対レイシスト行動集団
対レイシスト行動集団(たいレイシストこうどうしゅうだん、Counter-Racist Action Collective、略称C.R.A.C.〈クラック〉)は、「在特狩り」を目的に結成された「レイシストをしばき隊(レイシストをしばきたい。略称しばき隊)」を起源とする攻撃的左翼団体、思想プラットフォーム[8][9][10][11]。結成最初期は「徹底的な非暴力によるカウンター」が運動方針であったが、翌3月からは方針転換し、猛烈な大声コール・待ち伏せて「説教」をする「カウンター」活動をするようになった[12]。 名前の由来は「レイシスト(差別主義者)」+「しばきたい」と「隊」からの造語である。「レイシストをしばく」と主張し、事前に警察から道路使用許可を得ている右派系市民運動、左派女性層にも多いジェンダークリティカル派市民運動[13]・2017年東京都議会議員選挙以降から選挙活動に対しても、プラカードを用いた「カウンター」と称する運動をしている[5][14][15][16][8][9][17][18]。会長は野間易通[19]。 概要メンバーや支持者は、対立思想者に対しては、物理的干渉や罵声・ネットリンチも是認されると考える急進左翼的思想へ賛同する人たちである。各「行動」への参加者は流動的であり、SNSでの過激な発信で賛同者を集め、批判者は左派や女性でも容赦しない攻撃的特徴を持つ。既成の左派政党や左派市民団体内の一部とも目的の一致時には連帯している[8]。暴力是認であること・野間会長以外は基本的に匿名かつ参加者は各「行動」ごとに流動的であることから、批判者から「日本版Antifa」、「極左暴力集団」、「トクリュウ」とも指摘されている[9]。 組織結成から後継団体結成2010年頃から在日特権を許さない市民の会(在特会)などへ対抗する「カウンターデモ」に参加していた野間易通を会長となり、2013年2月9日にメンバーの初顔合わせが行われて発足した[20][12]。 団体側の見解によると、2013年1月12日に「在特狩り行きたいな」と野間がツイート[21]したことから「レイシストをしばき隊(レイシストをしばきたい。略称しばき隊[注 1])」を結成され[22]、同団体が「レイシスト」と見做した在特会に対して初めてのカウンターデモを同年2月9日に行ったとしている[23]。またその後、しばき隊が「ファシスト」と位置付けた安倍政権に対する糾弾活動も行われた[5]。元メンバーで組織のご意見番だった清義明によると、「(しばき隊は)社会運動の体裁を整えられるような集団」ではなく、「もともとネットのチンピラなんだから、チンピラなりの分をわきまえるべきだ」としばき隊メンバーらを批判している。菅野完も元々女性関係に悪評があった組織内の「チンピラ」の一人だったが、しばき隊加入後にエスカレートして運動内部で問題化、運動の活動費用の金銭問題で追放された[22]。2014年5月27日、野間易通はツイッターで「 警察からしばき隊は北朝鮮に関係している人間がいると伝えられました。本当ですか?」という質問された際に、「しばき隊は北朝鮮人民解放軍の便衣兵である」と返答している[24]。「しばき隊」は2014年9月30日付で発展的解散し、翌日である10月1日に後継団体となる「C.R.A.C.」が結成された[注 2][25]。C.R.A.C.公式によると、同組織は「いわゆるしばき隊、プラカ隊、署名隊その他が渾然一体となったもの」で「これまでさまざまな形態のカウンター・アクションを呼びかけていた人たちが、そのまま引き続き」「行動を呼びかけ」る「プラットフォーム」と説明されている[26]。構成員と非構成員の境界が明確でないため、関係している人物は関与の程度を問わず、「しばき隊界隈」と総称されることも多い[22]。 活動公式サイトでは、在日特権を許さない市民の会などの右翼市民団体が行う「ゴキブリ朝鮮人を追い出せ」、「朝鮮人を殺せ」などのヘイトスピーチ[27][28][29]を批判し、「街頭行動、言論、写真、アート、音楽、署名、ロビイング、イベント、学習会その他、必要なあらゆる方法でレイシズムに対抗」することを活動目的としている[30]。 