リー・マクレー
リー・マクレー(Lee McRae、1966年1月23日 ‐ )は、アメリカ合衆国・ペンブローク出身で短距離走が専門の元陸上競技選手。55mで6秒00(室内アメリカ合衆国記録、元室内世界記録)、60mで6秒50(元室内世界記録)、100mで10秒07の自己ベストを持つ。1987年ローマ世界選手権における男子4×100mリレーの金メダリスト、男子100mのファイナリスト(6位)である。 経歴1987年3月、インディアナポリス世界室内選手権の男子60mに出場すると、準決勝を6秒58の自己ベスト(当時)で突破して決勝に進出した。決勝では準決勝の記録を更に縮める6秒50をマークし、6秒41の室内世界記録を樹立したベン・ジョンソンには敗れたものの、2位に入り銀メダルを獲得した。しかし、1989年にベン・ジョンソンのドーピングが発覚し、ベンジョンソンの記録は抹消された。そのため、マクレーは金メダルに繰り上がり、決勝でマークした6秒50は室内世界記録となった[1][2]。 1987年7月、ザグレブユニバーシアードに出場すると、男子100mにおいて大会記録(当時)および自己ベストとなる10秒07(+0.5)をマークして金メダルを獲得[3]。アメリカ合衆国チームの1走を務めた男子4×100mリレーも金メダル獲得に貢献し[注 1][4]、大会2冠を達成した。 1987年8-9月、ローマ世界選手権に出場すると、男子100mは1次予選と2次予選を突破して準決勝に進出した。準決勝は組4着までに入れば決勝進出という条件の下、マクリーは10秒37(-0.3)の組4着に入り、組5着とは同タイム着差ありという接戦を制してファイナリストとなった。決勝は10秒34(+1.0)の7位に終わったが、優勝したベン・ジョンソンはその後ドーピングで失格となり、マクリーの順位は繰り上がり6位となった[5]。男子4×100mリレーでは予選・準決勝・決勝の全てのラウンドでアメリカ合衆国チームの1走を務め[注 2]、金メダル獲得に貢献した[6][7]。 自己ベスト記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
主要大会成績備考欄の記録は当時のもの
全米タイトル
脚注注釈
出典
外部リンク
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