富士松駅
富士松駅(ふじまつえき)は、愛知県刈谷市今川町一丁目にある名古屋鉄道名古屋本線の駅である。駅番号はNH21。 概要普通列車のみが停車し、毎時ほぼ4本(土・休日の夜間は毎時2本)が設定されている。また、近隣にある豊明駅・前後駅または知立駅・新安城駅でおおむね緩急接続が図られている。無人駅だが、刈谷わんさか祭りの開催場所の最寄り駅となり利用が多いことから、祭りの当日は駅員を数名配置しているほか、2007年(平成19年)からは通常は停車しない急行列車などを停車させている。 1923年(大正12年)の開業時には所在地の地名をとって「今川駅」と称していた[1]が、1952年(昭和27年)に村名(富士松村)をとって現在の駅名に改称した[1]。 歴史
駅構造駅舎以前は有人駅だったが、2004年(平成16年)9月15日 のトランパス導入と同時に、駅集中管理システム(管理駅は知立駅[6])が導入され、無人駅となった。改札口は各ホームの知立寄りに1箇所ずつあり、付近には自動券売機(新規manaca通勤定期乗車券及び継続manaca定期乗車券の購入も可能ではあるが、7:00~22:00以外の時間は名鉄ミューズカードでの決済が不可能である)と、自動精算機(ICカードの積み増し等も可能)が1台ずつ設置されている。また、改札機は2台(何もICカード対応)設置されており、そのうちの1台は車椅子対応である。 従前は北改札口(上りホーム側)しかなかった上に、互いのホームを行き来できる跨線橋にはバリアフリー設備がないため、車椅子などを利用する旅客に対しては「名古屋方面の列車を利用する場合には近隣の駅で折返し乗車」するように案内していた(この駅から乗車して名古屋方面へ向かう場合には、一旦上り列車で知立まで向かって下り列車に乗り換える。逆に、下り列車に乗車していてこの駅で下車する場合には、一旦豊明まで乗車して上り列車に乗り換える形になっていた)が、2014年に新たに南改札口(下りホーム側)が開設され、下りホームもバリアフリー化された[7]。 北改札口の駅舎や駅前広場、周辺の道路は、1971年(昭和46年)から始まった刈谷市が行った衣浦東部都市計画事業刈谷富士松土地区画整理事業(駅周辺の整備事業)により整備され、駅舎は1982年(昭和57年)7月6日に建て替えられた。北改札口の駅舎や駅前広場はレンガを基調としたデザインとなっている。 駅構内のトイレは2004年(平成16年)に廃止されたが、北改札口の横(改札外)にバリアフリー対応の公衆トイレがある。 ホーム・配線相対式ホーム2面2線の跨線橋を持つ地上駅である。ホームの一部は県道の上にある。 上下線とも、有効長は19m車両6両分であり、屋根はこのうち約3両分設置されている。なお、屋根が無い部分ではホームの幅が比較的狭隘であるほか、電柱が建てられていることや曲線を描いている線形とあわせてホーム前後の見通しは良くないが、乗務員支援のためのカメラなどは設置されていない。 南口駅舎建設にあわせて、ホーム嵩上げ、跨線橋改修、上り線ホーム上屋延伸、ホーム延伸、南口駅舎スロープ上屋設置が2014年(平成26年)3月に完了した。
カーブの半径は800m。1番線は内カーブで見通しが悪いため通過列車に105km/hの速度制限がかかる。 当初は当駅に待避設備を設け主要駅とする動きもあったが、地元の反対に遭い阿野駅(現在の豊明駅)に変更された経緯がある[9]。
配線図
刈谷市の取り組み刈谷市の富士松駅への主な取り組みは、2003年(平成15年)に発行され、10年後の2013年(平成25年)までを計画期間とする『第6次刈谷市総合計画「FORWARD」』によると、以下のようなものである[11]。 第3章1節6項公共交通の施策の内容の(1)鉄道整備3に「名鉄名古屋本線富士松駅での停車本数の増加」を掲げている。なお、『刈谷市都市交通戦略』では富士松駅の急行停車を市から要望中とある[12]。 第3章1節6項公共施設の施策の内容の(2)バス事業の充実2に「民間活力を活用した新たなバス事業の誘導、支援などを検討する」と掲載しており、2007年(平成19年)4月1日に刈谷市の要請で名鉄バス刈谷・愛教大線が開設された。 利用状況2007年(平成19年)に名鉄バスの刈谷・愛教大線が開設したことで、愛知教育大学の学生による利用も増えている。
駅周辺施設
バス
タクシー
隣の駅脚注
関連項目外部リンク
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