滝沢駅(たきざわえき)は、岩手県滝沢市野沢にある、IGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線の駅である。
好摩駅から乗り入れる東日本旅客鉄道(JR東日本)花輪線の列車も利用可能である。
歴史
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅である。互いのホームは跨線橋で連絡している。
岩手郡滝沢村時代の国鉄末期の合理化により一旦無人化された(出札自体は駅併設の喫茶店の簡易委託により継続)ものの、ベッドタウン化が進み利用者が増加したことからJR民営化後に直営の出札窓口が復活、その後、2つの大学の立地などによる利用者の増加が続きJR時代末期にはみどりの窓口も開設されていた。
IGR転換後は盛岡駅管理の直営駅(盛岡駅所属滝沢在勤)となっている。IGR移管当初は当駅折り返しの列車が設定されていなかったが、近年は沿線の人口増加により盛岡方面の当駅折り返しの便が、2010年12月4日の時刻改正前まで朝夕中心に、同日以降は日中にも当駅折り返し便が多数設定されている。当駅から盛岡駅まではラッシュ時を中心に乗車率が非常に高く、日中でも概ね30分に1本程度の間隔で盛岡方面への列車が確保されている。
駅舎内には出札窓口、自動券売機が設置されている。2003年(平成15年)2月10日からIGR直営の旅行代理店「銀河鉄道観光」が設置されていたが[10]、2006年(平成18年)12月1日をもって厨川駅へ移転した[12](その後2010年3月にIGR本社内に再移転)。
上り2・3番線プラットホームの盛岡側の端に、2017年(平成29年)10月14日の鉄道の日に際して、鉄道写真撮影専用スペース「TRAIN SPOTTER'S」が開設された。フェンスで囲まれ、滑り止め効果のある舗装を施して、安全に撮影ができるように配慮されている。TRAIN SPOTTERは、イギリスで鉄道ファンを指す言葉で、鉄道ファンのためのスペースという意味を込めて'Sを付けている[16]。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先 |
備考
|
1
|
■いわて銀河鉄道線
|
下り
|
八戸方面[17]
|
|
■花輪線
|
大館方面[17]
|
|
2
|
■いわて銀河鉄道線
|
上り
|
盛岡方面[17]
|
当駅始発
|
3
|
■いわて銀河鉄道線 (■花輪線を含む)
|
|
-
改札口(2023年9月)
-
ホーム(2023年9月)
利用状況
IGRいわて銀河鉄道によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗降人員は2,559人である[IGR 1]。主に通勤客や近くの岩手県立大学や盛岡大学に通う学生が利用する[15]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。なお、2000年度(平成12年度)- 2002年度(平成14年度)におけるJR東日本が算出した数値は乗車人員のものである。
乗車人員・乗降人員推移
|
年度
|
1日平均 乗車人員
|
1日平均 乗降人員
|
出典
|
2000年(平成12年)
|
1,806
|
|
[JR 1]
|
2001年(平成13年)
|
1,915
|
|
[JR 2]
|
2002年(平成14年)(JR)
|
2,116
|
|
[JR 3]
|
2002年(平成14年)(IGR)
|
|
3,284
|
[IGR 2]
|
2003年(平成15年)
|
|
3,583
|
[IGR 3]
|
2004年(平成16年)
|
|
3,436
|
[IGR 4]
|
2005年(平成17年)
|
|
3,151
|
[IGR 5]
|
2006年(平成18年)
|
|
2,902
|
[IGR 6]
|
2007年(平成19年)
|
|
2,776
|
[IGR 7]
|
2008年(平成20年)
|
|
2,801
|
[IGR 8]
|
2009年(平成21年)
|
|
2,697
|
[IGR 9]
|
2010年(平成22年)
|
|
2,825
|
[IGR 10]
|
2011年(平成23年)
|
|
2,814
|
[IGR 11]
|
2012年(平成24年)
|
|
2,953
|
[IGR 12]
|
2013年(平成25年)
|
|
3,081
|
[IGR 13]
|
2014年(平成26年)
|
|
3,114
|
[IGR 14]
|
2015年(平成27年)
|
|
3,095
|
[IGR 15]
|
2016年(平成28年)
|
|
3,104
|
[IGR 16]
|
2017年(平成29年)
|
|
3,132
|
[IGR 17]
|
2018年(平成30年)
|
|
3,162
|
[IGR 18]
|
2019年(令和元年)
|
|
3,044
|
[IGR 19]
|
2020年(令和02年)
|
|
2,533
|
[IGR 20]
|
2021年(令和03年)
|
|
2,592
|
[IGR 21]
|
2022年(令和04年)
|
|
2,640
|
[IGR 22]
|
2023年(令和05年)
|
|
2,559
|
[IGR 1]
|
駅周辺
バス路線
隣の駅
- IGRいわて銀河鉄道
- ■いわて銀河鉄道線・■JR花輪線(JR花輪線は盛岡駅 - 好摩駅間いわて銀河鉄道線)
- 巣子駅 - 滝沢駅 - 渋民駅
脚注
記事本文
- ^ a b “愛称「学園の杜」 名板をお披露目 IGR滝沢駅”. 岩手日報 (岩手日報社): p. 20. (2014年3月16日)
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、413頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『逓信省告示第1187号』明治42年11月27日官報第7929号13ページ
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、142頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ “六駅を停留所化 盛鉄、業務委託は四駅”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1980年5月14日)
- ^ 「通報 ●福知山線石生駅ほか147駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1985年3月12日、15-16面。
- ^ a b “東北本線滝沢駅 13年ぶり新たな門出 駅員常駐「発車オーライ」”. 岩手日報 (岩手日報社): p.19 (1993年12月2日 朝刊)
- ^ a b “満員の普通列車が脱線 JR東北線滝沢駅構内 貨物列車と衝突 乗客450人けが人なし”. 岩手日報 (岩手日報社): p.1 (1994年12月7日 夕刊)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-124-4。
- ^ a b “「銀河鉄道観光」の旅行センター、滝沢駅内に開所”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 20(地方版/岩手). (2003年2月11日)
- ^ “滝沢駅が開業100周年 住民ら式典で節目祝う”. 岩手日報 (岩手日報社): p. 21. (2006年1月22日)
- ^ a b “利用者増目指し冬企画など展開 三鉄、IGR”. 岩手日報 (岩手日報社): p. 19. (2006年11月16日)
- ^ “田楽茶屋 新たな顔に IGR滝沢駅 構内に初の食料品店 パンフ置き村のPRも”. 岩手日報 (岩手日報社): p. 16. (2008年12月2日)
- ^ a b c “滝沢駅の店舗の変更について”. IGRいわて銀河鉄道株式会社 (2019年6月13日). 2019年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月13日閲覧。
- ^ a b c d 斎藤徹 (2015年8月24日). “駅集客、立ち飲み串焼きで 滝沢にIGR直営店、予想上回る盛況”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 岩手全県版
- ^ a b 櫻井寛「IGRいわて銀河鉄道滝沢駅プラットホームに撮影スペース TRAIN SPOTTER'S誕生」『鉄道ファン』第681号、交友社、2018年1月、132 - 133頁。
- ^ a b c “滝沢駅”. IGRいわて銀河鉄道. 2021年4月11日閲覧。
利用状況
JR東日本
IGRいわて銀河鉄道
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
滝沢駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク
|
---|
(盛岡 - 目時間:いわて銀河鉄道線、目時 - 青森間:青い森鉄道線) |
|
*打消線は廃駅・廃信号場 |
花輪線(十和田八幡平四季彩ライン) |
---|
|