クリスタルムーバー(英語: Crystal Mover)は、三菱重工業が開発・製造している新交通システムである。
日本製のAGTとしては本格的な海外輸出を前提に設計された車両[1]で、導入線区は海外の新規開業路線や空港内交通機関が多かった。
2010年代以降は改良モデルとしてUrbanismo
(アーバニズモ) シリーズが登場しており、シリーズには最高速度120km運転に対応した高速型とセミオーダーメイドが可能な標準型があるが、このうち標準型については日本国内のAGT路線でも既存車両の置換用に導入される事例が増えている。
公共交通
日本
シンガポール
シンガポールでは、SBSトランジットが2003年よりLRTセンカン線、2005年よりLRTプンゴル線でクリスタルムーバーを運行している。両線で計41両が運用されている[4]。
マカオ
マカオ特別行政区政府は2010年に澳門軽軌鉄路としてクリスタルムーバーの導入を決定した。三菱重工業が車両と関連システムを総額46億8,800万パタカで受注し、2019年から2020年にかけて供用開始の予定である[5][6]。
空港連絡
クリスタルムーバーを運行している空港は以下の通りである。
仕様
- 構成 - 単行(2~4両の連結もあり)
- 定員(乗客) - 105(18席含む)
- 車両重量(t) - 14.9
- 車両寸法(mm) - 11,840 (長さ) × 2,690 (幅) × 3,615 (高さ)
- ガイドシステム - 横ガイド2軸4輪ステアリングシステム
- 電気システム - 直流 750 V 第三軌条方式
- 軌間(mm)
- 軌間 - 1,850
- ガイドレール支間 - 3,200
- 設計最高速度 - 80 km/h
- 最高運転速度 - 70 km/h
- 起動加速度 - 1 m/s2(3.6 km/h/s)
- 常用減速度 - 1 m/s2(3.6 km/h/s)
- 非常減速度 - 1.3 m/s2(4.68 km/h/s)
- 車体構造 - アルミニウム合金溶接構造
- 主電動機 - 三相誘導電動機、出力 80 kW × 2個
- 推進制御システム - VVVFインバーターベクトル制御(各軸個別制御)
- (応荷重制御付き)
- (直通ブレーキ、留置ブレーキ、応荷重制御、滑走防止制御付き)
脚注
関連項目
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▲印は、建設中・計画中の路線 |
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