在日特権を許さない市民の会等が行うデモや街頭宣伝に対して、沿道から中指を突き立てたり、プラカードを掲げたり、拡声器で「(レイシストに対して)帰れ!」「帰れや!クズ!ボケ!カス!」「ゴキブリレイシストども!」「豚は死ね」「日本人として恥ずかしいわ!アホ!」「ネトウヨ殺す(主に弁護士の神原元が発言)」[31] などといったシュプレヒコールを行う、カウンターデモを行っている[32]。 2013年2月22日に、日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークが大阪府曽根崎警察署長あてに、「日本軍「慰安婦」問題に対するヘイトスピーチを容認、便乗した大阪府警の弾圧に抗議します」と題した抗議文を提出する活動に賛同している(抗議文は受け取り拒否されている)[33]。 2013年6月のデモで、中指を突き立て、刺青姿の男組と共闘して怒鳴りつける「暴力的な動画」をインターネットで公開し、より多くの抗議デモ参加者の動員を図っていた姿が報じられている[5]。 2016年1月に、銀座で行われた「慰安婦問題 日韓合意を糾弾する国民大行進」に対して、中指を立てるポーズで「バカヤロー」「豚ヤロー」と抗議の姿勢を示している姿が報じられている[34][35]。 2017年7月に、秋葉原で東京都議会議員選挙の街頭演説を行っていた内閣総理大臣安倍晋三に向かって、しばき隊が制作した「安倍辞めろ」という巨大な横断幕を掲げて、演説が聞こえないほどのシュプレヒコール罵声を行った[36]。京都精華大学講師の白井聡によると、「安倍やめろ!」と書かれた大型の横断幕を掲げた周囲に反安倍派集団が一角に集まり、「安倍辞めろ」などのスローガンを記したプラカードを持っていた。白井によれば、安倍晋三首相が到着する以前から、これらの参加者は自民党都議選候補者や応援弁士による演説中にも「安倍辞めろ」などと声を上げ続けていたという。白井は「私は即座にそこに加わった。」と述べており、安倍首相が選挙カーの上に登壇した際には、「辞めろ」「帰れ」のシュプレヒコールが「地鳴りのような状態」で響いていたが、さらにその勢いが増したと証言している。白井はシュプレヒコール側として、「演説の内容がほとんど聞き取れないほどの状況」と証言しており、安倍首相の応援演説中の約15分間にわたり「地鳴り」レベルのコールが続いたと回想している。コールに加わっていた白井は「安倍が受けたのは野次ではない」との見解を示し、「読んで字のごとく、命令であった。」と表現した。さらに、都議選での都民ファーストの会の躍進と自民党の敗北を受けての『サンデー毎日』への寄稿では、「安倍はこの命令に従わざるを得なくなるだろう。」と予測し、当時の安倍首相について「レームダック」「水に落ちた犬」になったと感動したことを明かしている[18]。 2022年7月、吉祥寺の個人米穀店へ抗議と称する『営業妨害活動』を行った。ネット上では、多数の人々による攻防戦が勃発し、営業妨害を阻止しようとする人々が店で購買したため、結果として、店の売上に貢献することとなった[37][出典無効]。 →詳細は「§ 吉祥寺米騒動」を参照
LGBTQ+活動東京レインボープライドのパレードに参加している[38]。 主張当事者
個人支持者
批評
