大山駅(おおやまえき)は、東京都板橋区大山町にある東武鉄道東上本線の駅である。駅番号はTJ 04。板橋区最南端の駅。
駅名の由来
江戸時代頃、相模国大山の阿夫利神社に参詣することを「大山詣り」といった。当時、志村・板橋宿・赤羽・王子方面から田無・府中を経て大山に向かう人が多く、その道筋を「大山街道(富士街道)」といい、板橋宿近辺からこの辺りに街道が伸びていたことから、また、現在の東京都健康長寿医療センターの辺りにかつて広い丘があり、それを「大山」と呼んでいたことから、という二つの説がある[2][3][5]。このように大山と呼ばれるようになった地域付近で1931年(昭和6年)に東上鉄道の駅として開業したのが大山駅である[4]。
歴史
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。
かつてはホームの前後に踏切があった関係で、ホーム有効長は6両編成分であった。そのため8両編成の電車が停車する際には2両分はみ出すので、「大山対策車」という編成が用意され、ホームからはみ出す2両はドアカットを行った。10両編成はドアカットが行われていた当時、運行されていなかった。その後、池袋方面(現在のホームのほぼ中央に位置する)の踏切が地下道となったのに伴い解消された。
改札口は全部で3か所である。
下りホーム(1番線、成増方面)側
- 南口 - 成増方面(先頭1〜2号車付近)に位置
- 東口 - ホームほぼ中央(4~6号車付近)に位置
このうち東口には自動券売機・自動精算機がない。かつては臨時口扱いで、営業時間も「7時から22時まで」となっていたが、2022年10月より終日運用となっている[11]。
上りホーム(2番線、池袋方面)側
反対側のホームにある改札口へ行く際は、上下ホーム成増方面の階段をのぼった先の跨線橋か、または南口改札口付近(下りホーム)と上りホームを連絡するエレベーターと跨線橋[注釈 1]を利用する。また、北口と東口は改札外側の地下道で結ばれているため、それぞれの改札口出口から逆側の出口へ行くことができる。
売店は南口の改札外側に存在する[注釈 2]。南口改札外側には名代富士そば[注釈 3]が出店していたが、2016年1月末で閉店し、現在は別の立ち食いそばの店舗が入居している。
東武池袋駅管区傘下の駅長配置駅で、中板橋駅を管理する。
のりば
発車ベル・発車メロディー
東上線の中間駅の多くは発車メロディが導入されているが、当駅1番線では未だに発車ベルが使用されている。
2番線は、2022年10月より発車メロディ 使用開始。
利用状況
2023年度の1日平均乗降人員は46,657人である[東武 1]。
各年度の1日平均乗降・乗車人員は下表の通りである。
年度別1日平均乗降・乗車人員[13]
年度
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1日平均 乗降人員 [14][東武 2]
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1日平均 乗車人員 [15]
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出典
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1978年(昭和53年)
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53,412
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1990年(平成02年)
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26,819
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[* 1]
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1991年(平成03年)
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27,563
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[* 2]
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1992年(平成04年)
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27,501
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[* 3]
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1993年(平成05年)
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26,899
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[* 4]
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1994年(平成06年)
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53,973
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25,923
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[* 5]
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1995年(平成07年)
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25,519
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[* 6]
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1996年(平成08年)
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24,893
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[* 7]
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1997年(平成09年)
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24,405
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[* 8]
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1998年(平成10年)
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49,784
|
24,638
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[* 9]
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1999年(平成11年)
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49,814
|
24,642
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[* 10]
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2000年(平成12年)
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49,878
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24,652
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[* 11]
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2001年(平成13年)
|
50,827
|
25,058
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[* 12]
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2002年(平成14年)
|
49,835
|
24,512
|
[* 13]
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2003年(平成15年)
|
49,282
|
24,167
|
[* 14]
|
2004年(平成16年)
|
48,620
|
23,789
|
[* 15]
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2005年(平成17年)
|
48,098
|
23,553
|
[* 16]
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2006年(平成18年)
|
47,191
|
23,107
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[* 17]
|
2007年(平成19年)
|
47,635
|
23,505
|
[* 18]
|
2008年(平成20年)
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47,676
|
23,668
|
[* 19]
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2009年(平成21年)
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47,028
|
23,479
|
[* 20]
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2010年(平成22年)
|
46,727
|
23,327
|
[* 21]
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2011年(平成23年)
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46,588
|
23,301
|
[* 22]
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2012年(平成24年)
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48,733
|
24,424
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[* 23]
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2013年(平成25年)
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49,563
|
24,827
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[* 24]
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2014年(平成26年)
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49,419
|
24,739
|
[* 25]
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2015年(平成27年)
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50,539
|
25,298
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[* 26]
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2016年(平成28年)
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51,086
|
25,603
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[* 27]
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2017年(平成29年)
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51,813
|
25,959
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[* 28]
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2018年(平成30年)
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52,407
|
26,258
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[* 29]
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2019年(令和元年)
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52,049
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26,077
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[* 30]
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2020年(令和02年)
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39,845
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2021年(令和03年)
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41,967
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20,996
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[東武 3]
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2022年(令和04年)
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44,307
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22,134
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[東武 4]
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2023年(令和05年)
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46,657
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23,300
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[東武 1]
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駅周辺
駅を出るとハッピーロード大山商店街(南口)、遊座大山商店街(北口)に出る。南口を出て右手に踏切が設置されているが、2つの商店街をまたぐために非常に横断者が多い。
バス路線
- 駅前にバス乗り場はないが、西側へ徒歩5 - 10分の川越街道上に第六小学校停留所と大山停留所の2か所があり、国際興業バスの路線が発着する。
- 最寄停留所ではないものの、駅から東側へ10分ほど歩くと、大山東町停留所があり、国際興業バスの路線が発着する。
隣の駅
- 東武鉄道
- 東上本線
- ■TJライナー・■川越特急・■快速急行・■急行・■準急
- 通過
- □普通
- 下板橋駅 (TJ 03) - 大山駅 (TJ 04) - 中板橋駅 (TJ 05)
かつて下板橋駅 - 大山駅間には金井窪駅が存在したが、東京大空襲による駅舎の被災に伴い1945年(昭和20年)4月15日に廃止された。
脚注
注釈
- ^ エレベーターとエレベーター利用者用跨線橋の供用は2009年3月より開始
- ^ かつては上りホーム中板橋駅方にも売店があったが、現在は撤去され自動販売機が置かれているだけとなっている
- ^ 当駅周辺の同店店舗自体は、ハッピーロード大山商店街沿道の店舗(ハッピーロード店)が営業している(2023年現在)。
出典
利用状況
- 東京都統計年鑑
- 東武鉄道の1日平均乗降人員
関連項目
外部リンク