020年(令和2年)3月31日限りで廃止され、保健所の設置主体や産業廃棄物の許可等の業務についての実施主体が福岡県へと変更された[1][2]。
かつては三井三池炭鉱の石炭資源を背景とした石炭化学工業で栄え、1959年(昭和34年)には最大人口208,887人を誇ったが、エネルギー革命などにより石炭化学工業は衰退。同炭鉱が1997年(平成9年)3月に閉山してからは、廃棄物固形燃料(RDF)発電施設を中心とした環境リサイクル産業などの新興産業(エコタウン)や、立地条件を生かした大牟田テクノパーク(工業団地)への企業誘致などに力を入れている。
現在の市の公式キャッチフレーズは『やさしさとエネルギーあふれるまち・おおむた』。以前は『九州をつなぐ多機能都市・おおむた』であった。
2007年(平成19年)フォーブス誌「世界の最もきれいな都市トップ25位」に選定された。ちなみに1位はカルガリーで、アジアでは大牟田を含む日本の3都市(勝山9位、神戸25位)が選ばれている。また、2008年に「クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)」が数値化された「クオリティ・オブ・リビング」の分野において、世界218都市中第69位となっている。
毎年7月下旬に行われるおおむた『大蛇山』まつりには、毎年40万人ほどが訪れるという。
2015年(平成27年)7月に三池炭鉱宮原坑・専用鉄道敷跡、三池港が明治日本の産業革命遺産として世界遺産に登録された。
2010年(平成22年)4月1日に過疎地域に指定されたが、2021年(令和3年)3月31日限りで指定解除され、卒業団体となった。
熊本県荒尾市との関係
南隣にある荒尾市とは、ともに「三池炭鉱の街」として栄えてきたこともあり、現在でも経済的な繋がりが大変強い。県境を跨いで市街地が連続(連坦)し、一体化した人口集中地区(DID)を形成している。自市以外への市町村別通勤・通学人口では、大牟田市は荒尾市へ、荒尾市は大牟田市へが最も多いほか、自市以外からの市町村別通勤・通学人口においても、大牟田市は荒尾市から、荒尾市は大牟田市からが最も多い。また、荒尾市と共同でゴミ処理を行っていたり、水道局の井戸・配水施設が荒尾市内にあったりするなど、自治体間の関係も深い。このような背景から、越境合併を望む声も少なくない。
大牟田市内には荒尾市の飛地が3箇所存在するが、これはいずれも江戸時代に当時の三池藩が肥後藩から灌漑用水を融通された見返りに土地を提供したものである。
なお、最寄りの高速道路のインターチェンジが玉名郡南関町にあるほか(九州自動車道南関インターチェンジ)、水道水を菊池川などから引いていたり、警察の交通取締りを福岡・熊本の両県警が共同実施していたりするなど、荒尾市以外の熊本県北部との結びつきもある。また熊本日日新聞の販売担当地域にも含まれている[3]。
地理
福岡県の最南端に位置し、南と東を熊本県に接している。福岡市より約65km南、熊本市より約45km北西、佐賀市より約35km南東に位置している。
有明海に面している市西部には干拓地や埋立地が広がっている。なお、有明海を隔てて島原半島と向い合っており、晴れた日には雲仙岳の姿を見ることもできる。一方、市東部は三池山(388m)・上徳(うわとこ)山(258m)・大間(だいま)山(225m)などの小高い山が連なり、また市北部に稲荷山(181m)・甘木山(123m)、さらに市南東部には高取山(131m)といった丘陵地が点在している。
市内を流れる一級河川は存在しないが、二級河川は諏訪川・大牟田川・堂面川・隈川の4本があり、堂面川の支流として白銀川・長溝川・手鎌野間川などがある。
気候
大牟田(1991年 - 2020年)の気候
|
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年
|
最高気温記録 °C (°F)
|
20.5 (68.9)
|
21.8 (71.2)
|
25.0 (77)
|
29.6 (85.3)
|
32.8 (91)
|
35.0 (95)
|
