木澤尚文

木澤 尚文
東京ヤクルトスワローズ #20
2022年6月9日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 千葉県船橋市[1]
生年月日 (1998-04-25) 1998年4月25日(26歳)
身長
体重
183 cm
90 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2020年 ドラフト1位[1]
初出場 2022年3月29日
年俸 7000万円(2025年)[2]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

木澤 尚文(きざわ なおふみ、1998年4月25日[3] - )は、千葉県船橋市出身[1]プロ野球選手投手)。右投右打[4]東京ヤクルトスワローズ所属。

経歴

プロ入り前

小学校2年生の時に友達から誘われて野球を始める[5]。小学校6年生の時に、千葉ロッテジュニアに選ばれ藤平尚真とチームメイトだった[6]。小学校卒業時には身長は176cmだった[7]

慶應義塾高校では甲子園出場経験はなく、3年春の県大会で右肘靱帯を損傷し、同年の夏の神奈川県大会決勝では痛み止めを打ち登板していた[8][4][9]

慶應義塾大学時代
(2020年10月24日 明治神宮野球場

慶應義塾大学時代は2年春に公式戦初登板を果たし、通算成績は23試合登板、7勝2敗、防御率2.98。3年秋には明治神宮野球大会に出場している[10]。投球技術の勉強のため積極的にオンラインサロンに出席したり、全体練習が終わった後は都内のトレーニングジムにも通っていた[11]

2020年10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議において、早川隆久鈴木昭汰の抽選を外したヤクルトスワローズから、外れ外れ一位として1巡目で指名を受けた[6][7]。11月20日に契約金9000万円、年俸1400万円(金額はいずれも推定)で仮契約を結んだ[8]。背番号は20[8]

ヤクルト時代

2021年は春季キャンプを一軍でスタートし[12]練習試合やオープン戦で登板するも[13][14]、開幕一軍とはならなかった。イースタン・リーグでは制球に苦しみ[15]22試合の登板で2勝8敗、チーム最多の69回2/3を投げたものの被安打84・防御率6.07と打ち込まれ[16]、また与四球43・暴投8(リーグ最多[17])を記録。一軍登板が無いままイースタン・リーグ終了後にはフェニックス・リーグへ参加したが[18]、10月16日の阪神戦では4回1/3を投げて被安打17(被本塁打3)、与四球4の内容で15失点した[19]。200万円減の推定年俸1200万円で契約を更改した[20]

2022年は開幕一軍入りを果たした。3月29日にプロ初登板し、2回を投げ無失点に抑えた[21]。制球難からピンチを招くこともあったもの[22]、チームの連覇に貢献した[23]。最終的にはサイスニードと並ぶチームトップタイの9勝を挙げた。

2023年は56試合に登板し、投球回は前年度に比べ減ったが、2勝3敗、20Hホールドを記録し、防御率2.72とシーズンを通して安定した成績を残した[24]

2024年は、3勝3敗、4月18日の中日戦でのプロ初セーブ[25]を含む5セーブ、16ホールド、防御率3.06[24]とし、3年連続55試合以上の登板を達成した。1800万円増の推定年俸7000万円で契約を更改した[26]

選手としての特徴

ストレートの最速は155km/h[27]カットボールスプリットが武器[27]。大学4年の春季リーグ終了時点での通算奪三振率は13.09を記録している[28]。一方で制球力が課題[29]

2022年シーズンから新球シュートを習得し、そのシュートで自己最速を156km/hと更新し、配球の大半がシュートという投球スタイルで飛躍した[30]

人物

愛称は「ナオ」、「ナオ君」、「ナオちゃん[31]

入寮する際、野村克也の著書、小さなドラセナ・コンシンネという観葉植物を持参。花言葉は「真実」。上向きに伸びる葉が誠実さや実直さを表し、鋭く尖ることから、邪気や困難を突き抜け繁栄を願う意味があると言う[32]

高校・大学時代の同級生にフジテレビ山本賢太アナウンサーがいる[33]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2022 ヤクルト 55 0 0 0 0 9 3 0 8 .750 284 70.1 57 3 21 1 3 52 5 0 28 23 2.94 1.11
2023 56 0 0 0 0 2 3 0 20 .400 227 53.0 42 3 26 2 5 49 2 0 19 16 2.72 1.28
2024 55 0 0 0 0 3 3 5 16 .500 225 53.0 50 4 20 5 0 46 5 0 19 18 3.06 1.32
通算:3年 166 0 0 0 0 14 9 5 44 .609 736 176.1 149 10 67 8 8 147 12 0 66 57 2.91 1.23
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手












2022 ヤクルト 55 8 13 2 2 .913
2023 56 1 9 1 0 .909
2024 55 1 9 0 0 1.000
通算 166 10 31 3 2 .932
  • 2024年度シーズン終了時

記録

初記録

背番号

  • 20(2021年[8] - )

登場曲

脚注

  1. ^ a b c ヤクルト2度くじ外すも 慶大・木沢を1位指名 最速155キロの即戦力右腕」『スポニチ Sponichi Annex』スポーツニッポン新聞社、2020年10月26日。2023年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月19日閲覧
  2. ^ ヤクルト - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2025年1月9日閲覧
  3. ^ 木澤 尚文」『慶應義塾体育会野球部』。2019年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月28日閲覧
  4. ^ a b 東京ヤクルト プロ野球ドラフト会議」『東京ヤクルトスワローズ』。2020年10月29日閲覧
  5. ^ ヤクルト・ドラ1位指名・二宮小、二宮中出身の木澤選手が市長を訪問、野球を始めたのは「田喜野井ファイターズ」で」『MyFunaねっと』2020年12月4日。2025年1月20日閲覧
  6. ^ a b ヤクルトD1位は慶大“ドクターK”木沢尚文!高津監督「これが絶対に縁だと思っている」」『サンケイスポーツ』2020年10月27日。2020年10月30日閲覧
  7. ^ a b 船橋出身の木澤選手がヤクルトからドラフト1位指名 市長と教育長を表敬訪問」『船橋経済新聞』2020年12月7日。2021年5月27日閲覧
  8. ^ a b c d ヤクルト・ドラ1木沢 伊藤智仁背番「20」 開幕1軍へ直球とカットボール磨く!」『スポーツニッポン』2020年11月21日。2020年12月20日閲覧
  9. ^ 慶大・木沢151キロに神宮どよめく 右肘負傷乗り越えた2年生右腕」『スポーツニッポン』2018年5月5日。2021年1月23日閲覧
  10. ^ ヤクルト・ドラ1木沢「プロ仕様」小さめ新グラブで先発ローテ入り狙う」『スポーツニッポン』2021年1月10日。2021年1月23日閲覧
  11. ^ 《ドラフト1位同士の慶早戦》慶大・木澤尚文が思い出す「泣きながらキャッチボールした日」(永田遼太郎)」『Number Web』2020年11月6日。2021年5月27日閲覧
  12. ^ ヤクルト、2021春季キャンプ参加メンバーを発表 ドラ1木澤尚文ら大卒ルーキー4人、奥川恭伸も一軍キャンプ」『ベースボールチャンネル』2021年1月22日。2021年5月27日閲覧
  13. ^ 燕ドラ1木澤、バットへし折った 楽天相手に最速151キロ、2回無失点デビュー」『Full-Count』2021年2月21日。2021年5月27日閲覧
  14. ^ ヤクルトのドラ1位新人木沢尚文 上々の実戦デビュー」『朝日新聞デジタル』2021年2月21日。2021年5月27日閲覧
  15. ^ 『プロ野球カラー名鑑2022』ベースボール・マガジン社、12頁。
  16. ^ 2021年度 東京ヤクルトスワローズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)」『日本野球機構』。2021年10月16日閲覧
  17. ^ 2021年度 イースタン・リーグ 【暴投】 リーダーズ(投手部門)」『日本野球機構』。2021年10月16日閲覧
  18. ^ ヤクルト、フェニックスL参加メンバー発表 ベテラン内川聖一、坂口智隆ら30人」『Full-Count』2021年10月8日。2021年10月18日閲覧
  19. ^ フェニックスLで衝撃…ヤクルトが27失点惨敗、先発のドラ1木澤が15失点大炎上」『Full-Count』2021年10月16日。2021年10月18日閲覧
  20. ^ ヤクルト木沢尚文200万円減 即戦力期待のドラ1右腕1軍公式戦登板なし」『日刊スポーツ』2021年12月5日。2022年2月17日閲覧
  21. ^ ヤクルト・木澤がプロ初登板で2回無失点「バッターひとりひとり勝負できたのが良かった」」『BASEBALL KING』2022年3月29日。2022年3月30日閲覧
  22. ^ 長谷川晶一「叫べ、吠えろ、シャウトしろ! ヤクルト・木澤尚文の豪快な荒れ球が今日も僕を魅了する」『文春オンライン』2022年9月12日。2022年10月9日閲覧
  23. ^ 真中満が選ぶヤクルトリーグ連覇の “陰のMVP”は? 「ヤクルトの強さは本物」だが、CSは「阪神が不気味」」『web Sportiva』2022年10月7日。2022年10月9日閲覧
  24. ^ a b 木澤 尚文(東京ヤクルトスワローズ) | 個人年度別成績」『NPB.jp 日本野球機構』。2025年1月19日閲覧
  25. ^ 【プロ野球結果】阪神が巨人に今シーズン初のサヨナラ勝ち | NHK」『NHKニュース』2024年4月18日。2025年1月19日閲覧
  26. ^ ヤクルト・木沢が“大トリ”で契約更改 1800万円増でサインし「どんな場面でも勝利に貢献したい」」『スポーツニッポン』2025年1月8日。2025年1月20日閲覧
  27. ^ a b 慶大・木沢 16奪三振 プロ9球団視察「球の強さが魅力」」『スポーツニッポン』2020年8月13日。2021年1月23日閲覧
  28. ^ 慶應義塾大学のエース木澤尚文、不器用であることを強みに真っ向勝負」『4years.』2020年10月24日。2021年2月2日閲覧
  29. ^ ヤクルト・木澤尚文、2年目に向けた手応え 燕“黄金バッテリー”からの言葉【若燕フォーカス】」『BASEBALL KING』2022年3月5日。2022年3月5日閲覧
  30. ^ 高橋宏斗、佐藤輝明、栗林良吏、木澤尚文…セ・リーグ6球団「2021年ドラフト1位入団」の現在地は? | 野球コラム」『週刊ベースボールONLINE』2022年9月10日。2022年10月9日閲覧
  31. ^ 【ヤクルト】ドラ1の木沢尚文がファンに呼びかけ「ナオ君、ナオちゃんと呼んで」」『スポーツ報知』2020年12月1日。2022年3月5日閲覧
  32. ^ HISATO「期待するからこそ。ドラ1・木澤尚文に川崎憲次郎が漏らした“気になること”」『文春オンライン』2021年5月20日。2021年5月27日閲覧
  33. ^ フジ山本賢太アナ 「高校大学同じ野球部」のプロ野球選手と2ショットに「大好きなコンビです」の声」『スポーツニッポン』2023年12月1日。2025年1月20日閲覧

関連項目

外部リンク

 

Prefix: a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

Portal di Ensiklopedia Dunia