報道webメディアニューズウィークニューズウィーク日本版は、有田の上記発言に対し、「法をないがしろにすると受け止められかねない発言だ」と非難し、「『韓国人女性=腐れ売春婦』というプラカードを堂々と街頭で掲げる差別活動は到底、容認されるものではない。しかし差別的な言論を暴力や権力といった「力」で抑え込もうとするだけでは、憎しみが消えるどころか、新たな憎悪の連鎖を生むだけだ」「日本は独り善がりの『正義』と腕っ節ばかりが支配する息苦しい国になるのか」などと批判した[5]。また、「『反差別』という絶対的な大義を盾に、相手の言動に少しでも差別的な響きがあれば容赦なく身元や過去を暴き、徹底的な批判を加え、社会的生命を抹殺しょうとする」活動を行っていると批判した[5]。また、有田が反ヘイト団体を「ぎりぎりまでやってくれる」などと賞賛する発言について、「法をないがしろにすると受け止められない発言である」と批判し、「有田は現在の左翼の集落が我慢ならないのだろうか」と疑問視している[5]。 これについて、有田は、記事掲載翌日に「読みました。久びさのだまし討ち記事で、呆れています」とツイートし、「まったく迫っていないお笑い憎悪記事」、「誤った認識から出発すると誤った結論しかないという典型」、「内容がスカスカ」、「記者が事実を書かないとは驚くべきことだ。捏造に近い」などと批判した[70]。また、後日、有田が深田から取材を受けた際の取材方法についても、「記事のテーマを隠した取材などまともな記者なら絶対にやらないだまし討ち」と再び批判した[70]。 また、野間は、「彼(ニューズウィーク記者)は行動保守や在特会への批判はほとんどせず、それに対抗する側のあら探しをして、それもまた差別だと言っているわけですが、普通に考えて。先にきちっと断罪すべき“悪”があるでしょ?カウンターの批判は大いにやるべきだけど、ああいうバランスを欠いたものを見ると、彼の目的が反レイシズムでも反ヘイトでもないのは明らかでしょう。記者と『ニューズウィーク』はヘイトに加担したにすぎない」などと反論している[31]。 新聞社朝日新聞は、在特会もしばき隊も「どっちもどっちだな」という印象を受けるとし、デモに抗議するにしても他にやりようはないのか、汚い罵倒の応酬ではなく他の手段を取るべきと批判している[71]。 これに対し、野間は「上品な左派リベラル」の抗議行動は「たとえ正論でも人の心に響かない」とし、「自分たちのほうに正義がある」「ヘイトスピーチ対カウンターというのは“正義と正義のぶつかり合い”ではない。」「この問題をそういうふうに捉える時点であなたたち(朝日新聞)は間違ってますよ。」などと反論している[31]。 テレビ局TBSは「対レイシスト行動集団」の旧名は「レイシストをしばき隊」であるとし、同組織を「右派系市民団体のデモへの抗議を繰り返す」団体と報道している[14]。 不祥事・逮捕事例在特会デモの妨害行動における事件
桜井誠『大嫌韓時代』 の撤去騒動桜井誠の著書である『大嫌韓時代』がベストセラーになっていたため、2014年に複数の書店で撤去させようとして事件を起こしている[77]。池田信夫は「こういう事件がかえって宣伝になり、アマゾンではずっとベストセラーの第1位になっている。」と主張している[77]。桜井は、2014年9月26日に、しばき隊と有田芳生が書泉グランデへ脅迫、出版妨害を行ったと主張しており、出版側は警視庁に威力業務妨害で被害届を提出する、書店側は書籍販売の継続を行っている、と述べている[78]。 Facebook公開個人情報無断リスト化事件2015年11月3日、Facebook上ではすみとしこのイラストを評価した約400人について、各自がFacebookで公開していた氏名、居住地、勤務先、出身校などの個人情報がリスト化されネット上に公開された。実行したC.R.A.Cメンバーを名乗るTwitterアカウントであるとの情報がネット上に流れたF-Secure幹部社員は、11月6日までに同社を辞職した[79] →「F-Secure § 不祥事」も参照
