尻手駅(しってえき)は、神奈川県川崎市幸区南幸町三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)南武線の駅である。駅番号はJN 02。
南武線の本線のほか、浜川崎駅方面の支線(浜川崎支線、旅客案内では「南武支線」)、および新鶴見信号場への支線(尻手短絡線、貨物列車専用)が当駅から分岐している。当駅は川崎市にあるが、運賃区分上は横浜市内の駅として扱っている。詳細は特定都区市内を参照。
歴史
駅名の由来
駅開設当時、当駅自体は川崎市大字南河原に位置していたが、駅名は隣接する橘樹郡鶴見町大字市場字尻手(現在の横浜市鶴見区尻手一 - 三丁目)から採った。「尻手」とは、「ある地域の後方にある土地」を意味する。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線の高架駅である。
各ホームから地下道を通った所にある木造平屋建ての駅舎は開放的で、内部には自動券売機・自動改札機・窓口などがある。川崎統括センターの直営駅で、矢向駅・川崎新町駅・小田栄駅と浜川崎駅(南武線)は当駅が管理している。
2011年(平成23年)3月にバリアフリー化工事が完工した。ホームごとにエレベーターが設置されたが、立川方面と浜川崎方面ののりばへは改札左手にある川崎方面ホームへ向かうエレベータを利用して中二階での乗り換える。
のりば
- 浜川崎支線は発車メロディを扱わないため、車外ブザーを鳴らして発車を知らせる。このため、発車メロディを普段扱うのは1番線と2番線のみであるが、列車接近時のATOS放送は3番線を含むすべてのホームで使用されている。
- 2016年3月のダイヤ改正以降、支線の朝7時の1本のみ鎌倉車両センター中原支所からの送り込みの関係上、1番線からの発車となっていたが、2022年3月12日のダイヤ改正により消滅した。
- 4・5番線にはホームが設置されていないが、4番線が尻手短絡線の本線、5番線が尻手短絡線の待避線となっており、八丁畷方で浜川崎支線へ接続している(南武線川崎方面とは往来不可)。浜川崎支線・尻手短絡線経由で新鶴見信号場 - 浜川崎・川崎貨物・東京貨物ターミナル・鶴見線方面を結ぶ貨物列車が使用している。なお、南武線経由で浜川崎方面へ抜ける一部の列車は、ホームのある1・2番線の川崎方で分岐し、浜川崎支線へと乗り入れる。
利用状況
2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は13,819人である。南武線の快速通過駅では矢向駅に次いで2番目に利用客が多い。この値には乗換人員を含まない。
1995年度(平成7年度)以降の推移は以下のとおりである。
年度別1日平均乗車人員[7][8]
年度
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1日平均 乗車人員
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出典
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1995年(平成07年)
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10,095
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[* 1]
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1996年(平成08年)
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10,083
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1997年(平成09年)
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9,855
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1998年(平成10年)
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9,759
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[* 2]
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1999年(平成11年)
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9,817
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[* 3]
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2000年(平成12年)
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[JR 1]9,990
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[* 3]
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2001年(平成13年)
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[JR 2]10,339
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[* 4]
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2002年(平成14年)
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[JR 3]10,368
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[* 5]
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2003年(平成15年)
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[JR 4]10,478
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[* 6]
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2004年(平成16年)
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[JR 5]10,733
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[* 7]
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2005年(平成17年)
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[JR 6]11,079
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[* 8]
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2006年(平成18年)
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[JR 7]11,388
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[* 9]
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2007年(平成19年)
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[JR 8]11,544
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[* 10]
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2008年(平成20年)
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[JR 9]11,667
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[* 11]
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2009年(平成21年)
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[JR 10]11,632
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[* 12]
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2010年(平成22年)
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[JR 11]11,691
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[* 13]
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2011年(平成23年)
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[JR 12]11,695
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[* 14]
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2012年(平成24年)
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[JR 13]12,087
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[* 15]
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2013年(平成25年)
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[JR 14]12,873
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[* 16]
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2014年(平成26年)
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[JR 15]13,121
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[* 17]
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2015年(平成27年)
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[JR 16]13,702
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[* 18]
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2016年(平成28年)
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[JR 17]14,242
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[* 19]
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2017年(平成29年)
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[JR 18]14,426
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2018年(平成30年)
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[JR 19]14,887
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2019年(令和元年)
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[JR 20]15,067
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2020年(令和02年)
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[JR 21]12,171
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2021年(令和03年)
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[JR 22]12,328
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2022年(令和04年)
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[JR 23]13,069
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2023年(令和05年)
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[JR 24]13,819
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駅周辺
駅所在地は川崎市幸区であるが、横浜市鶴見区との境にあり、「尻手」という地名も横浜市鶴見区のものである。駅の下を尻手黒川道路が交差している。
バス路線
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 南武線
- ■快速
- 通過
- ■各駅停車
- 川崎駅 (JN 01) - 尻手駅 (JN 02) - 矢向駅 (JN 03)
- 南武線支線(浜川崎支線)
- 尻手駅 (JN 02) - 八丁畷駅 (JN 51)
- 南武線貨物支線(尻手短絡線)
- 尻手駅 - (新鶴見信号場) - 鶴見駅
脚注
記事本文
注釈
出典
利用状況
- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- 神奈川県県勢要覧
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
尻手駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク