ベサルト・ベリーシャ
ベサルト・ベリーシャ(Besart Berisha, 1985年7月29日 - )は、ユーゴスラビア(現・コソボ)、プリシュティナ出身のアルバニア人の元プロサッカー選手。現役時代のポジションはフォワード。 経歴クラブ5歳の時にドイツのベルリンへ家族と共に移住し、9歳の時にリヒテンベルク地区にあるサッカークラブに入団[2]。幾つかのクラブを経て、17歳の時に所属していたテニス・ボルシア・ベルリンでは全国ユースリーグで得点王に輝いた[3]。この活躍がハンブルガーSVの目に留まることとなり、その後、同クラブへと入団した。 ハンブルガーでの加入初年度は満足な出場機会を得ることが出来ず、程なくしてデンマークのクラブにレンタルされた。 2006-07シーズン、レンタル期間を終えハンブルガーに復帰。2006年12月6日、UEFAチャンピオンズリーググループリーグ最終節のCSKAモスクワ戦では、アルバニア人として初めてUEFAチャンピオンズリーグ本戦で得点を記録(結果3-2で勝利)[4]。それから10日後のアレマニア・アーヘン戦でもブンデスリーガ初得点を挙げた[5]。 2007年7月、イングランドのバーンリーFCへ移籍。3年契約を結び活躍を期待されたが、アルバニア代表での試合中に十字靭帯を断裂する深刻な怪我に見舞われ、長期離脱を余儀なくされた[6]。結局公式戦では1試合も出場することはなく、2009年の夏にドイツへ戻りアルミニア・ビーレフェルトに加入。しかしここでも十分な活躍を果たせずクラブを退団。プレーの場をオーストラリアへ移すこととなる。 2011年8月、オーストラリア・Aリーグのブリスベン・ロアーFCに加入。加入初年度にしてレギュラーシーズンで19得点を挙げ得点王に輝くと、勢いそのままにグランドファイナルでも2得点を挙げ、リーグ優勝に大きく貢献した[7]。その後も2012-13、2013-14シーズンと3季連続で2桁得点を達成。後者のシーズンではまたもグランドファイナルで得点を挙げ、チームをリーグ3度目の優勝へと導いた[8]。 2014-15シーズン、同じくAリーグのメルボルン・ビクトリーFCへ移籍。得点感覚は衰えることはなく、レギュラーシーズンではチームトップの13得点をマーク。三度グランドファイナルで得点を挙げ、自身にとって3度目となるAリーグ優勝を成し遂げた[9]。 2018年6月、Jリーグ・サンフレッチェ広島に加入[10]。2019年8月、サンフレッチェとの契約を解除し退団。 2019年9月、再びオーストラリアへ戻り、新たにAリーグに参入するウェスタン・ユナイテッドFCへの加入が発表された[11]。 2022年1月27日、現役引退を表明した。 代表2006年10月11日、アルバニア代表としてEURO2008予選のオランダ戦で途中出場、代表デビューを飾る[13]。2007年8月22日に行われたマルタとの親善試合で代表初得点を挙げた[14]。 2016年5月、ベリーシャの出生地であるコソボがUEFA及びFIFAへの加盟を認められたことにより、コソボ代表としてプレーすることを選択[15]。2017年3月24日、2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のアイスランド戦で先発出場し、代表初キャップを記録した[16]。 人物オーストラリアではAリーグ史上、最も優れた外国人選手の一人として評価を受ける[17] 一方、ラフプレーやピッチ上での問題行動の多さも指摘されており、ブリスベン時代には1シーズンだけで3度の退場を経験した[18] ほか、試合終了後に相手選手を挑発したことがきっかけで乱闘騒ぎを起こし、出場停止処分を受けている[19]。また、メルボルン時代には接触プレーで治療中に近づいてきた相手選手を蹴りつけたことで、レッドカードを提示されている[20]。 個人成績
太字はリーグ戦最多
代表歴試合数
タイトル
脚注
関連項目外部リンク
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