和田 あき(わだ あき、1997年11月14日 - )は日本将棋連盟所属の女流棋士。女流棋士番号は50。藤倉勇樹五段門下。北海道札幌市出身。立命館大学中退。
棋歴
女流プロになるまで
- 札幌で生まれ、生後4か月で埼玉県和光市に移り住む[1]。和光市立第三小学校、和光市立大和中学校卒業[2]。
- 5歳の頃に、父と兄が指しているのに興味を持って将棋を覚える[3]。中井広恵の主宰する中井塾[4]や大野八一雄の教室[5]などで力をつける。
- 2008年8月、小学5年で第1回小学生駒姫名人戦に出場し、竹俣紅に敗れ3位[6]。
- 2009年8月、小学6年で第2回小学生駒姫名人戦で優勝[7]。
- 2009年12月、研修会F1クラスで入会[8]。
- 2010年8月、中学1年で全国中学生選抜将棋選手権大会で長谷川優貴に敗れ3位[9]。
- 2010年9月、第38回1dayトーナメントのGSPカップEastで優勝[10]。
- 2011年8月、中学2年で全国中学生選抜将棋選手権大会で2連覇する山根ことみに敗れ3位[11]。
- 2012年8月、中学3年で全国中学生選抜将棋選手権大会で山根ことみに敗れる[12]。
- 2013年8月1日、高校1年で全国高校将棋選手権大会女子の部で優勝[13]。
- 2013年8月17日、第7期マイナビ女子オープンチャレンジマッチを勝ち上がり、一斉予選1回戦で竹俣紅に敗れる[14]。
- 2013年11月、第45期女流アマ名人戦で3位[15]。
- 2014年1月、全国高校将棋新人大会女子の部で準優勝[16]。
- 2014年3月9日、関東研修会C2クラスで3連勝してC1に昇級し、女流棋士3級の資格を取得[5]。その後、資格申請を行い、4月1日付で関東所属の女流3級になった[17]。
女流プロ入り後
- 2014年8月9日、第8期マイナビ女子オープン一斉予選決勝で西山朋佳奨励会初段に勝って本戦入りを決め、昇級規定「マイナビ女子オープン本戦入り-昇級規定の女流1級に該当した場合」を満たして女流2級に昇級し、正式な女流棋士となって女流棋士番号50を付与された[18]。
- 2014年10月5日、第8回白瀧あゆみ杯争奪戦決勝戦で室谷由紀に勝ち、優勝。
- 2014年11月6日、第8期マイナビ女子オープン本戦2回戦で斎田晴子に勝利し、昇段規定「マイナビ女子オープンベスト4」を満たし、女流初段に飛付昇段[19]。その後、挑戦者決定戦まで勝ち進むが[20]、2015年3月9日上田初美に敗れ、タイトル初挑戦は逃す[21]。
棋風
居飛車党で矢倉を得意とする[3]。
人物
11月生まれであることから「あき」と名付けられた。和田アキ子と名前が似ていることについて、両親は知り合いに指摘されるまで気が付かなかったという。「一度聞けば忘れない覚えてもらいやすい名前なので、私は気に入っています」と語っている[22]。
國學院高等学校在学中に関東所属でプロ入りしたが[8][23]、2016年4月に立命館大学法学部に進学し[24]、関西所属となった。2017年3月末に立命館大学を退学し[25]、6月1日付で関東所属に復帰した[25]。
2018年度からNHK杯の棋譜読み上げを務めている[26]。2018年8月から11月までは司会の藤田綾が産休のため、同じく棋譜読み上げの飯野愛と共に交替で司会も担当していた。
『将棋年鑑 2018』掲載の棋士名鑑アンケートで、「世の中で一番怖いものはなんですか?」という質問に「蝉」と答えている[27]。
妹の和田はなも女流棋士であり、姉妹で女流棋士となるのは4例目である[28]。
昇段履歴
- 2009年12月00日 - 関東研修会F1入会
- 2014年03月09日 - 関東研修会C1に昇級(女流3級資格)
- 2014年04月01日 - 女流3級
- 2014年08月09日 - 女流2級(マイナビ女子オープン本戦入り - 女流1級に該当)
- 2014年11月06日 - 女流初段(飛び付き昇段、マイナビ女子オープンベスト4入り)
- 2023年06月05日 - 女流二段(勝数規定 /女流初段昇段後70勝)[29][30]
主な成績
脚注
関連項目
外部リンク
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タイトル保持者 【4名】 |
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永世称号 有資格者 |
- 女流七段 清水市代(クイーン名人・クイーン王位・クイーン王将・クイーン倉敷藤花)
- 女流六段 中井広恵(クイーン名人)
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女流五段 【 3名】 | |
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女流四段 【 8名】 | |
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女流三段 【11名】 | |
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女流二段 【21名】 | |
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女流初段 【18名】 | |
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女流1級 【 9名】 | |
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女流2級 【 8名】 | |
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現役女流棋士 全82名(2025年1月1日時点)/ △は2024年度の昇段 詳細は将棋の女流棋士一覧を参照。 / 引退者については「Template:将棋の引退女流棋士」を参照。 |
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白玲 | |
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A級 | |
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B級 | |
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C級 | |
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D級 | |
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次期参加 | |
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休場 | |
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数字は順位 / 名前横の「休」は今期休場者 / D級の「*」は降級点の数(3つで女流順位戦の参加資格を失う) 「次期参加」は組み合わせ抽選基準日以降にプロ入りした女流棋士(当期は未参加) / 「休場」は第1期からの休場者(棋戦未参加) |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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関連項目 | |
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日本女子プロ将棋協会(LPSA)準公認棋戦。出場者等の条件が大会ごとに異なる。 |