興津和幸
興津 和幸(おきつ かずゆき、1980年3月8日[3][5] - )は、日本の男性声優。 兵庫県三原郡西淡町出身[2]。ケッケコーポレーション所属[4]。 略歴生い立ち兵庫県の淡路島[4]の三原郡西淡町(現:南あわじ市津井)出身[2]。 小学5年生の時はテレビアニメ『魔神英雄伝ワタル』が好きだった[6]。アニメ好きだった親戚から「ワタル(田中真弓)とヒミコ(林原めぐみ)がNHK教育テレビ『ともだちいっぱい』でサルの双子を演じている」という話を聞いて観て、職業としての声優を初めて知って声優を目指した[6][7]。 そのうち『ミスター味っ子』が好きになって「料理人に俺はなる!」と思っており、小学6年生の時の夢は料理人で卒業文集にも書いていた[6]。 中学時代以降、アニメを観たり、アニメ雑誌を読んでいるうちに、声優になる夢が復活していき、兵庫県立洲本高等学校[8]に進学した頃には、第一歩として放送部に入るか演劇部に入るかで悩んでいた[6]。ドラマ制作、アナウンス、朗読の練習もでき、オーディオ機材にも触れられるのが面白そうであり、先輩も可愛かったため、3年間放送部に所属[6][9]。 NHK杯全国高校放送コンテストなどの大会にも出場しており、朗読部門でアーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』を朗読し、兵庫県で1位を獲得した経験を持つ[6][9]。高校3年生の時に第79回全国高等学校野球選手権大会の開会式の司会進行を務めた経験がある[10]。 高校卒業後、声優・芝居の学校に行くより、放送学科なら親が納得してもらえそうで、後でつぶしもききそうであり、資料の隅っこにも「声優」の文字があったため、第一志望ではなかったが大阪芸術大学芸術学部放送学科・アナウンスコースに進学[9][10]。同じ大学の先輩に庵野秀明がいる[11]。 既に声優になりたい気持ちはあったが、芝居の勉強をしたことがなく高校時代に演劇部の友人に誘われ、舞台に立ったことがあるくらいだったため、大学で学生劇団に入団し、芝居ばかりしていた[10]。 大学4年生の時に別の劇団に移り、大阪府にあった劇団には上京後も何度か参加していたが、その劇団は解散[10]。同時に在学中は声優養成所の週末レッスンコースにも通っていた[10]。 キャリア養成所のオーディションで事務所の所属が決まり、大学卒業後は上京して役者としての活動を始める[9][10]。その事務所は解散[9]。仕事はあまりなくその時も小劇場劇団で芝居を続けていた[10]。 RME[12]( - 2006年10月)を経て、一時フリーで活動していた時期もあったが、ナレーション収録の現場で出会ったケッケコーポレーションのマネージャーに声を掛けてもらって2007年5月より所属[9][10][13]。 22歳くらいの時にアニマルプラネットの動物ドキュメンタリーのボイスオーバーのシロクマの飼育員で声優デビュー[14]。2007年、テレビアニメ『もえたん』でアニメデビュー[14]。『デッド・ゾーン シーズン5』で外画吹き替えデビュー[14]。 2008年、『鉄腕バーディー DECODE』で番組レギュラーとして出演、初めてオーディションから受けてもらった役である『とらドラ!』の能登久光役で初レギュラー[15]。 『屍鬼』や『れでぃ×ばと!』でキャリアを積み、2012年にテレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』で主人公のジョナサン・ジョースター役に抜擢される[15][16]。原作の『ジョジョの奇妙な冒険』は知っている程度であり、先輩の家に遊びに行っていた時も3部を薦められたため、1部はオーディションの時まで読んだことがなかったという[17]。オーディションでは2部の主人公のジョセフ・ジョースターも受けていた[17]。 人物役柄としては、眼鏡をかけたキャラクターが多い[15]。 趣味・嗜好資格は境港妖怪検定初級[4]、防火管理者甲種を所持[18]。 趣味は妖怪・怪獣[4]、神社仏閣巡り[19]。特技はカレーライス作り[4]。 自身のルーツというと、興津曰く、難しいが、本気で遡ると藤子不二雄が好きなため、『ドラえもん』といい、あとは妖怪も好きなため、水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』を挙げている[20]。 『ウルトラマン』と初代の『仮面ライダー』は観ており、『ゴジラシリーズ』は、『ゴジラVSビオランテ』から観始めていた[21]。その後は『ゴジラVSモスラ』を観て、次の『ゴジラVSメカゴジラ』で「なんだ、子供向けじゃないか!」と思い、特撮を観るのを辞めていたが、『ガメラ』が「面白い」という評判を聞き、再び観始めていたという[21]。