37.2 (99)
|
38.1 (100.6)
|
35.5 (95.9)
|
32.7 (90.9)
|
27.6 (81.7)
|
23.6 (74.5)
|
38.1 (100.6)
|
平均最高気温 °C (°F)
|
10.0 (50)
|
11.5 (52.7)
|
15.0 (59)
|
20.3 (68.5)
|
24.9 (76.8)
|
27.3 (81.1)
|
30.9 (87.6)
|
32.4 (90.3)
|
29.0 (84.2)
|
23.9 (75)
|
18.0 (64.4)
|
12.3 (54.1)
|
21.3 (70.3)
|
日平均気温 °C (°F)
|
5.6 (42.1)
|
6.7 (44.1)
|
10.1 (50.2)
|
14.9 (58.8)
|
19.5 (67.1)
|
23.0 (73.4)
|
26.8 (80.2)
|
27.7 (81.9)
|
24.2 (75.6)
|
18.7 (65.7)
|
12.9 (55.2)
|
7.5 (45.5)
|
16.5 (61.7)
|
平均最低気温 °C (°F)
|
1.2 (34.2)
|
1.9 (35.4)
|
5.1 (41.2)
|
9.6 (49.3)
|
14.5 (58.1)
|
19.3 (66.7)
|
23.5 (74.3)
|
24.1 (75.4)
|
20.2 (68.4)
|
13.9 (57)
|
8.1 (46.6)
|
2.9 (37.2)
|
12.0 (53.6)
|
最低気温記録 °C (°F)
|
−7.4 (18.7)
|
−5.8 (21.6)
|
−3.8 (25.2)
|
−0.7 (30.7)
|
5.0 (41)
|
10.2 (50.4)
|
15.1 (59.2)
|
16.1 (61)
|
9.6 (49.3)
|
1.9 (35.4)
|
−1.3 (29.7)
|
−4.7 (23.5)
|
−7.4 (18.7)
|
降水量 mm (inch)
|
53.0 (2.087)
|
73.6 (2.898)
|
119.1 (4.689)
|
139.1 (5.476)
|
168.8 (6.646)
|
366.8 (14.441)
|
394.6 (15.535)
|
212.6 (8.37)
|
171.1 (6.736)
|
83.3 (3.28)
|
85.3 (3.358)
|
58.6 (2.307)
|
1,925.8 (75.819)
|
平均降水日数 (≥1.0 mm)
|
6.9
|
7.9
|
9.9
|
9.7
|
9.2
|
13.4
|
11.9
|
9.5
|
8.8
|
6.0
|
7.7
|
6.9
|
107.9
|
平均月間日照時間
|
140.7
|
149.7
|
174.7
|
188.8
|
199.1
|
132.3
|
188.0
|
217.1
|
185.0
|
191.9
|
156.4
|
143.1
|
2,066.7
|
出典1:[4]
|
出典2:気象庁[5]
|
人口
|
大牟田市と全国の年齢別人口分布(2005年)
|
大牟田市の年齢・男女別人口分布(2005年)
|
■紫色 ― 大牟田市 ■緑色 ― 日本全国
|
■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
|
大牟田市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
|
175,143人
|
|
1975年(昭和50年)
|
165,969人
|
|
1980年(昭和55年)
|
163,000人
|
|
1985年(昭和60年)
|
159,424人
|
|
1990年(平成2年)
|
150,453人
|
|
1995年(平成7年)
|
145,085人
|
|
2000年(平成12年)
|
138,629人
|
|
2005年(平成17年)
|
131,090人
|
|
2010年(平成22年)
|
123,638人
|
|
