PlayStation 5

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PlayStation 5
PlayStation 5の本体とDualSense
開発元 ソニー・インタラクティブエンタテインメント
種別 据置型ゲーム機
世代 第9世代
発売日 2020年11月12日[1]
売上台数 6,500万台(2024年9月末時点)[2]
日本の旗 612万台(2024年11月時点)[注 1]
対応メディア Ultra HD Blu-ray[注 2]
Blu-ray Disc
DVD
CPU AMD 8コア Zen 2 カスタム 最大3.5GHzまで可変[5]
メモリ 16 GB GDDR6 SDRAM
ストレージ 825GB SSD[6]
グラフィック AMD RDNA 2-based
36 CUs @
最大2.23GHzまで可変, 10.3 TFLOPS[7][8]
コントローラ入力
オンラインサービス PlayStation Network
最高売上ソフト 日本の旗ファイナルファンタジーXVI / 42万9330本[9][信頼性要検証]
後方互換 PlayStation 4[10]
前世代ハード PlayStation 4

PlayStation 5(プレイステーション ファイブ、略称: PS5)は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(略: SIE)が2020年11月12日に発売した家庭用据置型ゲーム機キャッチコピーは「Play Has No Limits(遊びの限界を超える)」[11]

概要

ディスクドライブを搭載した通常モデルの「PlayStation 5」に加え、ディスクドライブ非搭載でダウンロード販売のみに対応する「PlayStation 5 デジタル・エディション」の2種類がラインナップされている[12]

超高速SSDにより読み込み速度が飛躍的に向上。プロセッサにはAMD製のRyzen CPURadeon GPUを搭載し、4K/120Hz出力とリアルタイムレイトレーシングに対応する。「Tempest 3Dオーディオ」と呼ばれる専用プロセッサを用いた立体音響を備え、DualSenseコントローラはハプティクスが強化された。また、ほとんど(99%以上)のPlayStation 4およびPlayStation VRゲームに対して後方互換性がある[13]

別売りのPlayStation VR2(PS VR2)とPS VR2用ソフトを追加すれば、解像度2000x2040および進化したセンサ技術で深い没入感を実現したVRゲームをプレイすることもできる[14]

沿革

2019年

  • 4月16日 ‐ WIREDマーク・サーニーの独占インタビューを掲載。PlayStation 4(PS4)の後継機となる次世代ゲーム機(この時点では名称未発表)の概要が公表された。
  • 10月8日 ‐ 次世代機の名称がPlayStation 5(PS5)に決定したことと、2020年の年末商戦期の発売を予定していることが明らかとなった[15]

2020年

  • 1月7日 ‐ SIEは米国ラスベガスで開催された電子機器見本市「2020 International CES」にて、PS5のロゴおよび搭載予定となるハードウェアの一部を発表した。
  • 3月19日 ‐ マーク・サーニーによるハードウェアの技術解説動画の公開と共に、PlayStation BlogにPS5の基本スペックが掲載された[5]
  • 4月8日 ‐ PlayStation Blogにて、PS5用の新ワイヤレスコントローラー「DualSense」の外観写真2枚と主な仕様、デザインの経緯等が公開された[16]
  • 5月12日 ‐ Epic Gamesは同社が開発中のゲームエンジン「Unreal Engine 5(UE5)」を発表し、PS5で動作するリアルタイムデモを公開した[17][18][19]
  • 6月9日 ‐ SIEは世界情勢を鑑み延期になっていたPS5に関する映像イベント「The future of gaming(ゲーム体験の未来)」の配信日時を太平洋標準時6月11日午後1時(日本時間6月12日午前5時)に決定したと発表。予定通り同日時に配信が開始され、28のゲームタイトルと、本体デザインが初披露された[20]
  • 9月17日 ‐ SIEは映像イベント「PLAYSTATION 5 SHOWCASE」を配信し、各国での発売日、価格、同時発売ソフトを含む新作ソフト群を発表[21]
  • 10月7日 - SIEはPS5本体の分解映像をYouTubeで公開した[22]
  • 11月11日 - 発売を記念してグローバルローンチイベントを世界各国で順次開催。日本では18時より24時(発売日を迎える瞬間)までの6時間、東京都千代田区外神田神田明神境内にて特別ライトアップが行われた[23]
  • 11月12日 - 日本やアメリカ、オーストラリアなど7か国で先行発売(#各国の発売日も参照)。

2021年

2022年

  • 6月4日 - 全世界累計販売台数が2,000万台を突破した[27]
  • 8月25日 - 世界中の物価上昇や為替の変動を理由として、世界の一部の国と地域においてPS5の本体価格を値上げすると発表。日本以外の地域においては同日から、日本においては同年9月15日から値上げされた。これによって、日本国内の本体価格は通常版が54,978円(税込)から60,478円(税込)に、デジタル・エディションが43,978円(税込)から49,478円(税込)に変更となった[28]

2023年

  • 1月5日 - 全世界累計販売台数が3,000万台を突破した[29]
  • 7月27日 - 全世界累計実売台数が4,000万台を突破した[30]
  • 9月28日 - SIE代表のジム・ライアンが2024年3月までに退任することが確定する。よってSIEの暫定CEOは十時裕樹氏となる[31][32]
  • 11月10日 - CFI-2000シリーズが発売。本体サイズが小型化され、SSD容量が825GBから1TBに拡大。ディスクドライブは取り外し式になった。価格は通常版が66,980円(税込)、デジタル・エディションが59,980円(税込)に値上げされた[33]
  • 11月15日 - PlayStation Portal リモートプレーヤーの発売。
  • 12月9日 - 全世界累計実売台数が5,000万台を突破した。

2024年

  • 8月27日 - 昨今の世界的な経済情勢の変動などの厳しい外部環境を理由として、日本国内においてPS5の本体価格や周辺機器を同年9月2日から値上げすると発表。本体価格は通常版が66,980円(税込)から79,980円(税込)に、デジタル・エディションが59,980円(税込)から72,980円(税込)に変更となり、周辺機器については「DualSense ワイヤレスコントローラー」が11,480円(税込)、「PlayStation VR2」は89,980円(税込)などに変更となった[34]
  • 9月6日 - PlayStation30周年記念のウェブサイトで、PlayStation公式が初めてPlayStation 5 Proの存在についてほのめかす[35]
  • 9月11日 - PlayStation 5 Pro (PS5 Pro) を発表。ディスクドライブは非搭載のモデルのみ[36]
  • 9月12日 - PS4の「What's new」とよく似た「Welcome」ハブが起動時に表示されるようになる。よって、初期設定などの一部場面を除いて粒子の流れる従来のホーム画面の背景が4年弱で廃止Welcomeハブには固定の写真、または一部の動く映像を設定することが可能となった[37]
  • 9月20日 - PlayStation30周年を記念して、「PlayStation 30周年アニバーサリー コレクション」が発表された[38]
  • 11月7日 - PlayStation 5 Proが発売[39]。価格は11,9980円(税込)。価格はPCエンジンLTの9,9800円(当時)を超えて、本体単品では歴代二番目に最高価格のゲームハードとなる[40]。家電機に当てはまる互換ゲーム機を含める場合はゲーム&カーナビ ハイサターンが最高額となる[41]

各国の発売日

2020年11月12日に以下の国で発売[21][42]。なお、事前予約分で完売となっており、発売当日は店頭販売を行わない[43]

また、翌週の11月19日には欧州中東南米アジア南アフリカ(いずれも一部の国・地域を除く)でも順次発売している[42]

以降発売された国・地域

ハードウェア

PS4の数倍のスペック
4K[49]60fps以上の解像度や、カスタムSSDによるロード時間の高速化などに対応するため、CPUGPUメモリなどの総合的な基本スペックは「前世代機であるPlayStation 4の数倍」の性能になっている[5]。グラフィック性能を左右するGPUについては、「PS4」の約5倍、「PS4 Pro」の約2倍以上の高速化が実現されており、CPU・メモリについてもGPU性能に合わせたスペックを持つと考えられている[50]
GPUにはAMDのRDNA 2をベースとしたマイクロアーキテクチャが使用されている[7]
ロード時間の短縮
ストレージに関してはカスタムSSDを採用[51]、メインチップと4レーンのPCIe 4.0で接続されたカスタムコントローラによって制御され、フラッシュメモリは12チャンネル構成になっている。一般的製品では2段階の所、カスタムコントローラでは6段階でアクセス優先度を制御可能で、ゲームの状況に応じたより柔軟な制御が可能。
カスタムSSDを搭載したことにより、ロード時間がPS4ではシーケンシャルアクセス速度が50 - 100MB/s(0.05 - 0.1GB/s)程度だったが、PS5では最大5.5GB/sへと高速化された。これはHDDを搭載したPS4と比較して約55 - 110倍となる[52]
PS5のリードアーキテクトを務めるマーク・サーニー曰く、「SSDの速度がどんなに高速になったとしても、今のゲームにおけるデータアーキテクチャには大きなボトルネックがある」が、PS5のSSDはこれがほぼ解消され、額面どおりPS4の100倍の速度を実現すると発言している[53]
SIEは、ロード時間の短縮については特に力を入れてアピールしており、レストモード(サスペンド状態)から電源を入れると2~3秒でシステムが起動完了し、ゲームの起動も数秒で行われる。ゲームプレイ中も、これまで1分近くかかっていたシーンでも数秒以内にロードが完了するため、ストレスの大幅軽減に繋がるという[注 3]
ただし、ロード時間は一瞬だとしてもコピーやダウンロードには時間がかかる[54]
SSDの増設
PS5はNVMe M.2 SSDスロットを有しており、性能要件を満たす市販NVMe M.2 SSDを装着することで本体ストレージ(標準搭載の内蔵SSD)同様に利用可能。
また、USB端子にSSD等のUSBストレージ(USB 3.0 - USB 3.2 Gen 2、容量250GB以上8TB以下)を外付け増設することも可能だが、PS5用ソフトのインストールに利用できるのは内部SSDだけで、USBストレージから起動できるのはPS4用ソフトのみである。バージョン3.00アップデート以降は、USBストレージへ退避したPS5用ソフトのインストールデータを利用して内部SSDへ再インストールすることが可能となった[注 4]
なお、PS5発売直後に実際のPS4ソフトで行われた検証では、内蔵HDDをSSDに換装したPS4 Proよりもロード時間の短縮が見られた一方で、PS5の内蔵SSDから起動するよりも外付けSSDの方がロード時間が僅かに短い結果となり、前述の内蔵SSDのデータ転送速度はPS4ソフトでは十分発揮できていないことが判明している[55]
2つのエディション
PS5には、ディスクドライブを備えた「通常モデル」とディスクドライブのない「デジタル・エディション」の2種類がある[12][56]。ディスクドライブを備えたモデルはプレイステーションシリーズでは初となるUltra HD Blu-ray(UHD BD)対応、デジタル・エディションはダウンロードソフト専用となる。光学ドライブ搭載の有無以外に性能差はない。2023年発売のCFI-2000シリーズでは、デジタル・エディションであっても別売りのディスクドライブを接続する事により「通常モデル」同様にディスク再生が可能となった。

ディスク版

PS5以降は、供給されるディスク作品のディスク規格がBD-ROMからUltra HD Blu-rayに変更されたが、ディスクケースはPS4のローンチ時と全く同じものである。また、リージョンコードは撤廃された。また、ディスク版パッケージの表面のUIがPS4のジャケットからすべて変更されて国際統一仕様になった[要出典]
CFI-2000シリーズの本体にディスクドライブを接続した場合は、AACS、ディスクリージョンのドライブへの記録などの問題のために必ず一回オンライン認証を通す必要がある。[57]

データ圧縮

PS5では、同じ内容のゲームタイトルでPS4版よりも容量が下回ることがあるが、これはPlayStation 5にハードウェアレベルで搭載された「Oodle Kraken」および「Oodle Texture Compression」によるデータ圧縮が行われているからである。[58]なお、PlayStation 4,Xbox One,Xbox Series X/Sでも別のゲームデータ圧縮技術が搭載されている。

PlayStation 5 Pro

2024年11月7日以降に販売されるPlayStation 5 Proモデルでは、さらに以下の改良点が加えられている。[59]
  • ディスクドライブは価格帯の都合から、未搭載モデルのみが販売される形となる。専用のドライブを買い足すことでディスクドライブを使用したプレイも可能となる。縦置きスタンド、専用ディスクドライブはCFI-2000モデルの周辺機器を流用でき、販売当初は2TBの内蔵SSDを搭載したモデルのみが販売される。
  • PlayStation 4/5両方の一部作品でゲームのネイティブ解像度をAIを利用した技術によって向上させる。
  • Wi-Fi 78K出力に正式に対応する。
  • 一部のPS5作品は「PS5 Pro Enhanced」表記が追加され、専用の強化機能が導入できる。
  • CFI-2000シリーズの本体カバーパネルは一部使用できない[60]
  • PlayStationシリーズで史上初めて内蔵バッテリー(ボタン電池)をセキュリティシールをはがさずに交換できるようになった[61]

仕様

仕様 備考
CPU
  • x86-64-AMD RyzenZen 2"[注 5]
    • 8 コア/16 スレッド
    • 最大3.5GHz(可変クロック)
    • 製造プロセス 7nm
GPU
  • AMD Radeon™ RDNA 2-based graphics engine[7]
    • 36CU, 最大2.23GHz(可変クロック)[5][8], 10.3 TFLOPS[7]
    • レイトレーシング アクセラレーション
システムメモリ
  • GDDR6 16GB
    • インターフェース:256bit
    • バンド幅:448GB/s
ストレージ 内蔵SSD
  • カスタムSSD (CFI-1000系モデルは825GB[6]、CFI-2000系モデルは1TB)
    • PCIe 4.0×4レーン接続
    • 交換不可(マザーボード直付け)
  • 実効空き容量 667GB
  • Read: 5.5GB/s[62](非圧縮時)
  • Read: 8 - 9GB/s(圧縮時)
拡張SSD
  • NVMe M.2 SSDスロット×1
    • Type 2230/2242/2260/2280/22100 対応
    • SATA端子無し
2021年9月配信のシステムソフトウェアにて市販NVMe M.2 SSDに正式対応。
主な要件を以下に示す。[63]
  • PCIe Gen4x4 M.2 NVMe SSD
  • 容量:250GB~4TB
  • シーケンシャル読み込み速度:5,500MB/秒以上を推奨
  • ヒートシンク必須 (高さ制限あり)
保存可能な

データの種類

  • 各ストレージに保存可能なデータの種類を以下に示す[64]
  • クラウドストレージはPS Plus加入者のみ利用可能
内蔵SSD 拡張SSD

(NVMe M.2)

USB 3.0以上の外付けHDD/SSD クラウド USBマスストレージ データバックアップ・リストア(PS5間用)
PS5用ゲーム ×(*注) × ×
PS4用ゲーム
PS5のセーブデータ × ×
PS4のセーブデータ
スクリーンショット
ビデオクリップ
×

(*注) インストール済みのPS5ゲームを内蔵SSD/拡張SSDから待避することは可能。但し拡張HDD/SSDから起動不可のため、再プレイの際は内蔵SSD/拡張SSDに書き戻す必要がある。

  • 外付けUSBストレージの容量は、250GB~8TBに収める必要がある。USBの転送速度はUSB3.2まで。データバックアップでバックアップするデータは事前に個別指定ができるが、一度バックアップしたデータの詳細を確認することはできない。
映像
  • 対応解像度:480p(セーフモード時のみ),720p, 1080i, 1080p, 1440p, 2160p
  • HDMI 2.1 出力対応
    • 4K/120Hz
  • HDR10(設定するとどの場面でも常時HDR出力になる。ただしDVD/BD/UHDBDの再生時は除く)
  • VRR[65]  
  • ALLM
音声
フォーマット 主なch数
Dolby Digital 5.1ch,2ch
Dolby Digital Plus 7.1ch
Dolby TrueHD 7.1ch
Dolby Atmos 7.1.4ch(家庭用)
DTS 5.1ch
DTS-HD High Resolution Audio 7.1ch
DTS-HD Master Audio 7.1ch
AAC 5.1ch,2ch
Linear PCM 7.1ch,5.1ch,2ch
  • サラウンド音源はLPCM、Dolby DigitalまたはDTSが採用されている。“Tempest” 3DオーディオはLPCM音声出力で2ch,5.1ch,7.1chを出力できるようにした環境下でのみ効果を発する。3Dオーディオはコントローラーのマイクで音響測定を行うことでチューニングが可能。[66]
  • Blu-ray、Ultra HD Blu-rayにおいてDolby AtmosおよびDTS:Xのビットストリーム出力が可能、2023年9月以降はすべての場面でDolby Atmos出力に切り替えることが可能となった。ただし、非Dolby Atmos音源にオブジェクトデータ付与ができるプラグイン(Windows 11でいうDolby Access)は導入されていない。
  • ほとんどのPS5作品の音源はLPCMサラウンド、またはTempest 3Dの効果がかかったLPCMサラウンドが採用。UBIソフトの一部作品などはDolby、DTSなどをPS5版ソフトでも使用することがある[要出典]
光学ドライブ ディスクプレイヤーはOS側のアプリケーションで起動する。

Ultra HD Blu-ray(読み出し専用)[67]

  • Ultra HD Blu-ray(66G/100G)~10xCAV
  • BD-ROM(25G/50G)~8xCAV
  • BD-R/RE(25G/50G)~8xCAV
  • DVD-ROM/DVD±R/DVD±RW ~3.2xCLV
  • PAL規格のDVD(480iの映像)はリージョンコードが一致していれば再生可能。
  • DVD-VRおよびCPRM,AVCHDは対応。
  • デジタル・エディションは光学ドライブ非搭載

(CFI-2000モデル/PS5 Proは後付けでドライブを搭載可能)

入出力端子
CFI-1000シリーズ
仕様 数量 位置
USB 2.0 Type-A[68] 1 本体前面
USB 3.1 Gen 2 Type-C[68] 1
USB 3.1 Gen 2 Type-A[68] 2 本体背面
有線LAN RJ45 1
HDMI 2.1 Standard A 1
CFI-2000シリーズ、PS5 Pro
仕様 数量 位置
USB 2.0 Type-C 1 本体前面
USB 3.1 Gen 2 Type-C[68] 1
USB 3.1 Gen 2 Type-A[68] 2 本体背面
有線LAN RJ45 1
HDMI 2.1 Standard A 1
通信 有線 10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T
無線 IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6)
Bluetooth 5.1
最大消費電力 350W (PS5)
340W (PS5デジタル・エディション)
外形寸法 幅390mm×高さ104mm×奥行260mm (PS5)
幅390mm×高さ92mm×奥行260mm (PS5デジタル・エディション)
左記はベースを除く横置き時の外形寸法
質量 約4.5kg [CFI-1000A (PS5)]
約4.2kg [CFI-1100A (PS5)]
約3.9kg [CFI-1200A (PS5)]
約3.9kg [CFI-1000B (PS5デジタル・エディション)]
約3.6kg [CFI-1100B (PS5デジタル・エディション)]
約3.4kg [CFI-1200B (PS5デジタル・エディション)]
パッケージ内容
  • 製品本体
  • DualSense ワイヤレスコントローラー1台
  • DualSense ワイヤレスコントローラー用 充電ケーブル (USB Type-C to A)
  • HDMIケーブル (HDMI 2.1規格によるUltra High Speed互換)
  • 電源コード
  • ベース (製品本体の縦置き・横置きに使用)
  • クイックスタートガイド/セーフティガイド

以前のPSとの互換性、修正点など

PS4との互換性

PS5は、PS4のソフト(一部を除く)をプレイすることができる。

PlayStation 5の本体が後方互換性を持ち、前世代機のパッケージソフトウェアをソフトウェアによるOS互換やライブラリ互換により[5]、PS4のソフトが遊べる後方互換を持っている[69][70]

詳しく言うと前世代機であるPS4が採用していたAMD Jaguarコアとの互換性を実現することであり、ハードウェア互換ではないため全てのソフトには対応できないが、発売日時点で99%のPS4ソフトが動作可能である。なお互換性がとれなかった一部のゲームについてはそのリストが公開されている[13]。非対応作品はほとんどが版権的・法律的事情によるものである。PS5上のPlayStation Storeに掲載されていない作品でも、PlayStation 4上のPlayStation Storeで販売され、意図的に非対応の扱いを受けていない場合であれば、PS4からPS5への「データ移行」ツールでゲームデータそのものをPS5に移動させた場合、動作できる作品も存在。(主にPS VR用アプリケーションの一部などが該当。)

ゲーム側のアップデートが必要になる可能性があるが、ハードウェアの違いを前提としたOSやライブラリによる機能拡張により、多くのソフトでフレームレートの安定や向上、高解像度等の恩恵が期待できる[13]。また標準でHDRがオンとなる[13]。 ただし、SHAREメニュー(PS5ではクリエイトメニューで代替)や“Live from PlayStation”、セカンドスクリーン機能やPS4用のシステム画面テーマなどPS4が採用していた一部のシステムは使用できない[13]。また、ディスク媒体のPS4ソフトについては当然ディスクドライブ搭載のモデルでしかプレイできない[13]。 PS4とPS5のダブルプラットフォームで発売されるソフトの中には、パブリッシャー側の判断でPS4版を所持していれば個別の条件(有償・無償・期間限定など)でPS5版にアップグレード可能なタイトルも存在する。日本国内においては発売当初に表示が無かった機種へのアップグレードを無償で行うことが「不当景品類及び不当表示防止法」で規制される可能性があるため、日本国外のPS5版と日本を含めたXbox Series X/S版で別ハード向けデータの配布が行われていても、低額の有償アップグレードとなる[71][72][注 6]。この法律を回避できない理由としては、PS4版を所持した際に、PS5版を無償アップグレードで購入することで同時に二つのバージョンをインストールできる状態を回避できなかったことが主な原因であり、Xboxの「スマートデリバリー」では、ディスクをOneとSeries間で流用することは可能であるが、当然ながらディスク認証で同時にプレイできるゲーム本編は1バージョンのみであり、Series版ではOne版のバージョンを起動できないよう対策されているため、法律問題を解消している。

なおパッケージソフトをアップグレードするためにはPS4版のディスクの認識が必要になるため、ディスクドライブがないデジタル・エディションではアップグレードできない[73]

セカンドスクリーンとコンパニオンアプリとの連携、3DテレビへのHDMI経由の投影、トーナメント機能(PS4ゲーム向け機能のみでPS5向けゲームは可能)、2014年ごろに「アップグレードプログラム」で購入したダウンロード版PS4向けゲームをPS3ディスクの挿入で起動させることも不可能である[74]

なお、PS1PS2PS3タイトルとの互換性はないが、PS1・PS2・PS3タイトルの一部についてはPlayStation Plusでエミュレータ及びクラウドストリーミングにより遊ぶことができる(前世代機『PlayStation 4』も同様)。2024年現在、クラウドストリーミングが必須なのはPS3タイトルのみであり、将来的にPS5より後の次世代機でPS3のエミュレーション機能が実装される可能性はある。日本地域ではPS PlusのPCを利用したストリーミングは2024年現在不可能であるが[75]アメリカ合衆国などのリージョンでは、Windows上に特定のアプリケーションをインストールすることにより可能である。

また、PS5/PS4向けの一部作品で、ゲームをホーム画面のアイコンに表示させたとき、PS4のメニューでも表示されない情報が閲覧できる場合がある。例としてはゲームのタイトルロゴの画像、画像下の短いキャプション[注 7]、専用のbgmなどが追加されるケースがある[要出典]

PS5でプレイできない作品[74]

プレイできない作品はSIE側が公表している場合と公表していない場合がある。PS4の互換はソフトウェアではなくCPUを利用したハードウェア経由のエミュレーションであるため、ごくわずかではあるが不具合が発生する作品や、版権上の問題からプレイできない作品が存在。直接調べる場合は、PS5を最新のバージョンにしたのち、PlayStation 4からPS5側へデータ転送を行うことで確認できる[76]

このほか、『アサシン クリード クロニクル』や閃乱カグラ『の一部作品、『MLB The Show』の一部作品、『真・三國無双8 Empires』などは軽微の不具合がPS5でプレイする場合にのみ発生する場合がある[78]

DUALSHOCK 4の使用
PS5で前世代機であるPS4のDUALSHOCK 4のワイヤレスコントローラを使用することは可能である。ただし、「PS5」版のゲームでは使用できない。PS向けライセンス品のコントローラーも大半はDualsenseの挙動を想定していないため、PS4向けコントローラーの場合は同様にDUALSHOCK 4として扱われる。また、DUALSHOCK 3規格のライセンス品コントローラーはPS4同様使用不可能。ライセンスコントローラーでは、DualSenseをPS3上に接続した場合とは異なり、どの媒体に接続してもPSボタンを押すことが可能である[74]

モーションコントローラー・ナビゲーションコントローラー・PS VRシューティングコントローラーの使用

PS VR対応作品などのごく一部の環境下で使用が可能になるPS4向け作品で対応[74]

決定ボタン

決定ボタンを「×」に修正
PS5からは、「“○”ボタンで決定」「“×”ボタンでキャンセル」ではなく、世界標準方式である「“×”ボタンで決定」「“○”ボタンでキャンセル」と修正した[79]。ただし、PS4作品は必ずしもそのルールに沿うわけではなく、変更される場合と変更されない場合がある。
発端
1994年12月3日に日本で発売した初代PlayStationのコントローラーの仕様は他社と同じことはしたくないソニーのデザイナーの精神を反映し、誰でも覚えやすいアイコン『○と×はYESとNOで色は赤と青、△は頭や視点を表し色は信号機にならって緑、□は紙でメニュー・文書を示すもの、色は全体のバランスからピンク[80]』であった。
1995年9月1日に発売された欧米版PlayStationでは割り当てが逆になった。単に押しやすい事が挙げられ、元からAボタンを一番右に置く伝統にある任天堂を除いてもセガドリームキャストセガサターン)やマイクロソフト(サイドワインダー)も90年代では「×」の位置に決定が入るように「ABXY」のロゴを決定していた。[注 9]欧米で肯定(YESやOK)を意味するチェックマークは「✓」マークだけでなく「✗」マークもあり、「✗」と「X」は酷似しているので自然と「X」を肯定ボタンと捉える人が多い。
以降、PS1~PS4/PSP/PS Vitaまでのシリーズで、日本と一部の国や地域では「“○”ボタンで決定」「“×”ボタンでキャンセル」のコマンドが割り当てられ、欧米版では逆に「“×”ボタンで決定」「“○”ボタンでキャンセル」が割り当てられるという状況になり、国境を超えて遊ばれるPSゲームソフトを開発する世界の開発者らは、ソフトのローカリゼーション(各地域向けバージョンを制作)する中で、日本版を制作する段階になってボタン割当の違いがあることに驚き、しばしばかなり悩まされることになった。ボタンルールの厳守はPS5の登場までほとんどの全世界の作品で続けられた。この問題を省略するために、〇×ボタン両方を「決定」、△□ボタンを「キャンセル」にする作品も存在したが、ごくわずかである。(サルゲッチュグランツーリスモなど。)
ゲーム内の決定ボタンについて
ソフト側は統一されておらず「“×”ボタンで決定」のタイトルと従来通り「“○”ボタンで決定」のタイトル(『アサシン クリード ヴァルハラ』『イモータルズ フィニクス ライジング』など)が両方存在する。
PS4のゲームをPS5で遊ぶときはゲーム内では今まで通りの操作のため“○”ボタンで決定が標準となる。一部のPS4用ソフト(『新サクラ大戦』『ゴッドイーター3』『英雄伝説 創の軌跡』『ドラゴンクエストX オンライン』など)は「“×”ボタンが決定、“○”ボタンがキャンセル」になるよう変更が加えられている。
「操作感は変わらない」と説明されているが、デモンズソウルのように「“○”ボタンで回避/ダッシュ」「“×”ボタンでアクション」のコマンドが割り当てられ、従来のものと操作感が変わってしまったゲームもある。とはいえ、「○」「☓」が欧米方式で世界統一されたことで、今後は欧米で開発された有名ソフトが日本でも世界のプレーヤーと同一の操作感で遊べるようになってゆくという大きなメリットがある。

バリエーション

CFI-1000系

PlayStation 5(CFI-1000A01)
PlayStation 5 デジタル・エディション(CFI-1000B01)
日本国内用 スタンダードモデル
型番 名称 発売日
CFI-1000A01 PlayStation 5 2020年11月12日
CFI-1000B01 PlayStation 5 デジタル・エディション 2020年11月12日
CFI-1100A01 PlayStation 5 2021年8月24日
CFI-1100B01 PlayStation 5 デジタル・エディション 2021年7月20日
CFI-1200A01 PlayStation 5 2022年9月15日
CFI-1200B01 PlayStation 5 デジタル・エディション 2022年9月15日
日本国内用 限定モデル
型番 名称 発売日
CFIJ-10000 PlayStation 5 “Horizon Forbidden West” 同梱版 2022年9月15日
CFIJ-10001 PlayStation 5 デジタル・エディション “Horizon Forbidden West” 同梱版 2022年9月15日
CFIJ-10002 PlayStation 5 “グランツーリスモ7” 同梱版 2022年10月20日
CFIJ-10003 PlayStation 5 デジタル・エディション “グランツーリスモ7” 同梱版 2022年10月20日
CFIJ-10004 PlayStation 5 “ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク” 同梱版 2022年11月9日
CFIJ-10005 PlayStation 5 デジタル・エディション “ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク” 同梱版 2022年11月9日
CFIJ-10007 PlayStation 5 “FINAL FANTASY XVI” 同梱版 2023年6月22日
CFIJ-10008 PlayStation 5 デジタル・エディション “FINAL FANTASY XVI” 同梱版 2023年6月22日
CFIJ-10011 PlayStation 5 DualSense ワイヤレスコントローラー ダブルパック 2023年8月9日
CFIJ-10012 PlayStation 5 デジタル・エディション DualSense ワイヤレスコントローラー ダブルパック 2023年8月9日
CFIJ-10013 PlayStation 5 “Marvel's Spider-Man 2” Limited Edition 2023年9月1日
CFIJ-10014 PlayStation 5 “Marvel's Spider-Man 2” 同梱版 2023年10月20日
CFIJ-10015 PlayStation 5 デジタル・エディション“Marvel's Spider-Man 2” 同梱版 2023年10月20日
CFIJ-10016 PlayStation 5 “EA SPORTS FC 24” 同梱版 2023年9月29日
CFIJ-10017 PlayStation 5 デジタル・エディション“EA SPORTS FC 24” 同梱版 2023年9月29日

CFI-2000系

日本国内用 スタンダードモデル
型番 名称 発売日
CFI-2000A01 PlayStation 5 2023年11月10日
CFI-2000B01 PlayStation 5 デジタル・エディション 2023年11月10日
日本国内用 限定モデル
型番 名称 発売日
CFIJ-10018 PlayStation 5 DualSense ワイヤレスコントローラー ダブルパック 2023年11月10日
CFIJ-10019 PlayStation 5 デジタル・エディション DualSense ワイヤレスコントローラー ダブルパック 2023年11月10日
CFIJ-10020 PlayStation 5 “Marvel's Spider-Man 2” 同梱版 2023年12月20日

PlayStation 5 Pro

型番 名称 発売日
CFI-7000B01 PlayStation 5 Pro 2024年11月7日

周辺機器

コントローラー

DualSense
DualSense コントローラー

DualSenseと呼ばれるコントローラーではPlayStation 4までのDUALSHOCK系列の既存のコントローラーとは外観の基本デザインが異なることもあり、ナンバーリング(DUALSHOCK 5)ではなく新たな名称として、五感に訴えかけるゲーム体験の実現を強調して、DualSenseと名付けられた[81]

  • ハプティック技術搭載[82][83]
  • PSボタンが初めて円型以外になる
  • L2・R2ボタンに抵抗力を感じさせるアダプティブトリガーを採用[82][83]
  • USB Type-C(有線)/Bluetooth(無線)接続
  • マイク内蔵
  • DUALSHOCK 4で動画やスクリーンショットを撮ることのできた「SHARE」ボタンを、「Create」ボタンに変更[84][85]。簡単にユーザーのプレイしている映像をSNSや動画配信サイトに投稿することができる[84]。X(旧Twitter)への投稿機能は2023年11月13日をもって終了した[86]

PlayStation Portal リモートプレーヤー

2023年に発売された、PS5とのリモートプレイをスマートフォン・Windows上のリモートプレイ用アプリケーションよりも快適にプレイすることができる端末。PS3/PS4のリモートプレイはPS本体側のスペックが不足しやすいことからこのような端末が実現しなかったが、PS5は本体をLANケーブルで有線接続することで、常時画質が1080/60pかつ十分な環境でリモートプレイができるようになったことから開発された。Bluetoothを搭載していないため、無線接続できるデバイスは2024年現在でPULSE Explore,PULSE Eliteといった「PlayStation Link」に対応した無線オーディオデバイスのみである。販売価格は発売直後で29980円(税込)。[87]

  • 内蔵OSはFreeBSDではなくAndroid
  • 2024年現在ではPS VRPS VR2、およびメディアアプリのプレイ、PS Plusのコンソール経由・PS Portal単体でのストリーミングプレイは不可能。
  • PS Portal単体でできることはWifiの接続、PSNアカウントのサインイン、システムアップデート、リモートプレイに使用するPS5本体の選択のみ。
  • 充電端子はUSB Type-C(急速充電は非対応)。
  • 2024年11月以降はPlayStation Plus プレミアムのPS5一部作品のクラウドストリーミングが実装[88]

純正機器

日本国内用
型番 名称 発売日 備考
CFI-Y1000 PlayStation Portal リモートプレーヤー 2023年11月15日
CFI-ZAA1 PlayStation Cameraアダプター 2020年11月12日 PS VR利用時に必須[89]
CFI-ZAC1J Accessコントローラー 2023年12月6日
CFI-ZCP1J DualSense Edgeワイヤレスコントローラー 2023年1月26日
CFI-ZCS2G PlayStation 5用カバー 2024年2月21日 CFI-2000シリーズ専用。
CFI-ZCT1J DualSenseワイヤレスコントローラー 2020年11月12日 本体に1つ同梱。
CFI-ZCVL1 PlayStation VR2 Senseコントローラー (L) 2023年2月22日
CFI-ZCVR1 PlayStation VR2 Senseコントローラー (R)
CFI-ZVP1J PlayStation VR2 PCアダプター 2024年8月7日 DisplayPort 1.4を搭載したWindows PCと接続することで、Steam上のVRコンテンツをPS VR2で楽しむことができる。
CFI-ZDD1J ディスクドライブ 2023年11月10日 CFI-2000シリーズ専用。
CFI-ZDS1J DualSense充電スタンド 2020年11月12日 ACアダプターはADP-15WH Aを用いる。
CFI-ZEY1G HDカメラ
CFI-ZMR1J メディアリモコン 単三乾電池2本必要。
CFI-ZPH2J Pulse Elite充電フック 2024年2月21日 PULSE Elite ワイヤレスヘッドセットに同梱。
CFI-ZSS1J PlayStation VR2 Senseコントローラー充電スタンド 2023年2月22日 ACアダプターはADP-15WH Aを用いる。
CFI-ZVR1 PlayStation VR2 2023年2月22日
CFI-ZVS1P 縦置きスタンド 2023年11月10日 CFI-2000シリーズ専用。
CFI-ZWA2J PlayStation Link USBアダプター 2023年12月6日 PULSE Explore ワイヤレスイヤホン、PULSE Elite ワイヤレスヘッドセットに同梱。
CFI-ZWD1J ワイヤレスアダプター 2020年11月12日 PULSE 3Dワイヤレスヘッドセットに同梱。
CFI-ZWE1J PULSE Explore ワイヤレスイヤホン 2023年12月6日
CFI-ZWH1J PULSE 3Dワイヤレスヘッドセット 2020年11月12日
CFI-ZWH2J PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット 2024年2月21日
CFIJ-16000 PlayStation 5用カバー 2022年1月27日
CFIJ-16002 デジタル・エディション用。
CUH-ZCT1J ワイヤレスコントローラ (DUALSHOCK 4) 2014年2月22日 CUH-1000シリーズ本体に1つ同梱。Bluetooth接続のみ対応。
CUH-ZCT2J 2016年9月15日 CUH-2000/7000シリーズ本体に1つ同梱。Bluetooth接続、有線接続に対応。
CUH-ZEY1J PlayStation Camera 2014年2月22日 PlayStation VRには必須。
CUH-ZEY2J 2016年9月15日 従来品に比べて小型化し、スタンドが付属。
CUH-ZVR2 PlayStation VR 2017年10月14日 PlayStation CameraとPlayStation Cameraアダプターが必要。
CECH-ZCM2J PlayStation Move モーションコントローラ 2017年11月1日 PlayStation CameraとPlayStation Cameraアダプターが必要。

ソフトウェア

DualSenseでの操作デモも兼ねたアクションゲーム『ASTRO's PLAYROOM』がプリインストールされている[90]

メディアアプリ

本項目では、PS5のメニュー内の「メディア」タブで配信されているアプリを表記していく[91][92]。ディスクプレイヤーによるUHDBD以外の再生時を除き、HDR10出力に対応。

配信日 タイトル 発売元 販売方式 備考
2020年11月12日 Apple TV Apple 無料
2020年11月12日 Amazon Prime Video Amazon.com, Inc. 無料
2020年11月12日 Spotify Spotify 無料
2020年11月12日 DAZN DAZNグループ 無料
2020年11月12日 Twitch Amazon.com, Inc. 無料
2020年11月12日 DMM.com DMM.com 無料
2020年11月12日 Netflix Netflix 無料
2020年11月12日 Hulu HJホールディングス 無料
2020年11月12日 YouTube Google 無料
2020年11月12日 U-NEXT U-NEXT 無料
2021年10月27日 Disney+ ディズニー・メディア&エンターテイメント・ディストリビューション 無料 2022年10月よりPS4/PS5版からPS5版が独立して別アプリに[93]
2021年10月28日 Apple Music Apple 無料
2021年11月24日 torne ソニー・インタラクティブエンタテインメント 無料 nasne必須
2023年10月5日 Sony Pictures Core ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 無料
2023年11月30日 FOD フジテレビ 無料

流通状況

ハードの供給不足と転売問題

前述の通り、新型コロナウイルスの世界的な蔓延によって主に半導体部品の製造が世界的に滞ったこと、同じ理由により巣ごもり娯楽の需要が増したこと、さらには動画配信サイトの普及によるゲーム実況の人気の高まりも追い風となって、膨れ上がった需要に対し供給がほとんど追い付かない事態となった。2021年1月30日にはヨドバシAkiba店で行われた店頭でのゲリラ販売に人が殺到し、カウンターが壊れるなどの被害が起きたため警察が出動する騒動となった[94]

さらには転売屋に買い占められることで、定価よりも高額な値段で転売される問題が発売から一年以上経っても続いた[95]。東洋経済の記者である菊地悠人によれば、ハードの売上台数に対して、ファミ通で発表されているソフトの売上本数はディスク版のみの集計ながら本体よりも大幅に少ない傾向があった[95]。2020年は一時は50万円以上の値が付くこともあり、Amazonでは売り出し直後即完売。多くの企業がオンライン抽選会を行った[83]

ソニー・インタラクティブエンタテインメント社長兼最高経営責任者(CEO)のジム・ライアンは、「特に転売屋ボット(ネット)に在庫を確保されてしまうのは、とても腹立たしく不快なことです」と、2021年6月にウェブニュースメディア「Axios」の記事で語った[96]

産経新聞の高木克聡は、2022年以降の記録的且つ長期的な円安によって日本国外の消費者にとって日本のPS5は「お買い得」になっており、日本国内で購入しておいて日本国外へ転売する勢いは収まる気配がなく、これがPS5の日本国内での普及を妨げ、国内のソフト販売も不振となり、その結果ソフト開発も滞りがちになり、おまけに世界的なインフレによって開発者の日本国外での賃金も上がっており、その結果 日本人開発者が国外に転職してしまう恐れもあり、「ゲーム機・ソフト・開発人材それぞれの不足による『三重苦』が日本市場の衰退を招きかねない事態となっている」と指摘した[97]日本経済新聞も円安での差益目的の日本国外転売を報じている[98]

円安効果を無視できなくなったのはマイクロソフトアクティビジョン買収後にSIEの内部体制が変動した2024年以降であり、海外と同じレートで販売するために2024年9月2日に本体を80000円台に値上げするきっかけになっている[34]

供給状況の改善

2022年12月下旬から、日本におけるPS5の供給改善を示唆する声が寄せられていた[99]。また、買取価格の下落から供給改善を推測したメディアもいた[100]。2023年2月からは、それまで抽選販売でしか扱っていなかった家電量販店各社が「通常販売が行える在庫が確保できた」として予約・抽選無しでの店頭販売を行っている[101]。供給状況の改善によりハード売り上げ1位を記録する週が続いた。

2023年7月27日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントは公式サイトにて、PS5の実売台数が4000万台を突破したことを発表し、供給について「現在は十分な在庫があり、累積されていた需要に応えられている」と発表した[30]

脚注

注釈

  1. ^ PS5(525万3988台)とPS5 デジタル・エディション(86万5734台)の合算[3]
  2. ^ デジタル・エディションには非搭載[4]
  3. ^ 計算上は1秒未満でも、実際のプレイ上ではサーバー応答時間やwait時間などもあり、2~5秒かかることが多い。マップやシーン切り替え時にも、演出上あえて数秒のwait時間を設定することで「時間の経過」を表現したり、プレーヤーの緊張を解いたりするなどの演出的な意図もある。
  4. ^ USBストレージにインストールデータを退避することで内部SSDの容量が空き、再びプレイする際にはディスクメディアやPSストアからインストールするよりも短時間で再インストールが可能となる。退避したソフトがアップデートされた場合、内部SSDにインストールされているソフトと同様に、自動的にインストールデータがアップデートされる。
  5. ^ PS4の流れで「APU」と明記するメディアもあるが、APUと言う名称は使われていない。
  6. ^ Xbox Series X/Sでアップグレードに相当する「スマートデリバリー」はハードウェア自体が持つ機能であるため、ソフトウェアの販売価格規制とは直接関係しない。
  7. ^ キャプション文は作品によって異なり、ダウンロード版の場合は購入せずにキャプションのみを見ることはできない。例としてコール_オブ_デューティ_モダン・ウォーフェア_(2019年のゲーム)のように後付けでキャプションを実装したケースがあり、この作品の場合は「伝説は不滅。」と表示される。
  8. ^ セカンドスクリーンに関する互換機能などの技術的問題が原因である。
  9. ^ ただし、PC-FXのみ1ボタンが一番右にくる仕様となっている。

出典

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参考文献

  • Mr.PC編集部『Mr.PC 2021年1月号』、晋遊舎、2020年11月24日。 
  • 家電批評編集部『家電批評 2021年2月号』、晋遊舎、2020年12月28日。 
  • 三才ブックス「徹底比較 PS5 vs XSX」『ゲームラボ年末年始2021』、三才ブックス、2020年12月。 

関連項目

外部リンク

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