知来駅
知来駅(ちらいえき)は、北海道(網走支庁)常呂郡佐呂間町字知来にかつて設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)湧網線の駅(廃駅)である。電報略号はチラ。事務管理コードは▲122405[2]。 歴史
駅名の由来所在地名より。アイヌ語の「チライオッ(ciray-ot)」(イトウ・多くいる)の転訛とされる[5]。 駅構造廃止時点で、島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の北側(網走方面に向かって左手側)に存在した。転轍機を持たない棒線駅となっていた[6]。かつては島式ホーム1面2線を有する、列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後は撤去されたが、ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲していた[6]。 無人駅となっていた[4]が、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の北側に位置し、旧線跡を渡りホームを結ぶ通路で連絡した[6]。駅舎とホームの間には、花壇が作られていた[6]。駅自体は完全無人であるが、駅前の商店で乗車券を取り扱う簡易委託駅となっていた。 利用状況乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
駅周辺
駅跡1999年(平成11年)時点では駅舎が廃止当時のまま残存しており、「知来ゲートボール会館」として再利用されている[9]。2010年(平成22年)時点[10]、2011年(平成23年)時点でも同様であった[11]。内部は当時のベンチは残存しているが、待合所と事務所の間仕切りは撤去されており、休憩所兼倉庫として使用されている[11]。ホーム側も駅舎は当時のままだがレールは撤去され[11]、埋め立てられているなど、駅舎以外の設備はすべて撤去されている。線路跡も整地され、畑となっている[11]。 また、2011年(平成23年)時点では簡易委託の受託者であった駅前の商店の軒下に、「知来駅 国鉄乗車券発売所」の看板が掲げられている[11]。 隣の駅脚注
関連項目 |