2015年(平成27年)
|
117,360人
|
|
2020年(令和2年)
|
111,281人
|
|
|
総務省統計局 国勢調査より
|
隣接する自治体
町丁名
「大牟田市の町・字」参照。
歴史
行政
市庁舎
現在の市庁舎は二代目で、本館は1936年3月に落成した。戦時中の空襲にも耐え、屋上には高射砲の台座や防空監視哨、中庭には防火用水の水槽が現存する。屋内は逐次改装されているが、大理石製の階段や廊下、マントルピースが竣工時のまま残る[14]。2005年(平成17年)には、「大牟田市役所本庁舎旧館」の名で国の登録有形文化財となった[15]。
本館は築80年以上が経過しており老朽化が著しく、耐震基準を満たしていない上に手狭でバリアフリーに問題があることに加え、市庁舎が分散して立地していること、駐車場が不足していることが市民の不満になっており[16]、大牟田市は市民アンケートを実施し[17]、また整備検討委員会を開催して[18]、2019年2月、現在地で市庁舎を建て替える基本方針案を作成した[19]。しかし、登録有形文化財になった官公庁の建物で、かつ鉄筋コンクリート製の建物が解体された例は稀であることから、市民の間に反対論があり[20]、市議会も市当局の説明不足を指摘して、解体のための関連予算を否決した。さらに、市長が入れ替わったことから2020年2月に再び市民アンケートが行われ[21]、解体と保存の意見が拮抗[22]、
4月の段階で解体の白紙撤回と整備計画を再検討することが明らかとなった[23]。
市長
- 歴代市長[24]
代 |
氏名 |
就任年月日 |
退任年月日 |
備考
|
1 |
巌谷忠順 |
1917年7月3日 |
1921年7月2日 |
|
2 |
岩井敬太郎 |
1922年3月23日 |
1926年3月 |
|
3 |
1926年4月 |
1929年8月10日 |
|
4 |
奥村長作 |
1929年11月23日 |
1933年11月22日 |
|
5 |
前田慎吾 |
1934年5月4日 |
1937年12月4日 |
|
6-7 |
田中修 |
1938年1月23日 |
1946年1月22日 |
|
8 |
荒木万寿夫 |
1946年1月31日 |
1947年4月2日 |
|
9 |
1947年4月7日 |
1947年4月18日 |
衆院選出馬のため辞職
|
10 |
田中忠蔵 |
1947年6月4日 |
1951年3月29日 |
|
11 |
1951年4月26日 |
1955年4月3日 |
|
12 |
細谷治嘉 |
1955年5月2日 |
1959年4月29日 |
|
13 |
1959年5月2日 |
1963年4月29日 |
|
14 |
円仏末吉 |
1963年5月2日 |
1967年4月29日 |
|
15 |
田中忠蔵 |
1967年4月30日 |
1971年4月29日 |
|
16 |
山田亀一 |
1971年4月30日 |
1975年4月29日 |
|
17 |
古賀治 |
1975年4月30日 |
1979年4月29日 |
|
18-19 |
黒田穣一 |
1979年4月30日 |
1986年12月16日 |
受託収賄の容疑で逮捕されたことにより辞職
|
20-22 |
塩塚公一 |
1987年2月1日 |
1995年11月1日 |
衆院選出馬のため辞職
|
23-24 |
栗原孝 |
1995年12月4日 |
2003年12月2日 |
|
25-27 |
古賀道雄 |
2003年12月3日 |
2015年12月2日 |
|
28 |
中尾昌弘 |
2015年12月3日 |
2019年12月2日 |
|
29 |
関好孝 |
2019年12月3日 |
現職 |
|
消防
警察
地区公民館
- 中央地区公民館
- 三川地区公民館
- 勝立地区公民館
- 吉野地区公民館
- 三池地区公民館
- 手鎌地区公民館
- 駛馬地区公民館
議会
市議会
- 定数:23名
- 任期:2023年5月2日 - 2027年5月1日
県議会
- 大牟田市選挙区
- 定数:2名