この元F-Secure幹部職員が千葉麗子に送った「ぱよぱよちーん」の語はネットで流行し[要出典]、2015年度ネット流行語大賞銀賞を獲得している。 また、はすみとしこイラストの評価をした人物の個人情報の作成者は、全国大学生活協同組合連合会の職員であることも別のユーザーのツイートがきっかけで特定された[要出典]。 ろくでなし子への攻撃2015年11月に、ろくでなし子が、自身のツイッターで「ぱよぱよちーん」とつぶやいたことにより、「しばき隊関係者かその一派であろう人たち」から誹謗中傷を受けることになった。ろくでなし子は、「私はおもわず自分のTwitter上で「ぱよちん音頭でぱよぱよち~ん♪」と無邪気につぶやいてしまいました。私のフォロワーさんもこの間抜けなフレーズに反応し、一緒になってぱよぱよちんちんつぶやいていた」ところ、突然、複数のしばき隊関係者から「その言葉を使うな!」「削除しろ!」とTwitterで威嚇するリプライをされたという[80]。 C.R.A.C.の反応2015年にC.R.A.C.公式Twitterアカウントは、Facebookで保守系アカウントの会社名や住所を集めて数十人分をばら撒いた事件に対するF-Secure社の対応に対し、「こういう理屈もへったくれもないやつらが集団でめちゃくちゃなことをしてきたとき、役所や企業が簡単に屈するのは非常に問題があるんだよね。『セキュリティ』って、そういうことをきちんとしないと何のために何を守るのかわからなくなる。電子データだけ守れればそれでいいんかい。狂ってる。」とコメントしている[81]。 新潟日報報道部長ツイッター中傷投稿事件対レイシスト行動集団の構成員である坂本秀樹(ハンドルネーム「壇宿六」)が、2015年に新潟水俣病弁護団長をつとめる高島章弁護士のTwitterに、「うるせーな、ハゲ!はよ、弁護士の仕事やめろ。プロのハゲとして生きろ。ネトウヨ弁護士。クソ馬鹿ハゲ野郎!」などと暴言を吐いた後に身元が明かされ、謝罪している[82][83]。坂本の勤務先が新潟日報の報道部長であったことが報道され、2015年11月25日付で懲戒休職処分(無期限無給)とし経営管理本部付とする異動人事が行われ[84]、2016年3月31日付で退職となった[要出典]。 →詳細は「新潟日報報道部長ツイッター中傷投稿事件」を参照
大学院生リンチ事件しばき隊リンチ事件、カウンター大学院生リンチ事件とも呼ばれる。また、当初、北新地ではなく十三で事件が起きたと思われていたことから連合赤軍の山岳ベース事件になぞらえて『十三ベース事件』『北新地ベース事件』とも呼ばれている[85]。一方、しばき隊側弁護士の神原元らは一貫してリンチ事件そのものがなかったという立場をとっているため[86][87]、「しばき隊リンチ・でっち上げ事件」と呼んでいる[88]。 経緯2014年12月17日の深夜、大阪の北新地で、しばき隊構成員5人が在籍する店内で、元構成員Mを集団で暴行するリンチ事件が起こった[89]。しばき隊側は、暴行したのは主犯格のみであるためリンチではなく喧嘩である、という立場をとっていたが、刑事事件では2名が有罪[90]、民事では3人の被告へ賠償命令がくだされた[91]。 被害者M被害者Mは、40分もの間、罵声を浴びせられながら殴る蹴るの暴行を受け、顔は腫れ上がり鼻骨を砕かれ、全治3週間の怪我を負った[92]。代理人の高島章は、事件の物的証拠にあたる被害者の腫れ上がった顔写真をインターネットで公開している[93]。 被害者Mは、関西の国立大学の大学院博士課程に在学し研究者を目指していたが、「リンチによるPTSD(野田正彰の診察による)」に苦しむこととなり、博士課程は修了したものの博士論文を提出することができず、研究者の道を断念せざるをえなかった[92]。 桜井誠は、Mはしばき隊の活動に共感を抱きメンバーになった日本人で「名誉朝鮮人」と呼ばれていたとしている[94]。 加害者しばき隊の構成員の李信恵、エルネスト金こと金良平ら5名が加害者であるとされた[89]。リーダーの李信恵は、リンチには加わらずリンチが続く間にワインを味わい、Xを発信するなどしていた[89]。桜井誠は加害者は在日韓国人であったとしている[94]。 事件が起きた翌年の2015年2月3日に、李信恵の謝罪文がインターネットに掲載された[93]。 隠蔽工作しばき隊構成員や関係者による口止め・隠蔽工作が行われ、被害者は野間による本名晒しや関西学院大学教授の金明秀から「M(実際は実名)、おまえ、自分を守ってもらってるっていう自覚はあるのか? 