仁倉駅(にくらえき)は、北海道(網走支庁)常呂郡佐呂間町字仁倉にかつて設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)湧網線の駅(廃駅)である。電報略号はニク。事務管理コードは▲122406[2]。
歴史
駅名の由来
当駅が所在した地名より。地名は、アイヌ語の「ニクリ・アン・ペッ」(森林のある川)に由来する[5]。
駅構造
廃止時点で、島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の北側(網走方面に向かって左手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた[6]。
無人駅となっていた[4]が、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の北側に位置し、ホームを結ぶ通路で連絡した[6]。駅舎とホームの間には花壇が作られていた[6]。駅自体は完全無人であるが、駅近隣の個人が乗車券を販売する簡易委託駅となっていた。受託者は1983年(昭和58年)時点で70歳に近い農家の老婦人で、駅舎の清掃も行っており、当時の国鉄から「湧網沿線でいちばんきれいな駅」と太鼓判を押されていたという[6]。
利用状況
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
年度
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乗車人員
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出典
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備考
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年間
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1日平均
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1978年(昭和53年)
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70
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[7]
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駅周辺
駅跡
駅舎及び駅構内の施設は1988年(昭和63年)9月頃には既に撤去されており、2011年(平成23年)時点では更地となり、何も残っていない[9]。
また、駅跡周辺は2011年(平成23年)時点では廃屋ばかりの荒地になっていた[9]。線路跡は築堤が一部残存しており[9]、浜佐呂間駅寄り、仁倉川の先の六号の沢川にコンクリート造りの「六号の沢川橋梁」が、亀裂が入った危険な状態ながら残存していた[9]。
隣の駅
- 日本国有鉄道
- 湧網線
- 知来駅 - <紅葉橋仮乗降場> - 仁倉駅 - 浜佐呂間駅
脚注
関連項目