- 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日
議員名 |
会派名 |
備考
|
大橋克己 |
民主県政県議団 |
所属党派は無所属
|
永川俊彦 |
自民党県議団 |
所属党派は無所属
|
衆議院
- 任期 : 2021年(令和3年)10月31日 - 2025年(令和7年)10月30日(「第49回衆議院議員総選挙」参照)
姉妹都市・友好都市
海外
教育
大学
- 私立
-
- 帝京大学福岡キャンパス : 福岡医療技術学部(看護学科・診療放射線学科・理学療法学科・作業療法学科・医療技術学科救急救命士コース・医療技術学科臨床工学コース)
- 2014年に新勝立町より岬町のネイブルランド跡地にキャンパスを移転、従来の理学療法学科・作業療法学科に加え看護学科・診療放射線学科を新設
- 新勝立町の旧キャンパスにも一部機能が残されている
高等専門学校
- 国立
-
高等学校
- 公立
-
- 私立
-
中学校
- 公立
大牟田市立の全中学校がユネスコ・スクールとして持続可能な開発のための教育(ESD)に取り組んでいる[25]。
- 私立
-
- 公立中学校の変遷[26]
()は開校年
宅峰中学校(平成27年)
- 第七中学校(昭和23年)- 船津中学校(昭和25年)
- 第一中学校(昭和22年)- 右京中学校(昭和24年)
- 延命中学校(昭和26年)
宮原中学校(平成29年)
- 第三中学校(昭和22年)- 米生中学校(昭和25年)
- 第四中学校(昭和22年)- 勝立中学校(昭和25年)
松原中学校(昭和25年)
白光中学校(昭和25年)
歴木中学校(昭和25年)
橘中学校(昭和25年)
甘木中学校(昭和25年)
田隈中学校(昭和35年)
新設された中学校である。
小学校
大牟田市立の全小学校がユネスコ・スクールとして持続可能な開発のための教育(ESD)に取り組んでいる[25]。廃校も含め、すべて公立である。
- 公立小学校の変遷[26]
()は開校年
みなと小学校(平成18年)
- 三里尋常小学校(明治45年)- 三里国民学校(昭和16年)- 三里小学校(昭和22年)
- 第九大牟田尋常小学校(昭和8年)- 大牟田第九国民学校(昭和16年)- 三川小学校(昭和25年)
天領小学校(平成22年)
- 川尻小学校(大正9年)- 川尻国民学校(昭和16年)- 川尻小学校(昭和22年)
- 諏訪国民学校(昭和20年)- 諏訪小学校(昭和22年)
駛馬小学校(平成30年)
- 駛馬尋常小学校(明治45年)- 駛馬南国民学校(昭和16年)- 駛馬南小学校(昭和22年)
- 駛馬尋常小学校(明治45年)- 駛馬北国民学校(昭和16年)- 駛馬北小学校(昭和22年)
天の原小学校(平成25年)
- 三井三池尋常小学校勝立分校(明治42年)-七浦小学校(昭和20年)-笹原小学校(昭和25年)
- 天道小学校(昭和30年)
玉川小学校(昭和22年)
- 玉川尋常小学校(明治25年)- 玉川国民学校小学校(昭和16年)
大牟田中央小学校(平成28年)
- 第五大牟田尋常小学校(大正2年)- 大牟田第五国民学校(昭和16年)- 上官小学校(昭和25年)
- 第七大牟田尋常小学校(大正12年)- 不知火小学校(昭和25年)- 大牟田小学校(昭和58年)
- 大牟田第二尋常小学校(明治33年)- 笹林小学校(昭和25年)- 大牟田小学校
大正小学校(昭和22年)
- 第八小学校(昭和8年)- 第八国民学校(昭和16年)
明治小学校(昭和25年)
- 第三尋常小学校(明治39年)- 第三国民学校(昭和16年)
白川小学校(昭和22年)
- 第一国民学校(昭和16年)- 白川国民学校(昭和21年)
高取小学校(昭和28年)・三池小学校(昭和22年)・羽山台小学校(昭和59年)・銀水小学校(昭和22年)
- 三池小学(明治9年)- 三池国民学校(昭和16年)
- 橘小学校(明治9年)- 銀水国民学校(昭和16年)
上内小学校(昭和22年)・吉野小学校(昭和32年)・倉永小学校(昭和22年)
- 上兎道小学校(明治8年)- 上内国民学校(昭和16年)
- 龍山小学(明治8年)- 倉永国民学校(昭和16年)
手鎌小学校(昭和22年)
- 深倉小学校(明治8年)- 手鎌国民学校(昭和16年)
中友小学校(昭和24年)・平原小学校(昭和23年)
前身に公立の小学校がなく、新設された学校である。
特別支援学校
各種学校
- 大牟田医師会看護専門学校
- 大牟田中央自動車学校
- 福岡県立大牟田高等技術専門校
施設
郵便局
- 大牟田郵便局(〒836・〒837で始まる地域を管轄[注釈 3])
- 大牟田白金郵便局
- 大牟田大正郵便局
- 大牟田旭町郵便局
- 大牟田臼井郵便局
- 大牟田藤田町郵便局
- 大牟田三里郵便局
- 大牟田通町郵便局
- 勝立郵便局
- 大牟田明治町郵便局
- 大牟田小浜郵便局
- 大牟田上官町郵便局
- 手鎌郵便局
- 大牟田一浦郵便局
- 大牟田駛馬郵便局
- 大牟田浄真郵便局
- 大牟田竜湖瀬郵便局
- 大牟田三川町郵便局
- 三池郵便局
- 市場山下簡易郵便局
- 大牟田橘簡易郵便局
- 上内簡易郵便局
- 大牟田久福木簡易郵便局
- 大牟田吉野郵便局
- 銀水郵便局
- 倉永郵便局
電話
昭和8年に、九州で最初に自動交換が開始されたところで、記念碑が建てられている。
病院
産業
大牟田市に本社を置く主な企業
工業
商業
1990年代前半までは井筒屋大牟田店(2000年閉店)やダイエー大牟田店(1995年閉店)などがあった新栄町や、大牟田松屋(2004年閉店)のあった本町・銀座通りなどが大牟田市の小売業の中心であったが、郊外への大型商業施設進出の影響もあって1990年代中頃から核となる大型店舗の撤退が相次ぎ、シャッター通りと化した。
2001年(平成13年)には市中心部に近い旭町・東新町地区にゆめタウン大牟田、2011年(平成23年)には臨海部の岬町地区にイオンモール大牟田が開業した。
歓楽街である旭町3丁目、栄町1-2丁目、新栄町、住吉町、大正町1-2丁目、築町、中島町、橋口町、浜町、古町、本町1-2丁目、港町並びに有明町1丁目1番地は暴力団排除特別強化地域に指定されている[27]。
商業施設
- 大型商業施設
-
- スーパーマーケット
-
- コンビニエンスストア(コンビニエンス形態店を含む)
-
- 外食チェーン
-
- ファストフード
-
- 書店(古書店を含む)
-
- ドラッグストア
-
- 家電量販店
-
- ホームセンター・ディスカウントショップ
-
- 雑貨店
-
- アミューズメント
-
- 100円ショップ
-
- 映画館
-
商業集積地区
- 旭町・東新町地区
- 大型商業施設・ゆめタウン大牟田があるほか、国道208号沿いに個人商店が並んでいる。東新町の国道南側はかつて片屋根アーケードとなっていたが、電線類地中化工事に伴い撤去された。
- 銀座通り・本町・大正町地区
- 銀座通りに個人商店が並んでいるほか、隣接する本町・大正町地区は飲食店等が多く、市内最大の歓楽街となっている。2004年に閉店した大牟田松屋もこの地区にあった。
- 三川・四ツ山・県堺地区
- 戦後の闇市から発展して形成された商店街といわれている。DIDが熊本県荒尾市と連続して形成されている。三井三池炭鉱の閉山や大型商業施設の進出などの影響もあり、2011年に地元資本のショッピングセンターが閉店した。
- 通町地区
- 県道5号線に個人商店が並ぶ。旭町・東新町地区とは商店街がほぼ繋がっていて、両地区の中間ほどに鮮ど市場やドラッグストアモリやがある。
- 三池地区
- 県道5号線沿いを中心に、個人商店が並んでいる。毎年3月初めに三池初市が行われる。
- 吉野地区
- かつては大型店舗がなく、個人商店が中心であったが、商店主が中心となって協同組合を立ち上げ、1993年にショッピングセンター・グリーンベルを開業するなど、特徴的な商業活動が展開されていた。なお、グリーンベルは閉店し、現在はマルショク吉野店となっている。
- 唐船地区
- 片側2車線の市道沿いに、ロードサイド店舗型商業施設・O-MUTA REXをはじめ、ヤマダデンキやナフコなどのチェーン店が点在する。
- 甘木・田隈地区
