STS-72
STS-72 は、1996年1月に行われたスペースシャトル・エンデバーによる飛行ミッションである。 乗員
ミッション・パラメータ船外活動ミッションのハイライトSTS-72 ミッションの主たる目的は、日本の微小重力実験衛星である宇宙実験・観測フリーフライヤ (SFU) を回収して地球に持ち帰ることであった。SFU は質量が 3,577kg (7,885ポンド)で、1995年3月18日 08:01 UT に宇宙開発事業団 (NASDA) により種子島宇宙センターからH-IIロケット3号機で打ち上げられた。 また、NASA の衛星である OAST-Flyer (Office of Aeronautics and Space Technology Flyer) を放出して約50時間後に回収した。OAST-Flyer は、SPARTAN 衛星を利用した再利用可能な7機目のフリーフライヤである。OAST-Flyer に搭載されていた実験機器は、Return Flux Experiment (REFLEX)、GPS Attitude Determination and Control Experiment (GADACS)、Solar Exposure to Laser Ordnance Device (SELODE)、メリーランド大学の Spartan Packet Radio Experiment (SPRE) の4つである。 その他 STS-72 に搭載された実験機器は、Shuttle Solar Backscatter Ultraviolet Experiment (SSBUV-8) (これ以前のSTS-34、STS-41、STS-43、STS-45、STS-56、STS-62、STS-66にも搭載)、EDFT-03、Shuttle Laser Altimeter Payload (SLA-01/GAS(5))、VDA-2、国立衛生研究所 NIH-R3 Experiment、Space Tissue Loss Experiment (STL/NIH-C)、Pool Boiling Experiment (PBE) (これ以前のSTS-47、STS-57、STS-60にも搭載)、Thermal Energy Storage (TES-2) (これ以前のSTS-69にも搭載)などである。 ゲッタウェイ・スペシャル (GAS) ペイロードには、米国空軍士官学校の G-342 Flexible Beam Experiment (FLEXBEAM-2)、日本航空宇宙工業会の G-459 - Protein Crystal Growth Experiment、ジェット推進研究所の GAS Ballast Can とサンプルリターン実験があった。 エンデバーでの10回目の飛行となるこのミッションでは、3人の宇宙飛行士が6時間半の船外活動 (EVA) を2回行い、1997年の後半に始まる国際宇宙ステーションの組み立てで使うことになる機器や工具をテストした。飛行5日目の EVA-1 ではリロイ・チャオ (EV1) とダニエル・バリー (EV2) が、飛行7日目の EVA-2 ではリロイ・チャオ (EV1) とウィンストン・スコット (EV2) が船外活動を行った。 関連項目外部リンク
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