那智勝浦新宮道路(なちかつうらしんぐうどうろ)は、和歌山県新宮市三輪崎(新宮市三輪崎出入口)から和歌山県東牟婁郡那智勝浦町市屋(那智勝浦町市屋出入口)を結ぶ自動車専用道路(高規格幹線道路)である。紀勢自動車道に並行する国道42号の自動車専用道路として整備されている。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、近畿自動車道紀勢線(勢和多気 - 和歌山)を形成するため「E42」が割り振られている[1]。
概要
道路が混雑する(とりわけ行楽シーズンは大渋滞する)新宮市と那智勝浦町のバイパス機能や、災害時における安全な通行路確保を目的とした道路である。1992年に14工区(新宮市三輪崎 - 那智勝浦IC)が事業化され、さらに2006年に13工区(那智勝浦IC - 那智勝浦町市屋)が事業化された。
事業名としては「那智勝浦道路」という名称が使われていた[2]。2008年2月28日に新宮市三輪崎 - 那智勝浦IC間 (8.9 km) の道路名称を「那智勝浦新宮道路」に決定し[3]、残る那智勝浦IC - 市屋間 (6.3 km) についても全線開通の公表の際に「那智勝浦新宮道路」となることが公表された[4]。
2019年11月より順次、正面衝突事故対策としてワイヤーロープ式防護柵の設置が行われている。
路線データ
- 起点 : 和歌山県新宮市三輪崎
- 終点 : 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町市屋
- 路線延長 : 15.2 km
- 道路規格 : 第1種第3級
- 設計速度 : 80 km/h
- 車線数 : 暫定2車線(完成4車線)
- 幅員 : 7.0 m(片側3.5 m)
道路の位置関係
- 近畿自動車道紀勢線
- (大阪・和歌山方面) - E26 / E42 阪和自動車道 - E42 ※湯浅御坊道路 - E42 阪和自動車道 - E42 紀勢自動車道 - E42 ※すさみ串本道路 - E42 ※串本太地道路 - E42 ※那智勝浦新宮道路 - E42 ※新宮道路 - E42 ※新宮紀宝道路 - E42 ※紀宝熊野道路 - E42 ※熊野道路 - E42 ※熊野尾鷲道路 - E42 紀勢自動車道 - (津・名古屋方面)
※は高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路を示す。
歴史
インターチェンジなど
- 全区間和歌山県内に所在。
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。未開通区間の名称はすべて仮称である。
- 接続路線名の特記がないものは、市町道。
主なトンネルと橋梁
区間 |
数 |
名称 |
長さ (m) |
備考
|
トンネル |
橋梁
|
新宮市三輪崎 - 新宮南IC |
0 |
5 |
三輪崎橋 |
69 |
|
清水谷高架橋 |
343 |
|
佐野第一橋 |
95 |
|
佐野第二橋 |
41 |
|
佐野第三橋 |
108 |
|
新宮南IC - 那智勝浦IC |
5 |
8 |
荒木川高架橋 |
290 |
|
佐野トンネル |
480 |
|
木ノ川高架橋 |
268 |
|
木ノ川トンネル |
884 |
|
長野川高架橋 |
274 |
|
高津気(こうづけ)第一トンネル |
212 |
|
高津気第二トンネル |
241 |
|
狗子ノ川(くじのかわ)第一橋 |
147 |
|
狗子ノ川第二橋 |
40 |
|
川関トンネル |
1,652 |
那智勝浦新宮道路最長のトンネル
|
川関高架橋 |
947 |
|
那智川橋 |
75 |
那智勝浦ICの連絡道路
|
井谷川橋 |
19
|
那智勝浦IC - 市屋 |
8 |
6 |
天満高架橋 |
|
|
天満トンネル |
409[6] |
|
湯川第三トンネル |
102 |
|
湯川第二橋 |
|
|
湯川第二トンネル |
280 |
|
湯川第一橋 |
|
|
湯川第一トンネル |
465 |
|
橋ノ川第二橋 |
|
|
橋ノ川第一橋 |
|
|
二河トンネル |
428 |
|
新二河橋 |
|
|
金剛院トンネル |
904[7] |
|
市屋第二トンネル |
419 |
|
市屋第一トンネル |
541 |
|
合計 |
13 |
19 |
|
(出典:[8]、[9])
道路管理者
車線・最高速度
区間 |
車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度
|
新宮市三輪崎 - 那智勝浦町市屋 |
2=1+1 (暫定2車線) |
70 km/h
|
交通量
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 |
平成22(2010)年度 |
平成27(2015)年度
|
新宮市三輪崎 - 新宮南IC |
09,832 |
11,880
|
新宮南IC - 那智勝浦IC |
09,832 |
11,880
|
那智勝浦IC - 市屋 |
調査当時未開通 |
07,451
|
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
その他
- 地元選出の衆議院議員である二階俊博の強い影響力によって建設されていることから、報道などでは『二階バイパス』とも呼ばれている[10][11]。
- 2011年9月の台風12号では救援・復旧活動に大きな役割を果たした。
脚注
関連項目
外部リンク
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通過市区町村 |
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主要交差点 |
大倉戸IC - 伊良湖港入口 - 中之郷 - 松下JCT - 通町IC - 西黒部町1丁目 - 小津町 - 大黒田西 - 丹生 - 片上南 - 東長島北 - 坂場 - 新矢ノ川橋西 - 小阪 - 大泊海岸 - 立石南 - 橋本 - 高富 - 岩崎 - みなべ - 塩屋 - 有田大橋北 - 船尾東 - 県庁前
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バイパス |
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道路名・愛称 | |
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道の駅 | |
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主要構造物 |
浜名大橋 - 汐合大橋 - 宮川大橋 - 松阪東大橋 - 船木大橋 - 長島トンネル - 三船トンネル - 尾鷲トンネル - 矢ノ川トンネル - 大又トンネル - 鬼ヶ城トンネル - 紀宝トンネル - 新熊野大橋 - 和深トンネル - 白島トンネル - 朝来トンネル - 日置トンネル - 日置大橋 - 笠甫トンネル - 天田橋 - 有田大橋 - 旭橋
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自然要衝 | |
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旧道 | |
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関連項目 | |
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