上鞘師町(かみさやしまち)は、江戸期から現在にかけての青森県弘前市の地名。郵便番号は036-8354。2017年6月1日現在の人口は131人、世帯数は75世帯[1]。
地理
青森県道31号弘前鯵ケ沢線に位置する坂沿いの町。町域の北部は下鞘師町・百石町小路、東部は百石町、南部は鉄砲町、西部は元寺町に接する。
歴史
- 慶安2年 - 寺院の敷地だったが、隣接する寺町(現:元寺町)の大火後、鞘師町(現:上白銀町)が当地と下鞘師町に移転して成立(正保3年の津軽弘前城之絵図)。このため、下鞘師町と合わせて、新鞘師町としている町絵図もある。
- 万治2年 - 鞘師町と見える(弘前中惣屋敷絵図)。
- 寛文13年 - 本寺町三丁目と見える(弘前中惣屋敷絵図)。
- 延宝5年 - 当地が白銀町三丁目、下鞘師町が鞘師町一丁目、元寺町小路が鞘師町二丁目とある。また、藩の御用達鞘師大川善兵衛は当地に住んでおり、町名が変化しても多くの鞘師集団が居住していたものと思われる(弘前惣御絵図)。
- 延宝6年 - 大川善兵衛ほか、18軒の屋敷割りが見られ、鑓師・武士も含め、21人が居住(弘前町方屋敷割)。
- 享保4年 - 上鞘師町・下鞘師町の区別は無く、両方とも鞘師町と見える(町屋数円)
- 寛政12年 - 当地が鞘師町、下鞘師町が元鞘師町とある(弘前大絵図)
- 天保8年 - 町屋が20軒(弘前絵図)。
- 文久3年 - 鉄砲細工場が設置される(津軽歴代記類)。
- 明治初年 - 戸数40。町域は「上は元寺町より下は百石町まで一丁二十間、幅五間」とある(国誌)。以後、当地は元寺町と百石町の商店街を結ぶ町として発展する。
- 1915年(大正4年) - 東長町から弘前商業会議所(現:弘前商工会議所)の新館と、物産陳列所が当地の南部に移転。
沿革
- 寛文13年 - 本寺町三丁目と称される。
- 延宝5年 - 白銀町三丁目と称される。
- 万治2年・寛政12年 - 鞘師町と称される。
- 江戸期 - 弘前城下の一町。
- 明治初年〜明治22年 - 弘前を冠称。
- 1889年(明治22年) - 弘前市に所属。
施設
医療
宿泊
その他
- 三上法律事務所
- 宇野鉄砲火薬店
- 弘前商工会議所会館
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる。
交通
ホテルニューキャッスル前(土手町循環100円バス、他)停留所。
脚注
参考文献
角川日本地名大辞典 2 青森県(角川書店)
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※地域区分(弘前市国勢調査報告書p.14で使用されているもの)ごとに表示する。 |
旧弘前市 |
新市街地域 |
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