庭坂駅
庭坂駅(にわさかえき)は、福島県福島市町庭坂字狐林(きつねばやし)[1]にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線の駅である。「山形線」の愛称区間に含まれている。 板谷峠の福島方の麓に当たり、開業当初から峠越えの機関車の基地として広い構内や立派な駅舎を持っていた。福島方面からの普通列車の約半数が当駅で折り返しているため、米沢方面の列車は、6往復のみとなる。 歴史
駅構造駅舎の北側に接して単式ホーム1面1線(1番線)、その北側に島式ホーム1面2線(2・3番線)、計2面3線のホームを持つ地上駅である。3番線の北側に保線用の留置線を3本持つ。跨線橋があり、互いのホームを連絡しているほか、留置線を越えて駅北側出入口としても機能している。福島運転免許センターと福島自動車学校が駅の北側から徒歩数分のところにあり、この北側の出入口の主な利用者は運転免許センターの利用者と自動車学校の生徒である。 簡易委託駅を経たのち、現在は福島駅管理の無人駅である。乗車駅証明書発行機が駅舎に1台(精算機対応型)と、跨線橋の2・3番線の入口附近に1台(精算機非対応型)設置されている。 当駅は板谷峠の福島方の麓に当たり、かつての蒸気機関車時代には峠越えのため補機を連結したり切り離したりするための一大基地としてにぎわっていた。当時は駅の北側に庭坂機関区が設置され、構内には転車台や扇形の蒸気機関車を収納する車庫(扇形庫)もあった。機関区が廃止された後も広い敷地や駅周辺空き地、とても長く立派なホームなどに往時の様子が偲ばれる。なお、1番線の福島寄りにはレンガ造りのランプ小屋が残存している。周りの住宅地は機関区跡地に建てられたため、当駅の米沢側から福島側にかけて、扇状に広がっている。 開業直前に竣功した、かつての繁栄を偲ばせる大きな木造平屋・瓦葺の駅舎は2003年(平成15年)1月までに撤去された。同年3月に、小さな二代目の木造駅舎が竣功した。 のりば
中線(2番線)を上下本線で挟む構造であり、当駅折り返し列車は2番線を使用する。定期下り普通列車は2番線を使用し、下り本線である1番線は臨時列車および下り山形新幹線の通過用となっている。
利用状況2000年度(平成12年度)- 2004年度(平成16年度)の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりであった。
駅周辺あたりは板谷峠の麓に広がる福島市街の端にあたる。
バス路線「庭坂駅前」停留所にて、福島交通が運行する路線バスが発着する。
隣の駅脚注注釈出典
関連項目外部リンク
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