桜木町 (さいたま市)
桜木町(さくらぎちょう)は、埼玉県さいたま市大宮区の町丁。現行行政地名は桜木町一丁目から桜木町四丁目。住居表示未実施地区[4]。郵便番号は330-0854[2]。 地理大宮駅西口一帯の地域であり、一丁目から四丁目で構成され、大宮駅前が一丁目、北へ二丁目・三丁目が続き、国道17号の西が四丁目となる。
大宮駅西口の南側、三橋中央通(駅前の大通り)を軸にした国道17号までにかけての一帯である。新幹線開業に合わせて「大宮駅西口」「大宮駅西口第二」土地区画整理事業が行われ、そごう大宮店(大宮スカイビル)、大宮ソニックシティや、武蔵野銀行本店、シーノ大宮などが立地する業務・商業エリアとなった。南側の中央区寄りでは「大宮駅西口第四」土地区画整理事業が実施されており、駅前という立地から予備校や専門学校なども集中する。
大宮駅西口の北側から国道17号にかけての一帯であり、埼玉県道2号さいたま春日部線(旧国道16号)が東西に走る。駅前から県道までの区域が「大宮駅西口地区」に指定され、区画整理された。丸井などが入るショッピングセンター「DOM(ドン)」や「アルシェ」がある他は、銀行や飲食店の入る小規模の雑居ビルが林立している(目立つJACK大宮ビルは「錦町」に所在)。駅前や国道17号、県道の沿道は商店やビルが建ち並ぶが、通りから少し入ると、古い住宅地になる。県道2号の南側の埼玉県道121号大宮停車場大成線周辺は、市のまちづくりで「大宮駅西口第三地区」とされており、区画整理も検討されていたが、地元の合意形成が得られず進まなかった。2010年代に入り、地元主導による高層集合住宅を中心とした再開発の計画が進められている。県道2号の北に、駅からやや離れて日本郵政住宅もある。
JR大宮総合車両センター(旧国鉄大宮工場)正門に隣接する地域であり、昔から鉄道工場労働者や鉄道関係者が多数居住する地域でもある。国鉄住宅跡地の「市営桜木駐車場」があり、将来のまちづくり用地とされている。地区の大半は低層の住宅街であるが、マンションタイプに集約されたJR東日本の社宅や独身寮もある。
国道17号の西側一帯であり、鴻沼川が中央を南北に流れる地域である。川沿いは最近まで田圃があったが駐車場に転換されつつある。水害の常襲地帯であり、1998年(平成10年)9月16日の台風5号で溢水し、4丁目一帯が冠水[5]して激甚災害に指定された。その後2006年、水害対策のため地区の南部に桜木調節池[6]が建設され一定の効果を発揮したが、現在でも台風の度に増水し、新たに河道拡幅の工事が行われている。さいたま市立桜木小学校や桜木中学校があり、小学校は国道17号反対側の駅近くにあったものが、区画整理に伴い移転したものである。国道と三橋中央通りの交差点に「OLSビル」がある。 地価商業地の地価は、2015年(平成27年)1月1日時点の公示地価によれば、桜木町1丁目8番1の地点で233万円/m2となっている。住宅地の地価は、2014年(平成26年)7月1日の埼玉県の地価調査によれば、桜木町4丁目824番6の地点で27万5000円/m2となっている[7]。 歴史かつてはのどかな場所であり桜木町という町名はなく、東の大宮町、西の三橋村、南の与野町、北の日進村の境が集中する地区であった。 1894年(明治27年)、日本国有鉄道(当時は日本鉄道、現在はJR)大宮工場(現・JR東日本大宮総合車両センターなど)が大宮駅北側に隣接して開業したことから、工場正門に面する線路西側、現在の桜木町には工員や関係者、鉄道職員が暮らすようになる。駅に近い現在の桜木町1丁目大宮工場に程近い桜木町3丁目から大成町にかけては職員官舎(社宅に該当)、独身寮、大宮鉄道病院(1980年前半に廃止)などの厚生施設を建設し、国鉄の企業城下町となった[8]。 1940年(昭和15年)に大宮町・三橋村・日進村が合併し大宮市となった。地区の一体化が進んだことから、かつて存在した庚申公園に植栽された桜の木により新町名「桜木町」となった[9]。 第二次世界大戦後、混乱に紛れて不法占拠していたトタン波板葺きの家屋(いわゆるバラック街)から生まれた小規模な商店街や飲食店街が形成されたが、駅ビル建設や髙島屋等の大型店が出店した東口の賑わいには遠く及ばず、もっぱら朝晩の通勤通学利用に使われた(地元では西口を「どぶ板通り」と呼んでいた)。1967年(昭和42年)に「埼玉県大宮商工会館」(現在のソニックシティ前の鐘塚公園にあった地上7階のビル)が完成して西口のシンボルとなったが、駅前広場は手狭なままで、バスは商工会館裏側にあったバスターミナルまで歩くことを余儀なくされていた。 年表
字旧地名は大字大宮字鐘塚など。また西口には旭町、中小町という町名も存在したが、現在は桜木町に編入されている。 世帯数と人口2017年(平成29年)9月1日時点の世帯数と人口は、以下のとおりである[1]。
小・中学校の学区市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下のとおりとなる[25]。
交通鉄道バス
道路
地域公園
教育
寺社
施設町域が大宮駅前であるため数多くの商業施設や民間施設が立地する。
脚注
参考文献
関連項目外部リンク |