- 国道208号線沿いに郊外型店舗が集積する地区。1980年代にウィズユー(ディスカウントストア)、オサダが開店したのを皮切りに、数多くの郊外型店舗が開業した。なお、ウィズユー、オサダとも既に撤退し、現在はそれぞれダイソーと新鮮市場サカイになっている。また、同地区にあるロードサイド型商業施設・不知火プラザには飲食店や雑貨屋・インターネットカフェなどがある。
- 船津地区
- 国道208号線の、熊本県荒尾市との県境付近にある。近年、ヤマダ電機やマルキョウ、ニトリなど大型店舗の進出が相次いでいる。また、県境を挟んだ荒尾市側にも、イオンタウン荒尾やロードサイド型商業施設・有明プラザ、ケーズデンキなどがあり、県境を挟んで日常的に行き来する住民も多い。
主なアーケード通り
- 大牟田銀座通商店街
- 本町サンルート商店街
- 新銀座商店街
- 新栄町商店街
歓楽街
新栄町・浜町・本町・大正町・中島町にかけて、大牟田市の飲み屋の7割以上が立地する歓楽街を形成している。特に大正町には数階建ての雑居ビルが多く立地して、週末には多くの客で賑わう。
かつて存在した商業施設
- 百貨店
-
- スーパーマーケット
-
- ダイエーまるまつ - 1994年閉店(大正町地区)
- ダイエー大牟田店 - 1995年閉店(新栄町地区)
- サンリブ大牟田店 - 2011年閉店(新栄町地区)
- ワコーとれとれ市場 - 2011年閉店(県堺地区)
- その他の商業施設
-
- さんえい - 1999年閉店(新栄町地区)
- サンパレス - 2002年閉店(新栄町地区)
- エマックスオオムタ(旧西鉄名店街) - 2004年閉店(新栄町地区)
金融機関
大牟田市内に本店・支店を置く金融機関
漁業
特産品・土産物など
交通
福岡空港から車で71分、佐賀空港から車で65分の位置にある[28]。航空機の発着便数の多さなどから福岡空港を利用する人が多い。
行政の支援を受けたリムジンタクシーが大牟田市内と佐賀空港とを結んでおり、片道3,000円で利用できる(前日の17時までに予約が必要)[29]。
ヘリポートはイオンモール大牟田敷地内と記念グラウンドにある。
鉄道
鉄道路線により市街地が東西に分断されており、1994年8月時点で踏切による道路遮断時間は最大7時間50分/日におよんでいたことから、市内では道路混雑の解消や救急・防災活動支援、市街地の一体化を図るために鉄道連続立体交差を早期実現しようという動きがあり、「大牟田地区鉄道高架推進協議会」による署名活動などが展開され[30]、当時の市長・塩塚公一への陳情も行われたが[31]、2024年時点でも実現には至っていない。
市の代表駅:大牟田駅
廃止された鉄道路線
- 西鉄大牟田市内線 : 開業当時は大牟田電気軌道
- 旭町駅 - 栄町駅前駅 - 大牟田駅前駅 - 市立病院前駅 - 白金町駅 - 諏訪橋駅 - 三川町五丁目駅 - 四ツ山駅 ※一部の駅のみ記載
- 三井三池港務所三池鉄道線 : 地方鉄道昇格当時は三井鉱山三池鉄道線
- 三池浜駅 - 宮浦駅 - 万田駅 - (この間荒尾市) - 三池港駅
- 宮浦駅 - 東谷駅
- 三井化学専用線
- 旭町駅(仮屋川操車場) - 宮浦駅(2020年5月運行終了)
バス
路線バス
なお、2021年8月1日に大牟田市と福岡空港を結ぶ高速バスが休止されたため、現在は大牟田市内発着の高速バスはない。
コミュニティバス
- 三池サンキューバス[32] - 三池地区(市東部)で運行
- 倉永生活循環バス - 倉永地区(市北部)で運行
廃止された路線
道路
高速自動車国道
- 九州自動車道が市域の北東部を通過しているが、インターチェンジはない。南関IC(熊本県玉名郡南関町)が最も近い。
地域高規格道路
一般道路
- 一般国道
- 主要地方道
- 一般県道
道の駅
船舶
- 港湾
- 三池港(重要港湾) : 干満の差が大きな有明海で大型船の入港ができるようつくられた閘門式の港。閘門は機械遺産に認定されている。
- 航路
マスコミ・通信
放送局
新聞
雑誌
- CLEBA - フリーペーパー。有明新報社。隔月発行。2004年11月創刊。
