桐生駅
桐生駅(きりゅうえき)は、群馬県桐生市末広町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・わたらせ渓谷鐵道の駅[1]。 概要JR東日本の両毛線とわたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線が乗り入れ、接続駅となっている[1]。JR・わたらせ渓谷鐵道の共同使用駅(管轄はJR東日本)である[1]。このうちわたらせ渓谷鐵道にのみWK01の駅番号が設定されている。群馬県内のJRの駅としては最東端に位置している。 わたらせ渓谷線はかつて足尾線と称し、両毛線とともに日本国有鉄道(国鉄)の路線であったため、当駅は国鉄(→JR東日本)の単独駅であった。しかし、足尾線は第2次特定地方交通線に指定されたため、国鉄分割民営化の2年後の1989年(平成元年)3月にわたらせ渓谷鐵道に転換され、当駅はJR東日本とわたらせ渓谷鐵道の共同使用駅となった。 歴史
駅構造島式ホーム2面4線の列車交換可能な高架駅である[1]。直営駅かつ管理駅であり、岩宿駅・国定駅を管理する。 自動券売機(多機能券売機[2]・話せる指定席券売機[2]も含む)・自動改札機・自動精算機・エレベーター・エスカレーターが設置されている。わたらせ渓谷鐵道線の乗車券は、JRの自動券売機にて購入する。 Suicaは両毛線に乗車する場合に限って利用が可能である。よって、わたらせ渓谷鐵道ではSuicaは利用できない(改札入場前に券売機で普通乗車券に換えた場合を除く)。万が一、Suicaで入場し乗車した場合は下車駅または車内で現金精算及び後でSuica対応駅で出場処理が必要となる。両毛線とわたらせ渓谷鐵道を改札を出ずにSuicaで直接乗り換えるときは、1番線ホームに設置してある簡易Suica改札機にタッチして乗り換える必要がある。 駅構内に桐生観光物産館「わたらせ」、桐生市民活動推進センター「ゆい」がある[1]。「ゆい」ではレンタサイクルの受付[1]と、わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車整理券の販売を行う。2021年4月1日には、駅構内店舗「桐生そば」を改装の上、駅ナカシェアショップ「オーライ(All right)」がオープンしている[10]。 のりば
(出典:JR東日本:駅構内図) 当駅の旅客案内では、わたらせ渓谷線のラインカラーを灰色で表現している。 両毛線で停車列車が主に使用するのは2・3番線(主本線)である。4番線は主として高崎方面の折り返し当駅始発の列車が使用するが、一部は3番線から発車する。小山方面への下り列車は一部の当駅始発の列車が1・4番線を使う程度で、大半が2番線から発車する。 両毛線は1時間に1 - 2本程度(ラッシュ時間帯は3本)の運転である。わたらせ渓谷線は朝6時台から夜21時台まで1時間に1本の運転である。 両毛線の当駅止まりの列車が、当駅始発の列車に接続する場合がある。小山発当駅止まりの区間便は3番線に到着し、向かいの4番線に停車している当駅始発高崎行き列車と対面乗り換えとなるが、高崎発当駅止まりの区間便は4番線に到着するため、2番線停車の当駅始発小山行き列車との乗り換えには階段を渡る必要がある。
配線図
駅弁かつては駅構内の「吉川屋食堂弁当部」が調製した駅弁が発売されており、桶形の容器を使用していたちらし寿司タイプの「上州名物・八木節弁当」が名物として鉄道ファンや旅行者などから人気を博していたが、調製元が1998年(平成10年)に駅弁販売から撤退したため駅での発売を終了している。なお、「吉川屋食堂」は駅弁販売の撤退後も近隣の店舗で弁当の調製を続けており、一部の駅弁のみ店舗での直接購入が可能であったが、その店舗自体も2010年(平成22年)頃に閉店・廃業したため購入不可能となった。
駅弁撤退後は吉川屋の流れを組む立ち食いそば屋「(有)桐生駅そば」が営業していたが、2018年(平成30年)に閉店した。 利用状況JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は3,416人である[JR 1]。 2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
駅周辺群馬大学理工学部の最寄駅であり、北口から大学方面行きのバスが出ている。北口側にある桐生大学附属中学校・桐生第一高等学校や、南口側にある樹徳中学校・高等学校、群馬県立桐生高等学校、桐生市立商業高等学校は、駅から800メートル圏内にあり、徒歩約10分から15分ほどの距離である。朝夕の通勤通学時間帯には学生・生徒が多く利用しているため、学生の帰宅時間帯には、駅員がホームに立つことがある。 北口桐生駅開業当初からの出入口である。北口広場には、糸車を模した櫓や八木節が流れるからくり時計がある。上毛電気鉄道上毛線の西桐生駅は、桐生駅前から山手通りを300メートルほど北に進んだ地点にある。桐生駅と西桐生駅の東側一帯が桐生市の中心商業地であり、末広町通り、新川橋通り、本町通りを中心として服飾専門店や飲食店が集積している。
南口1967年(昭和42年)に開設された。南口広場には、噴水とカリヨンがある。1965年(昭和40年)に桐生市役所が永楽町から織姫町に移転して以来、新川橋通りの沿線を中心として業務街・官庁街が形成されている。東武桐生線の新桐生駅は、桐生駅の2.5キロメートル南方、渡良瀬川南西岸の広沢町にあり、桐生駅と新桐生駅はおりひめバスの中央幹線・広沢線の各系統によって連絡している。
バス路線北口発着
南口発着
隣の駅
脚注記事本文
利用状況JR東日本
参考文献
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