雷電IV
『雷電IV』(らいでんフォー)は2007年にMOSSが開発し、PIC(旧パサデナインターナショナル)が発売したアーケードゲーム。ジャンルは縦スクロールのシューティングゲームである。 概要雷電シリーズ第5作目である。基板は前作にあたる『雷電III』と同じTaito Type X。ゲーム内容も『III』の直接の続編という位置づけで、『III』で登場した新要素などはそのまま引き継がれている。 ゲームシステム装備やアイテムの詳細は『雷電』の項目も参照のこと。 操作8方向レバー+2ボタン(ショット、ボム)で、自機「ファイティングサンダーME-02改」を操作する。ショットボタンは押しっぱなしでオート連射となる。ショットとサブウェポン(ミサイル)は同時に発射されるが、ミサイルは「溜め撃ち」が可能(詳細は後述)。ボムは発動した瞬間に自機が無敵となり、画面全体の敵弾を消し敵に大ダメージを与える。 アイテム敵を倒すと、以下のアイテムが出現することがある。
取るとショットがパワーアップし、取った時点での色に応じてショットの種類が切り替わる。アイテムの色は一定時間で赤→青→紫→赤…の順に変化していくが、今作ではショットを撃たないでいる間に限りアイテムの色変化が停止&アイテムが自機に吸い寄せられるようになった。
取るとサブウェポン(ミサイル)がパワーアップし、取った時点での文字に応じてショットの種類が切り替わる。ショットアイテムと同様、M→H→R→M…の順番で種類が変化していく。アーケード版ではショットを撃ち止めても種類変化は停止せず吸い寄せも出来ないが、Xbox 360版ではXbox 360モード/Arcadeモードのどちらをプレイしているときでもショットアイテムと同様に撃ち止めで変化停止&吸い寄せる仕様となっている。
取ると3000点。ステージクリア時にも取得数×30000点のボーナスが入るが、従来作品同様にミスした際はそれまでに取得した勲章の数がリセットされる。 ショットショットの種類はアイテムによって変化し、以下の4種類がある(紫アイテムのレーザーはプレイ開始時にどちらか1つを選ぶため、ゲーム中には3種類の装備を使い分けることとなる)。アイテムを取った個数により、ショットはパワーアップしていく。 2人プレイでは、片方の機体にショットを当てると強力な弾を発する。
サブウェポン(ミサイル)ショットアイテムと同様に、取ったミサイルアイテムにより攻撃の性質が変化する。
初速は遅いものの非常に高威力なミサイル。直線状に発射されるため横方向に弱いが、命中後には攻撃判定のある爆発が広範囲に生じる。
敵を自動追尾するミサイル。前作よりも追尾性能が高くなった。
MとHの両方の特徴をほどよく合わせもつミサイル。直線状に発射されるが、ある程度ながら敵を追尾する性能を持つ。前作で生じていたバグは修正されている。 今作では一定時間撃たずにいるとミサイルの「溜め撃ち」が発動可能になる。この時は通常よりも多くのミサイルが一度に発射され、敵に命中すると1発あたり500点のボーナスが入る。溜め撃ちによる発射弾数は(M)と(H)が16発で、(R)が12発である。 フラッシュショット敵を破壊した際のスコアには、出現してから破壊するまでの時間に応じて倍率が掛かる。最大5倍。 ステージクリア時には、平均フラッシュショット倍率が表示される。 隠しキャラ
シリーズ恒例の味方キャラクター。取ると10000点のボーナスが入り、それ以降にミスして復活すると、直後に複数のアイテムをばら撒いてくれる。
条件を満たすと突如出現する建造物。通称ソル。破壊すると10万点(フラッシュショットは適用されない)。 ダブルプレイコイン投入後に1P側でスタートし、モード選択画面中に両プレイヤーのレバーを下に4秒倒した後に2P側のボムボタンを押すと、特殊なルール下で1クレジットで2人同時プレイができる。前作『雷電III』でも導入された主に1人でダブルプレイをするために用意されたモードで、得点・所持ボム・残機ともに二人共通、残機0の状態で片方一方でもミスするとゲームオーバー(コンティニュー無効)となる。 ステージ構成「ORIGINAL」と「LIGHT」の2種類からゲームモードを選ぶことができる。
発売までの経緯本作のアーケード版の発表とロケテストから発売までには1年近くもの時間を要している。これは製品クオリティを上げるために「異常」とも言える作りこみや調整を行った結果で、公式サイトには「絶賛調整中」などの宣伝文句が飾られていることもあった。
ロケテストから製品版で主に変更された点に以下がある。この他にも、敵配置や耐久力・武器の攻撃力などの細かな調整は発売まで綿密に行われていた。
移植版2008年10月2日に、Xbox 360版が発売された。Xbox Liveを通じて、ハイスコアランキングの参加やゲームクリップの登録が可能。2014年5月13日に、PlayStation 3版が発売された[1]。 2022年2月24日に、PlayStation 4、PlayStation 5、Nintendo Switch版が発売された。ゲーセンミカドとのコラボレーションによるアレンジBGMが収録。 ステージアーケード版の完全移植である「アーケードモード」に加え、5面と6面が新たに追加され、全7ステージ制となった「Xbox 360モード」を遊ぶことができる。こちらは従前のステージにも敵配置などの変更が加えられている[2]。 PlayStation 3版ではXbox 360でもリリースされた『雷電IV』へ、“OverKill mode”を追加。“OverKill mode”では敵配置が一新されている。 追加自機Xbox 360版ではXbox Liveからダウンロードすることにより、「雷電Mk.II」と「フェアリー」が自機として使用可能になる。いずれも移動速度などの基本性能は『ライデンファイターズ』シリーズで登場した際のものに近いが、フェアリーは装備が一新されており、雷電Mk.IIは『雷電III』仕様のプロトンレーザーが使用可能である[3]。 脚注
外部リンク
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