宇内梨沙
宇内 梨沙(うない りさ、1991年9月21日[2] - )は、TBSテレビのアナウンサー、YouTuber、TikToker、ゲーマー。 経歴神奈川県横須賀市出身[2]。横須賀市立荻野小学校、横須賀市立大楠中学校[6]、神奈川県立横須賀高等学校[6]卒業後、一年間の浪人生活を経て[7]、慶應義塾大学文学部美学美術史学専攻卒業[2]。大学在学中は芸術学を専攻し[4]、学芸員資格を取得。また学生時代よりTBSラジオの番組に出演し、テレビ朝日アスクのアナウンススクールに通い、BS朝日の学生キャスターを務めたりした[8]。2011年に「学生HEROES!Presents フレッシュキャンパスコンテスト2011」に出演して準グランプリを受賞[3]、2013年にはミス慶應大学のグランプリに輝いている[9][10][11]。2015年4月、TBSテレビに入社[12]。同期はアナウンス職に上村彩子[注釈 1]、一般職に高梨寛大[注釈 2]、宮崎陽平[注釈 3]がいる。後談となるが、最初はテレビではなくラジオ局を志望していた[14]。同局制作のテレビ番組では、『NEWS23』『報道特集』『Nスタ(日曜版)』のスポーツキャスターなどを担当したほか、2024年12月時点では『ひるおび』のプレゼンター(水・金曜)、『Bizスクエア』のキャスター、『アッコにおまかせ!』の進行アシスタントを務めるなど、報道・経済番組やスポーツ番組、バラエティ番組に至るまで幅広いジャンルの番組を担当していた。TBSラジオ制作の番組にも、TBSアナウンサーとして[注釈 4]多数の番組に出演。入社3年目の2017年度に『都市型生活情報ラジオ 興味R』の週替わりアシスタントを数回経験したほか、同年度から5年間『プレイステーション presents ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ』のナレーションを担当。TBSラジオがプロ野球中継の自社向け放送業務から撤退した2018年度からは、『アフター6ジャンクション』シリーズ(以下、『アトロク』シリーズと記載)のパートナーを、2022年9月30日からはTBSラジオにおける自己批評番組として放送されていた『TBSラジオレビュー』に広報番組の要素を取り入れた『TBSラジオプレス』のパーソナリティをそれぞれ2024年12月まで担当(予定)。 アニメや漫画と言ったカルチャーを好み、好きな音楽ジャンルはアニメソングである。その中でも『嵐の中で輝いて』(『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のオープニングテーマ)が最も好きだと語っており[14]、『アフター6ジャンクション』(以下、『アトロク』と記載)金曜分で放送される「アトロク フューチャー&パスト」(1週間の放送内容を振り返るコーナー)では2022年9月30日からコーナー最終回(2023年9月29日=『アトロク』としての最終放送日)まで振り返りBGMとしてこの曲を使用していた。2020年11月1日に地元横須賀の『横須賀盛り上げ大使』に就任したことを、同月5日の『アトロク』のオープニング内で自ら発表[注釈 5][15]。自身のSNSなどでも地元横須賀の情報を積極的に発信している。 2024年12月4日、自身のSNSを通じて、「2025年3月でTBSを退職する」ことと、「退職の前準備として自身が担当している番組を2024年限りで全て降板する」ことを明らかにした[16][17]。 ゲーム関連での活動幼少期より2人の兄の影響もあってゲームに没頭しており、エレクトロニック・スポーツ(eSports)への造詣が深く、TBSテレビ入社当時からゲーム実況に対する夢を持っていた。自身のInstagramでゲームを楽しむ姿を動画で紹介したり[18]、格闘ゲームイベント『EVO Japan 2018』に参戦するなどセミプロゲーマーとしての顔も併せ持つ[19]。また、TBSラジオでは2017年4月から2022年3月まで『マイゲーム・マイライフ』のナレーションを担当。2018年4月からの『アトロク』シリーズの放送内でも、時折ゲーム関連のトークを繰り広げたり、特集が組まれたりされている。 2020年4月からは、TBSテレビのライブエンタテインメント局→新規IP開発部(2023年7月1日から)内で、2018年7月から設置されている[20]部署「eスポーツ研究所」所員も兼務[21][22]。当時は新型コロナウイルス感染症の流行下で、YouTubeなどSNSを通じた情報発信の文化に追い風が吹いていた。そのような状況もあり「eスポーツ研究所」の事業の一環として、同年11月から自らのYouTubeチャンネル(詳細後述)を開設し、ゲーム実況を行うことになった[23]。 また、東京ゲームショウに関してもTBSテレビ入社以来毎年(一般公開のなかった2020年・2021年を除く)会場を訪れており、2022年には担当番組(『Bizスクエア』『アッコにおまかせ!』)での取材に加え、自身のYouTubeの動画でも3年ぶりの現地開催の様子を紹介。2023年には、放送局に在籍するアナウンサーでは初めて、同イベントのオフィシャルサポーターに就任[24]。公式番組への出演や担当番組でのリポート、自身のSNSでの情報発信を積極的に行った。 2024年にはYouTubeのチャンネル名から自身の冠が外された一方、一部の動画を除きメインで登場。1月26日に発売の『龍が如く8』(セガより発売)で『アトロク』シリーズのパーソナリティである宇多丸(RHYMESTER)と共にゲスト声優として登場[25]。また、TBSテレビがオンラインゲーム『Fortnite』上で制作・配信を行っているオリジナルゲームの企画にも参加した[26]。翌2025年3月末でのTBSテレビ退職に伴い、上記YouTubeチャンネルへの(TBSアナウンサーとしての)出演も2024年内で終了する予定。 人物家族