ゴジラは初代の『ゴジラ』のほうが好きで、昭和ゴジラは上京してすぐくらいでアルバイトをしていた先にゴジラ好きの先輩がおり、「怪獣好きか? ゴジラを1から貸してやる」と言われ、順番に観ていったという[21]。『ウルトラマン』も『仮面ライダー』も『ゴジラ』も初代が好きであり、先輩たちと話をしていたところ、「俺たちの世代はなぁ、なぁ興津!」と一緒にされていたが、「いや、僕は若いんですけどね……」と言っていたという[21]。 『ゴジラシリーズ』で一番好きなのは『キングコング対ゴジラ』で、昔は、申年生まれのため、サルが嫌いだったことから、子供の頃は『キングコング対ゴジラ』を観たことがなかった[20]。初代の『ゴジラ』、『モスラ』のほうが面白いと思っていたが、怪獣の師匠に1から観せてもらったところ、『キングコング対ゴジラ』が結構面白かったという[20]。 オバケ、妖怪、怪獣などよく正体のわからないものが好きで、敵のほうが好きだという[20]。『仮面ライダー』の死神カメレオンの真似を練習していたが、「全然似てない」と言われてしまったという[20]。また『仮面ライダー』自体も、『仮面ライダーV3』からは観なくなってしまったという[20]。 2014年時点ではハナ肇とクレージーキャッツ、植木等の映画をCS放送の日本映画専門チャンネルを録画して観ている[20]。昔は植木等の東宝映画『無責任男シリーズ』をオマージュした作品で、初めてビデオを買ったくらいテレビアニメ『無責任艦長タイラー』が好きだった[20]。2014年時点では、クレイジーキャッツを観るようになり、1周回は「あれはこの人のことだったんだ」と繋がったという[20]。 ほかに熱中していたアニメは高校2年生くらいに放送され、同じ大学の先輩の庵野秀明が監督を務めていた『新世紀エヴァンゲリオン』で毎週、録画し、高校の部室で観ていたという[11]。スターチャイルド主催で、大阪府で『BLUE SEED』のイベントで『新世紀エヴァンゲリオン』の第1話が上映されており、それを観て、特撮オタクではないとわからないネタがたくさん入っており楽しいという[11]。 高校3年生の時、放送部の全国大会に出場するために東京都に来ていたが、渋谷区の映画館まで行って劇場版『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』を観ていた[11]。前作の『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』は観ておらず、前売り券付きのサントラは買っていたが、淡路島を出てまで観に行く体力はなかったという[11]。 『ガンダムシリーズ』も大変で、SDガンダム、武者ガンダムが好きなため、『コミックボンボン』を買ったわけだった[11]。久々にガンダムシリーズのアニメ映画『機動戦士ガンダムF91』が公開になると書いてあったが、松竹系の映画館は淡路島にはないわけで挫折していた[11]。当時はビデオをレンタルしたかったが、親が許してくれないと会員証も作れなかった[11]。高校生になり、レンタルビデオが自由に借りられるようになり、アニメ三昧できるようになったという[11]。 SDガンダムの話は、寺島拓篤と「なんでそんなに知ってるんですか!」、「ガンドランダー、あったよね!」「ガンドランダー、懐かしい!」と結構盛り上がっている[11]。年は寺島が少し下だが、SDガンダムの最新情報があると「興津さん、これ知ってますか?」と教えてくれるという[11]。 好きな言葉は「えぇ!えぇ、えぇ!!」[7]。 交友・対人関係高橋伸也とはプライベートも付き合いがあり、上京したての時は同じ事務所であり、飲みに行き、2回ほど、2人でイベントをしたこともあるという[22]。 川澄綾子とは『れでぃ×ばと!』、『ジョジョの奇妙な冒険』で興津が主人公、川澄がヒロイン役で共演しており、『れでぃ×ばと!』の時は、当時は原作が完結していなかったため、アニメでも決着がつかず、『ジョジョの奇妙な冒険』で共演できたことが少し嬉しかったという[15]。 出演太字はメインキャラクター。 テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
Webアニメ
ゲーム
ドラマCD
BLCD
音声配信
朗読・シチュエーションCD
デジタルコミック
吹き替え映画
ドラマ
アニメ
特撮
ラジオ※はインターネット配信。
ラジオ・トークCD
ナレーション
テレビ番組※はインターネット配信。 映像商品
舞台以下の他、所属していた劇団『兎町十三番地』(2005年 - 2009年)の公演に出演していた。
朗読劇
イベント
その他コンテンツ
ディスコグラフィキャラクターソング
その他参加楽曲
脚注注釈シリーズ一覧
ユニットメンバー
出典
外部リンク
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