自分の彼女を守ってもらってるっていう自覚はあるのか?」などと恫喝めいたツイートを受けた。しばき隊が展開した、Twitterのハッシュタグ「#Lは友達(実際は#エル金は友達というハッシュタグである)」運動は、Mを孤立化させる効果があったとされ、卑劣な行為として批判された[95]。 のりこえねっとの辛淑玉は、複数の知人に送付した「M君リンチ事件に関わった友人たちへ」と題する手紙の中で「多くの方が、告訴するのをやめさせようと、Mさんにさまざまな働きかけをし、また、被害者であるMさんを愚弄する不適切な噂が流れたことを知りました」と述べており、隠蔽工作が行われていたという認識の存在が確認できる[87]。 師岡康子が、被害者Mに対し「反差別運動のために告訴しないように被害者を説得してくれ」と要請するメールを金展克に送っていることについても、隠蔽工作の一貫であると批判されている[96][87][86]。 刑事事件加害者や当日の集まりの中心であった人物らがMを放置したことについて謝罪し、加害者2名に大阪地裁で罰金刑が課された[90]。 損害賠償訴訟事件後もたびたび中傷合戦が繰り広げられることとなり、複数の損害賠償請求訴訟に発展している。しばき隊側においても、リンチ事件そのものがなかったという立場をとっており、この事件を報道した出版社や個人らに、損害賠償訴訟を提起し続けている。代理人には、しばき隊構成員である神原元がついている[97]。 被害者M 対 野間易通しばき隊会長野間易通が、被害者Mに対して、「おいM。おまえリンチされたって言ってるんだけど、ほんとうなの?」、「日本人として腹を切れ」などとTwitterでツイートした言動について、Mが損害賠償を請求し、野間がMに10万円を支払うという判決が下っている[91]。 被害者M 対 しばき隊Mが、李信恵を含むしばき隊構成員5名に対し、治療費や慰謝料などの損害賠償を請求した裁判では、大阪地裁は3人の被告に約80万円の支払いを命じたが、大阪高裁は支払額を約115万円に引き上げた[91]。ただし、地裁も高裁も李信恵への請求は棄却している[91]。 鹿砦社 対 李信恵鹿砦社が李信恵の中傷に対して損害賠償裁判を提訴し、李は10万円の支払いを大阪地裁に命じられた[96]。 これに対して、李は鹿砦社に対して反訴し、高裁で鹿砦社に110万円を支払う判決が出た[96][96]。判決文にて、李がMが暴行により負傷していることを認識した上で、警察や医者へ連絡することもなく、負傷したMを放置して立ち去っていることが認められた[96]。これらに対して、鹿砦社は、大阪高裁が、李の「粗暴で凶悪な犯罪者であるとの印象を与え」たと判断し「道義的責任」を認めたと述べている[96]。 鹿砦社 対 しばき隊構成員であることが発覚した元従業員F鹿砦社の元社員・Fがしばき隊構成員であったことが発覚し、調査の結果、勤務中に鹿砦社の社長の松岡を揶揄する内容を含む1万8535回ものツイートを投稿したり、鹿砦社が圧力団体であるかのような誤解を招きかねない「取材申し込みのメール」を複数の機関に勝手に送付するなどの行為をしていたため、鹿砦社が従業員Fへ損害賠償を請求した[96]。それに対し、しばき隊メンバー元従業員Fが、ネット上発信や書籍などで名誉を毀損されたとして鹿砦社へ反訴し、大阪地裁はFの反訴を認めて11万円の支払いを命じ、鹿砦社は控訴したが棄却された[96]。 鹿砦社会長と森奈津子 対 しばき隊2024年、鹿砦社と、事件を取材している森奈津子に対し、エルネスト金こと金良平のプライバシーを侵害したなどの理由で、しばき隊構成員数名が損害賠償を請求している[98][97]。 影響