エピソード
自身の担当番組で大きく問題となった事案部署・役職名などは発生当時のもので記載する。
自身がライブエンタテインメント局の「eスポーツ研究所」所員として開設しているYouTubeチャンネル『宇内梨沙/うなポンGAMES』では、2023年にフロム・ソフトウェア制作のゲーム作品『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』をライブ配信で実況していた。同年5月17日(13回目)のライブ配信後、同月23日にチャンネルの制作スタッフが、YouTubeにおけるアーカイブ配信設定で「Content ID」(動画・音声に著作権を有する設定)を誤って「有効」にしてしまうミスが発生した。これにより同日23時55分、自身のTwitterを更新し、「この度は、メーカーのフロムソフトウェア(の皆様)はじめ、動画投稿者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ありません」と謝罪。続けて「私の意思としても、まずは何より事態の説明を優先したく、早急にお伝えできる私個人のアカウントでの発信となりました。関係者の皆様には重ねてお詫び申し上げます」と宇内個人のアカウントで発信した経緯も含めて投稿した[35]。TBSテレビも翌24日に公式HPにて謝罪文を掲載(同月31日には英語でも掲載)。Content IDの設定は23日の24時までに参照を停止し、申し立てを取り下げる対応を行った[36]。 また、同月25日のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』のオープニングでも、宇内自身が改めて謝罪を行った上で、「普段一緒に運営しているスタッフさん、本当に信頼していますし、その方が起こしてしまったミス。私がやったことじゃないからって、そんな静観できないですし、同じチームとして、迷惑をかけた方に謝りたいという気持ちがあった」と自身の思いを述べた[37]。 その後、eスポーツ研究所の所管部署がライブエンタテインメント局から新規IP開発部に変更後の同年7月5日のライブ配信より、チャンネルの動画投稿を再開した[38]。
2024年7月7日のTBS系『アッコにおまかせ!』で、同日に投開票が行われた2024年東京都知事選挙の話題を取り上げた際に、宇内が投票の仕方について誤った説明を行ってしまった。その後、翌週14日の番組冒頭で訂正し「東京都知事選挙の投票日当日に誤った内容を放送し、番組スタッフ一同、深くお詫びいたします。視聴者の皆様から寄せられた多くのご意見を真摯に受け止め、二度と同じことが起こらないよう制作体制を整え、放送に臨んで参ります」と頭を下げて謝罪した[39]。訂正が行われたのは以下3点(14日の放送後に番組公式HPに記載された内容に基づく)。
この放送については説明直後からSNS上で番組に対し批判や説明を求める声が相次いでいた。宇内自身も同月10日のTBSラジオ『アフター6ジャンクション2』のオープニングで「アトロクにも皆様からのいろんなご意見届いています。そして私はそれをしっかりと拝読し真摯に受け止めています」とメッセージを発信。その一方で、XやInstagram上では宇内個人に対する誹謗中傷にも発展し、リプライの制限を設ける事態となった[注釈 7][40]。 その後、TBSラジオで同月15日放送分の『TBSラジオプレス』は山内あゆ(先輩アナウンサーで、前身番組『TBSラジオレビュー』の最終担当者)が代演しているが、宇内が休演した理由の説明はされておらず、この件との因果関係は不明。翌週22日放送分より復帰している。 TBS在籍中の出演番組テレビ特記のないものはTBSテレビ制作。
TBSラジオ・ポッドキャスト番組特筆のない番組(または出演回)は全て関東ローカルでの放送。
この他、TBSラジオの時報直前や番組内で随時流れる5秒スポット「ときめくときを。TBSラジオ」(TBSグループ共通で2023年10月から掲げているブランドメッセージ「ときめくときを。」に局名を合わせたもの)のナレーションを担当しており、2023年12月頃から随時流されている。
動画配信(YouTubeなど)
TBS入社前の出演番組
雑誌・書籍TBSの番組関連書籍
ゲーム関連雑誌・書籍
その他雑誌・書籍
その他の活動
『アトロク』シリーズの番組関連イベントの出演については、アフター6ジャンクション2#公開放送・イベントを参照。
関連項目脚注注釈
出典
外部リンク
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