ポープ・ウィリアム

ポープ・ウィリアム
名前
愛称 ポープ
ラテン文字 POPP William
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1994-10-21) 1994年10月21日(30歳)
出身地 東京都日野市
身長 192cm
体重 89kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 横浜F・マリノス
ポジション GK
背番号 1
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2013-2017 東京ヴェルディ 1 (0)
2016 FC岐阜(loan) 4 (0)
2017 川崎フロンターレ(loan) 0 (0)
2018-2020 川崎フロンターレ 0 (0)
2019 大分トリニータ(loan) 0 (0)
2020 ファジアーノ岡山(loan) 40 (0)
2021 大分トリニータ 14 (0)
2022-2023 FC町田ゼルビア 48 (0)
2024- 横浜F・マリノス 25 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2024年12月8日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ポープ・ウィリアム(Popp William、1994年10月21日 - )は、東京都日野市出身のプロサッカー選手Jリーグ横浜F・マリノス所属。ポジションはゴールキーパー(GK)。マネジメント会社はアスリートプラス[1]

来歴

ミドルネーム良郎[2]アメリカ人の父と日本人の母を持つ[3]

5歳で両親が離婚。父が経営していた英会話教室を母が1000万円の借金と共に継いだ。この借金の完済に20年以上を要した。母は引っ越しの環境の変化に伴う悪影響を危惧し、費用の安い市営団地に移らず、住んでいた民間アパートの家賃を払い続けた。光熱費や家賃の支払いを滞納したことも何度もあった。母は食事に関しては、体やメンタルに直接影響することもあり、手間を掛けた[4]

中学進学時に東京ヴェルディジュニアユースに入団。東京Vユースも含め計6年間を東京Vの下部組織で過ごし、2013年にトップチーム昇格した。1年目は出場機会が無く、2年目の2014年も開幕当初からベンチ外が続いたが、キーパーの怪我人が相次いだために第29節のFC岐阜戦でプロデビューを果たした[5]。同年のアジア競技大会では杉本大地の負傷離脱に伴いU-21日本代表に招集された[6]。グループリーグ最終戦のネパール戦で初先発し、完封勝利した[7]。しかし、大会を通じて牲川歩見の控えにとどまり、チームも準々決勝で韓国にPK戦の末敗退した。東京Vでも正GK佐藤優也・第2GK柴崎貴広のが不動となっており、デビュー戦を除きベンチ入りすらできない状況が続いた。

2016年、FC岐阜へ期限付き移籍[8]。開幕スタメンを勝ち取るが、最終的には高木義成にポジションを譲った。

2017年、川崎フロンターレへ期限付き移籍[9]。不動の正GK鄭成龍の前に公式戦出場機会は無かったが伸びしろを認められ[3]、2018年から完全移籍に移行した[10]

2019年、大分トリニータへ期限付き移籍[11]。正GKである高木駿の存在もあってリーグ戦の出場は無かったが、カップ戦6試合に先発した。

2020年、ファジアーノ岡山へ期限付き移籍[12]。開幕戦から先発出場を果たすと以後も先発の座を譲らず、初めて年間通して正GKを務め上げ自己最多のリーグ戦40試合に出場した。

2021年、大分に完全移籍で加入、2年ぶりの復帰となった[13]。4月25日、J1第11節の浦和レッズ戦にて先発起用されJ1リーグ戦デビューを果たした[14]。その後は一時的にポジションを奪取するも中盤以降は高木にポジションを明け渡した。

2022年、FC町田ゼルビアに完全移籍で加入[15]。同年は中盤戦に福井光輝から正GKを奪取したが、終盤は控えとなった。2023年は開幕よりレギュラーに定着て31試合に出場したが、終盤戦は福井にポジションを奪われ控えとなった。

2024年、横浜F・マリノスに完全移籍で加入。[16]2月14日のAFCチャンピオンズリーグ2023/24決勝トーナメントラウンド16 第1戦バンコク・ユナイテッドFC戦からスタメンで出場するとその後のリーグ戦でも定位置を勝ち取り、レギュラーに定着。更には4月24日のAFCチャンピオンズリーグ2023/24決勝トーナメント準決勝第2戦蔚山HDFC戦では前半に上島拓巳が一発退場で1人少ない10人になり、ピンチを多く招く時間がありながらも自身のスーパーセーブもあって合計スコア3-3のまま延長後半まで戦い抜き、PK戦に突入。5人目のキッカーである金民友の右下隅に蹴ったシュートを止め、クラブ史上初の現行フォーマットでの初の決勝進出に貢献したが、決勝の対アル・アイン戦第2戦で、前半だけで2失点を喫し、更には前半終了間際となる45+10分にペナルティエリア外でDOGSOを取られて一発退場となり、クラブ初のACL優勝を逃した。

所属クラブ

個人成績

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2013 東京V 32 J2 0 0 - 0 0 0 0
2014 1 0 - 0 0 1 0
2015 0 0 - 0 0 0 0
2016 岐阜 22 4 0 - 1 0 5 0
2017 川崎 31 J1 0 0 0 0 0 0 0 0
2018 0 0 0 0 0 0 0 0
2019 大分 0 0 4 0 2 0 6 0
2020 岡山 22 J2 40 0 - - 40 0
2021 大分 J1 14 0 4 0 1 0 19 0
2022 町田 23 J2 17 0 - 0 0 17 0
2023 31 0 - 0 0 31 0
2024 横浜FM 1 J1 25 0 1 0 1 0 27 0
通算 日本 J1 29 0 9 0 4 0 52 0
日本 J2 93 0 - 1 0 94 0
総通算 132 0 9 0 5 0 146 0
国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点
AFCACL
2017 川崎 31 0 0
2018 0 0
2023-24 横浜FM 42[注釈 1] 8 0
通算 AFC 8 0

タイトル

東京ヴェルディユース
川崎フロンターレ
FC町田ゼルビア

代表歴

脚注

注釈

  1. ^ 2023年に在籍していた一森純が背番号1で登録されていたため、2024シーズンにJリーグで着けていた番号とは違う番号で出場している。

出典

  1. ^ 契約アスリート・指導者”. 株式会社アスリートプラス. 2018年12月31日閲覧。
  2. ^ 『ヴェルディ・ベレーザwith地域サッカー密着「11FC」(イレブンエフシー)』番組内で本人が「良郎」というミドルネームがある事を明かしている。
  3. ^ a b GK31/ポープ ウィリアム選手”. 川崎フロンターレ (2018年). 2019年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月13日閲覧。
  4. ^ 「ずっと自己肯定感が低かった」 J1守護神が明かす境遇と励まし”. 2024年5月5日閲覧。
  5. ^ 東京V、またGKが骨折…キローラン菜入は全治2~3カ月、今季3人目 スポニチアネックス、2014年8月31日
  6. ^ U-21日本代表 選手変更 第17回アジア競技大会(2014/仁川) 男子サッカー競技』(プレスリリース)日本サッカー協会、2014年9月11日http://www.jfa.jp/national_team/u21/news/00001978/ 
  7. ^ “GKポープ初先発で初完封「緊張なし」”. 日刊スポーツ. (2014年9月22日). https://www.nikkansports.com/soccer/japan/asiangames/2014/news/p-sc-tp0-20140922-1370763.html 2014年9月23日閲覧。 
  8. ^ ポープ ウィリアム選手(東京V)、期限付き移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)FC岐阜、2015年12月29日http://www.fc-gifu.com/information/117082015年12月30日閲覧 
  9. ^ ポープ ウィリアム選手加入のお知らせ』(プレスリリース)川崎フロンターレ、2017年1月11日http://www.frontale.co.jp/info/2017/0111_4.html2017年1月11日閲覧 
  10. ^ ポープ ウィリアム選手完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)川崎フロンターレ、2017年1月11日http://www.frontale.co.jp/info/2017/1222_1.html2017年12月22日閲覧 
  11. ^ ポープ ウィリアム選手 川崎フロンターレより期限付き移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)大分トリニータ、2018年12月25日https://www.oita-trinita.co.jp/news/20181248091/2018年12月25日閲覧 
  12. ^ ポープ ウィリアム選手 期限付き移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)ファジアーノ岡山FC、2019年12月28日https://www.fagiano-okayama.com/news/p1473055481.html2020年1月5日閲覧 
  13. ^ ポープ ウィリアム選手 川崎フロンターレより完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)大分トリニータ、2020年12月28日https://www.oita-trinita.co.jp/news/20201263514/2020年12月28日閲覧 
  14. ^ 田中達也の“恩返し弾”で再逆転!! 最後は耐えた浦和がホーム3連勝、大分は泥沼7連敗”. ゲキサカ (2021年4月25日). 2021年4月25日閲覧。
  15. ^ ポープウィリアム選手 完全移籍加入のお知らせ』(プレスリリース)FC町田ゼルビア、2021年12月30日https://www.zelvia.co.jp/news/news-190973/2021年12月30日閲覧 
  16. ^ ポープ ウィリアム選手 完全移籍加入のお知らせ | ニュース”. 横浜F・マリノス 公式サイト. 2024年1月9日閲覧。
  17. ^ 東京ヴェルディユースより来季トップチーム昇格選手内定のお知らせ 東京ヴェルディ/TOKYO VERDY、2012年10月7日


関連項目

外部リンク