沖縄高江ヘリパッド工事の抗議活動による傷害事件2016年10月4日 - 沖縄県の米軍北部訓練場の返還に向けヘリパッドの移設工事に対する抗議活動で、沖縄防衛局職員にけがを負わせたとして、傷害の疑いで、男組組長の高橋直輝が逮捕された[100]。 大和証券部長ツイッター炎上2016年当時、大和証券のダイレクト企画部長を務めていたしばき隊の関連団体のメンバーである嶋田眞人が、主幹事を務める企業に対し「上場廃止になるまで追い込まないと」などとのツイート繰り返していたとしてインターネットで炎上した。会社側は産経新聞の取材に対し「そういうネット上での書き込みについては把握しているが、会社としてのコメントは差し控えさせていただく」と述べていた[101][102] が、この部長は問題が発覚した時期を挟んで就任から異例の2か月という短期間で部長職を更迭された[103][104]。 車庫証明虚偽申請2020年1月に所有するワゴン車の登録地を関東運輸局へ偽った申請した罪で、東京・三鷹市の職業不詳の40代の中心メンバーの男が警視庁に逮捕された。男は右派系市民団体のデモへの抗議を繰り返すために登録地を実家のある仙台市と偽り、都内の活動現場にこのワゴン車で複数回参加していた[14]。 大阪での乱闘事件2020年11月25日未明、構成員の伊藤大介が、対立する日本第一党の荒巻靖彦を大阪市北区内の路上に呼び出し、乱闘に発展した。その際、日本第一党の荒巻靖彦が伊藤に対して、護身用で所持していたサイバルナイフを使って切り掛かり、伊藤は腹部を負傷した。その後、荒巻は、曽根崎警察署に殺人未遂容疑で逮捕された。また、伊藤も日本第一党のメンバーに対して執拗に暴行を加え、骨折などの大ケガを負わせたとして、2020年12月6日、大阪府警察本部警備部に逮捕された。伊藤は警察の取り調べに対し、「正当防衛」を主張し、容疑を否認している。その後、伊藤に20万円の罰金刑が課された[105]。 ツイッターアカウント凍結Twitter社は、2019年12月と2020年5月30日の二度にかけ、C.R.A.C.に関連する複数のアカウントを凍結した。凍結理由は「他の人を攻撃する目的で複数のTwitterアカウントを管理することを禁止するTwitterルールに違反していること」[106] としている。具体的に対象となったは以下のアカウントである。 C.R.A.C.は「今後はウェブサイトとFacebookで情報発信をしていく」としている。 吉祥寺米騒動2022年7月、吉祥寺の米穀店を営む店主が、武蔵野市の市長松下玲子が発議した「外国人投票権付与条例案」(議会で否決)に関しツイートした内容について怒ったしばき隊が、店への抗議活動と称する営業妨害を行った結果、米穀店を応援しようという運動がネットで広まって店が繁盛し、また騒動を起こしたしばき隊が警察からマークされることとなった一連の騒動があった[37]。 しばき隊は、米穀店のGoogleに大挙して低評価をつけまくったり、店先で店主の悪口を客に吹き込んだり、連日抗議のスタンディング活動を行うなどの運動を行った[67][107]。その結果、店の周辺には、しばき隊、店主を支持する反しばき隊の一般人や野次馬等に加え、警察まで出動したため、大変な騒動となった[67]。たまたましばき隊の動向に詳しい人物が店主と知り合いであったことが発覚し、また、しばき隊主犯が別件で立件されており大暴れはできなかったこともあり、まもなく抗議活動と称するスタンディング等の営業妨害は終息した[107]。 関連人物・組織しばき隊界隈正式に組織構成員か、支持をしてる非構成員かの境界が明確でないため、関与の程度を問わず、「しばき隊界隈」と総称される[22]。しばき対界隈の問題点として、少しでも「敵」の味方をしたと見なしたり、自分たちの活動に異論を唱えた人たち全てを「敵」「レイシスト」と認定し、「レイシストに対しては過激な行動をしても良い」という考えと行動を持つ[11]。
組織脱退表明者下記は元しばき隊メンバーであったこと、離脱したことの双方が公表されている者。
しばき隊から追放となった者
共闘歴のある団体
対立団体・「カウンター行動」実施対象右派系全般、左派を含むジェンダークリティカル派全般
脚注注釈出典
参考文献
関連項目外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia