ワイド・アングルズ
『ワイド・アングルズ』(Wide Angles)は、アメリカ合衆国のジャズ・サクソフォーン奏者、マイケル・ブレッカーが2003年に録音・発表したスタジオ・アルバム。日本で先行発売された[4]。 背景ブレッカーは2002年、オーボエやストリングスなども含む大編成のグループでイギリス・ツアーを行い、それが本作のアイディアにつながった[5]。本作のレコーディングはスタジオ・ライヴ形式で行われ、3日間で終了した[3]。 反響・評価アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで14位を記録した[6]。第46回グラミー賞では、本作が最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム賞を受賞し、収録曲「ティンブクトゥ」が最優秀インストゥルメンタル編曲賞を受賞した[7]。また、収録曲「ブロードバンド」は最優秀インストゥルメンタル作曲賞にノミネートされたが、受賞には至らなかった[7]。 デヴィッド・ジェフリーズはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「実に多くの偉大なプレイヤーが集まった大編成のバンドにしては、うわべだけの結果になってしまった」「本当に詩的な演奏が聴けることもあるが、ソロイストとアンサンブルの間の相互作用は希薄である」と評している[2]。一方、John Fordhamは『ガーディアン』紙のレビューで5点満点中4点を付け「ブレッカーのキャリアにおいて、中年期の飛躍と言えるプロジェクトで、斬新なアイディアに満ちており、ギル・エヴァンス風の温かく複雑なアレンジによって、このサクソフォーン奏者が、ソロをどのように展開していくべきかを再考する必要に迫られた」と評している[5]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「テナーの響きがこれほどひとの心を打つのは、編曲の妙によるところも大だ」と評されている[1]。 トラック・リスト特記なき楽曲はマイケル・ブレッカー作曲。
パーソネル
脚注
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