サイ・スニード
サイ・スニード(本名:サイ・ロバート・スニード〈Cy Robert Sneed〉、1992年10月1日 - )は、アメリカ合衆国ネバダ州エルコ郡エルコ出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。 NPBでの登録名はファーストネームとファミリーネームを繋げた「サイスニード」。 経歴プロ入り前2011年のMLBドラフト35巡目(全体1074位)でテキサス・レンジャーズから指名されたが、この時は契約せずにダラス・バプティスト大学へ進学した。 プロ入りとブルワーズ傘下時代2014年のMLBドラフト3巡目(全体85位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のパイオニアリーグのルーキー級ヘレナ・ブルワーズでプロデビュー。11試合(先発6試合)に登板して0勝2敗1セーブ、防御率5.92、31奪三振を記録した。 2015年はA級ウィスコンシン・ティンバーラトラーズとA+級ブレバード・カウンティ・マナティーズでプレーし、2球団合計で26試合(先発24試合)に登板して6勝11敗1セーブ、防御率2.58、122奪三振を記録した。 アストロズ時代2015年11月19日にジョナサン・ビヤーとのトレードで、ヒューストン・アストロズへ移籍した[1]。 2016年は傘下のAA級コーパスクリスティ・フックスでプレーし、25試合(先発21試合)に登板して6勝5敗1セーブ、防御率4.04、112奪三振を記録した。 2017年はAA級コーパスクリスティとAAA級フレズノ・グリズリーズでプレーし、2球団合計で26試合(先発18試合)に登板して10勝6敗1セーブ、防御率5.97、95奪三振を記録した。 2018年はAAA級フレズノでプレーし、26試合(先発20試合)に登板して10勝6敗、防御率3.83、114奪三振を記録した。 2019年は開幕をAAA級ラウンドロック・エクスプレス[注 1]で迎え、6月27日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[2]。同日のピッツバーグ・パイレーツ戦でメジャーデビュー[3]。 2020年は、18試合に登板したものの、オフにFAとなった。 ヤクルト時代2020年12月4日、東京ヤクルトスワローズとの契約に合意した[4][5]。推定年俸は8320万円で、背番号は54[5]。登録名はファーストネームとファミリーネームを繋げたサイスニード[6]。 2021年5月9日にNPB初登板。4回3失点で降板した[7]。2回目の登板でNPB初勝利を挙げた[8]。最終的に13試合に先発し6勝2敗、防御率3.41とまずまずの成績を残すも[9]、10月13日の試合で下半身の張りにより緊急降板[10]。以降は登板が無く、さらに家庭の事情により日本シリーズ前の11月17日に帰国することとなり[11]、ポストシーズンの登板は叶わなかった。オフに1100万円増の推定年俸9500万円プラス出来高で残留することが発表された[12]。 2022年はシーズン初登板こそ荒れるも[13]、4月19日に初勝利を挙げる[14]。そこからは安定して結果を残し続け[15][16][17][18][19]、チームが先発投手の駒不足に悩む中、ローテーションを守り続けチーム最多タイの9勝を挙げた[20]。一方、打たれると止まらず大量失点を喫する場面もあった[21]。日本シリーズには2試合に先発登板。オフに、残留することが発表された[22]。 2023年6月23日の中日戦でNPB初完投・初完封勝利を記録した[23]。9月5日の巨人戦でNPB第1号となる2点本塁打記録した[24]。最終的に23試合に登板し、7勝8敗、防御率3.67を記録[25]。11月28日に155万ドル(約2億3250万円)で残留することが発表された[26]。 2024年は3月29日の対中日ドラゴンズ戦(明治神宮野球場)で2018年のデビッド・ブキャナン以来となる外国人選手の開幕投手を務めた[27]。5回2失点とビハインドの展開で降板したが[28]、チームは逆転勝ちしたため勝敗はつかなかった。その後先発ローテーション入りするも勝ち星に恵まれず、6月8日の対北海道日本ハムファイターズ戦(神宮)での10度目の先発登板で12球団の開幕投手で最遅となる初勝利を挙げた[29]。シーズンでは23試合に先発して2勝8敗と大きく負け越し、来日後ワーストとなる防御率5.03、被打率.303を記録。オフの11月7日に自由契約選手として公示された[30]。 選手としての特徴
最速96.3mph (155km/h)・平均93mph (149km/h)カット気味の速球が主で、変化球はカーブ、縦のスライダー、カットボールを織り交ぜる。奪三振率が高い[5]。 人物趣味は狩猟[32]。約680キログラムのヘラジカを仕留めたこともある[33][34]。シーズンオフにはアラスカ州で狩猟をし、髭で寒さを凌いでいる[8]。 ドーナツが大好物[35]。日本の穴場スポットとしてミスタードーナツを挙げている[36]。2021年8月に食べて以来、ミスタードーナツをこよなく愛している[37]。家族にドーナツを食べさせてあげるのが夢だという[38]。ドーナツを使った「サイスニードーナッツセット」が神宮球場で販売されている[39]。 敵味方問わず、常に紳士的な態度で接しファンからも愛されている[40]。 詳細情報年度別投手成績
年度別守備成績
記録NPB
背番号
登場曲
脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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