- どがしこでん - フリーペーパー。大牟田市シルバー人材センター・みらい広告出版株式会社。隔月発行。2012年10月創刊。
- Ruffle(ラッフル) - フリーペーパー。株式会社Ruffle[注釈 4]。2~3か月につき1回発行。2015年6月創刊。
- 月刊みれにあむ
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡
- 早鐘眼鏡橋(国の重要文化財)
- 三池炭鉱宮原坑跡(国の史跡及び重要文化財) - 明治日本の産業革命遺産構成資産
- 三池炭鉱万田坑跡(国の史跡及び重要文化財) - 明治日本の産業革命遺産構成資産 荒尾市にあるが敷地の一部が大牟田市
- 三池港 - 明治日本の産業革命遺産構成資産
- 萩ノ尾古墳(国の史跡)
- 焼石山公園に見られる地層『米ノ山層』『銀水層』(県指定天然記念物)
観光スポット・文化施設
- 市中部・西部・南部
- 市北部・東部
- 黒崎公園
- 三池公園
- 甘木山(甘木公園・大牟田ハイツ) - 大牟田テレビ・FM中継局が設置されている
- 普光寺 - 境内に「臥龍梅」と呼ばれる樹齢450年以上の梅の木があり毎年2月中旬から3月上旬頃に開花する
- 定林寺 - 境内に多数のアジサイが植えられており「あじさい寺」の通称がある
- 三池山
- 安照寺 - 三池藩藩主の帰郷時に宿泊所として用いられた
- リフレスおおむた(大牟田市立多目的活動施設)
祭事・催事
- 臼かぶり(水かぶり)(1月:成人の日)(三池上町彌剱神社)
- 普光寺梅まつり(2月・3月)
- 三池初市(3月1日・2日)
- 大牟田二十日えびす(3月20日前後)
- おおむた『大蛇山』まつり(7月下旬)(大牟田神社など)
- 銭太鼓踊りと瓢箪(ひゅうたん)廻し(9月25日)(上内岡天満宮祭礼行事)
- 近代化遺産一斉公開(11月3日)
神社
寺院
大牟田市が舞台となった作品
映画
テレビドラマ
漫画
小説
著名な出身者
立法・行政
司法
- 岩木宰(福岡高等裁判所部総括判事、佐賀地方裁判所長)
- 鹿野伸二(名古屋家庭裁判所所長、最高裁判所調査官)
- 桜井龍子(元最高裁判所判事、元労働省女性局局長)
経済
- 黒田東彦(日本銀行前総裁)
- 古賀信行(野村證券会長)
- 渋谷翔一郎(Matsuo Sangyoグループ代表取締役会長兼社長、Bkack Moon Investment代表取締役社長)
- 末安堅二(中京銀行頭取)
- 團伊能(実業家、政治家、美術史学者)
- 服部信治(株式会社アーバネットコーポレーション社長)
学問
芸能・マスコミ
文学・芸術
漫画・イラスト・ゲーム
スポーツ選手
ゆかりのある人物
- 相武紗季(女優、夫が大牟田市出身)
- あびる優(タレント)(大牟田出身の元女優・中山貴美子の子、大牟田市生まれ東京都育ち)
- いしだあゆみ(歌手・女優、母親が大牟田市出身)
- 石田治子(元フィギュアスケート選手・指導者、母親が大牟田市出身、いしだあゆみの姉)
- 石田ゆり(元歌手・女優、母親が大牟田市出身、いしだあゆみの妹)
- 加藤シヅエ(女性初の国会議員、大牟田市に在住していた時期がある)
- 坂上忍(俳優)(父親が大牟田市生まれ)
- 庄村聡泰(ミュージシャン・[ALEXANDROS]元ドラマー・エッセイスト、大牟田市生まれ神奈川県育ち)
- 原貢(アマチュア野球指導者、福岡県立三池工業高等学校野球部監督として在住、佐賀県鳥栖市出身)
- ヒロシ(タレント、大牟田市生まれ荒尾市育ち)
- 渡部建(お笑い・アンジャッシュ、母方が大牟田市)
関連項目
脚注
注釈
- ^ 大牟田市に大雨特別警報が発表されたのは、2017年以来4年連続のことである。
- ^ 学生寮は隣の熊本県荒尾市にある。
- ^ 〒837で始まる地域は三池郵便局が管轄していたが、2016年9月12日に同局が無集配化された際に大牟田郵便局へ移管された。
- ^ 会社所在地は熊本県玉名郡南関町。
出典
外部リンク
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