石清水八幡宮駅
石清水八幡宮駅(いわしみずはちまんぐうえき)は、京都府八幡市八幡高坊にある、京阪電気鉄道京阪本線の駅。駅番号はKH26。 本記事では京阪鋼索線のケーブル八幡宮口駅(ケーブルはちまんぐうぐちえき)についても説明する。 概要石清水八幡宮へ向かう石清水八幡宮参道ケーブルとの乗り換え駅であるとともに、駅前にバスターミナルが設けられている。しかし、八幡市内のバス路線の多くが大阪府枚方市北部にある樟葉駅を拠点としていること[注 1]に加え、八幡市の人口重心となっている男山団地が同駅寄りにあるため、当駅の乗降客数は樟葉駅の約6分の1程度[1]に留まっている。 当駅は急行停車駅であり、大阪方面に毎日2本、京都方面に平日3本・土休日7本の急行が停車する[2]。また、京都競馬場での競馬開催日に臨時列車として淀発中之島行きの急行が運転されることもある。 また、毎年1月1日から3日間の正月ダイヤでは、当駅が最寄りの石清水八幡宮や、伏見稲荷駅が最寄りの伏見稲荷大社などへの参拝客をさばいて急行が日中15分間隔で終日運転されている。 歴史当駅は京阪線の開通とともに設置された駅で、樟葉駅が急行停車駅として整備される以前は拠点駅の一つだった。相対式ホーム2面のみで開業した[3]。 次第に待避線が設置され、島式2面4線のホームを持つ地平駅となった[注 2]。かつては上り待避線(1番線)から分岐する形で大阪方に留置用の側線を、京都方と大阪方にそれぞれ逆方向の渡り線を備え、当駅折り返しの列車(A急行など)も設定されていた。また1960 - 1980年代の大晦日から正月にかけては、待避線(1番線・4番線)に電車を停車させて『待合室電車』として利用された[4]。 600V時代は、橋本変電所の改修工事の時や「正月・初午の臨時輸送対策」として留置用の側線に移動変電所181・182(3201・3202)が留置され、自社伏見変電所経由で送電された交流22kVを直流600Vに変電して本線のき電系統に送電していた[5]。 しかし1976年(昭和51年)9月12日改正以降、基本的に日中は当駅で追い抜きは行われなくなり[6]、当駅の待避線(1番線・4番線)の使用は限定的となった。2009年9月12日のダイヤ改定で手前の淀駅の下り線が高架化に伴い待避線が敷設されたため、当駅の下り待避線(4番線)は使用中止となった。長らく京阪本線の急行停車駅で唯一、エレベーターや多目的トイレなどのバリアフリー対策設備がない駅であり、駅改札内のトイレは京都行きホームの西端に汲み取り式トイレが設置されたのみで、駅前の公衆便所が水洗であることと比較しても駅設備として劣っていた。そのため、バリアフリー対策設備設置工事として4番線を撤去し、跡地東側に車椅子対応エレベーター・スロープ・水洗トイレ・多目的トイレが設置された[7]。バリアフリー対応施設は2010年12月23日から使用開始し、併せて改札内のトイレも移設のうえ水洗化された[8]。また、4番線跡地西側には有料駐輪場が造られた。これらの改修にあわせて駅舎の改修工事と照明器具のLED化も行われた。 上り待避線(1番線)は長らく土休日朝の淀止まりの急行のみ使用していたが、2013年(平成25年)3月改正で廃止され、2016年(平成28年)12月に1番線は使用中止になった。現在、1番線の線路は撤去され、ホームには柵が設けられている。その影響で看板の付け替えなどがあったがホーム番号の繰り上げはおこなわれていない。
年表
駅構造京阪本線の「石清水八幡宮駅」と鋼索線の「ケーブル八幡宮口駅」の駅舎は独立しているため、乗り換えの際には一度改札から出場しなければならない。 京阪本線相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。駅舎は上屋をテント化してライトアップする事によりエジソンが発明した白熱電球をイメージしている。コンコース及びトイレの壁面の一部はタイル面に緑色のLED照明を当てる事により、八幡の竹をイメージしている。イメージ演出や省電力化についてはパナソニックグループと京阪が共同で検討し、照明機器としてLED照明が150台が設置されている。これら一連の工事は2011年3月に完了した[26][32]。 凹形に湾曲している大阪行きの3番ホームの下には転落検知マットやLEDの足下灯が設置されている。 駅舎(改札口)は下り線の南側東寄りにあり、下り線西側には初詣・初午での石清水八幡宮への参拝客用の臨時改札(出口専用)もある。但し、ここの臨時改札口を使ってPiTaPaやICOCAで出場する場合、簡易型の専用改札機を使用することになる。駅舎と上り線ホームへは地下道で連絡している[注 3]。 のりば
利用状況2022年(令和4年)度のある特定日における1日乗降人員は7,547人である[八幡市 1]。 近年の利用客数の推移は下記の通り。
駅周辺駅北側を大谷川が流れる。そこから北へ離れた所を木津川が流れるが、それに沿って京都府道が通る。駅北側と駅南東側は民家が多いが、商店が点在する。航空事故殉難者を祀った飛行神社や映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」のロケ地の1つとなった「たこ焼きいっちやん」[34]はこちら側にあり、たこ焼き店には遠方からファンが訪れることもある[35]。駅南側には男山(鳩ヶ峰)がそびえており、山上には石清水八幡宮がある。
ケーブル八幡宮口駅
ケーブル八幡宮口駅(ケーブルはちまんぐうぐちえき)は、京都府八幡市八幡高坊にある、京阪電気鉄道鋼索線の駅。駅番号はKH80。 駅構造櫛型ホーム2面1線を持つ駅。ホームはそれぞれ乗車用、降車用となっているが、通常は乗車用の1面1線しか使われない。改札口は1ヶ所のみ。正月三が日などの混雑時は本線駅改札付近から鋼索線駅付近まで長蛇の列となり、降車用ホームも使用される。また、鋼索線の当駅付近には乗車待ちの客のための広いスペースがあるが、混雑時には鋼索客車と同じ塗り分けの仮設臨時出札口を設置して対応する。駅舎に併設して、トイレがある。
バス路線駅東側のロータリーに「石清水八幡宮駅」停留所があり、京阪バスの路線が発着する。同じ行き先で経路が異なる系統が混在する[36]。
隣の駅
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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