桃花台新交通
桃花台新交通株式会社(とうかだいしんこうつう)は、愛知県小牧市で新交通システムの桃花台線を運営していた、第三セクターの鉄道会社である。 愛知県と小牧市、中部地方の企業である名古屋鉄道や旧東海銀行(現・三菱UFJ銀行)、中部電力、東邦ガス、トヨタ自動車などの出資によって1979年に設立された。本社所在地は、愛知県小牧市光ヶ丘六丁目43番地。 2006年10月1日に桃花台線を廃止。同年11月17日に会社解散を決定。2007年度末に解散し、清算会社に移行し、2009年3月に特別清算が終結した[1]。 概要→桃花台線やその廃止の経緯などの詳細については、桃花台新交通桃花台線を参照
会社設立は1979年。1991年3月の桃花台線開業と同時に営業開始。資本金は30億円。出資の内訳は、愛知県が13.8億円、小牧市が3億円である。加えて、愛知県より運営資金として30億円が貸し付けられた[2]。 会社は2003年3月31日の決算において、61億円の繰越損失、31億円の債務超過状態となり、2006年9月には運営資金が底を付く見通しとなった[3]。更に、開業以来一度も黒字になったこともなかった。そのため、愛知県は桃花台線の存廃を含めて検討を始め、2004年に、愛知県は有識者による「桃花台線のあり方検討会」を設立する。検討会の提言により、愛知万博(愛・地球博)の愛・地球博線で採用された磁気誘導式無軌条交通システム(IMTS)に切り替えることを検討したが[4]、同会の試算よりコストが高くつくことなどから、この案は頓挫してしまった[5]。 また、その後の調査で、赤字解消が困難なことや桃花台ニュータウンの人口が減少する可能性などもあることから、同路線は2006年3月28日に廃止が決定する[6]。 2006年9月30日限りで桃花台線の運行を取りやめ、翌10月1日に廃止。日本における新交通システムの初の廃止例となった。同年11月17日に臨時の株主総会を開き、業務などを清算会社へ移行する決議を経て会社解散を決定した[1]。最終的な累積赤字は約65億円、債務超過額は35億8452万円。また東京商工リサーチによれば資産は10億7595万円、負債総額は45億9710万円である[1]。 なお2007年7月に同社は、名古屋地方裁判所へ特別清算を申請[1]。2009年4月に清算業務が終結し、桃花台新交通は名実ともに30年の歴史に幕を閉じた。 持ち株比率
沿革
路線廃止後の問題→「桃花台新交通桃花台線 § 廃止後の問題」を参照
その他
出典
関連項目 |
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