上福岡駅
上福岡駅(かみふくおかえき)は、埼玉県ふじみ野市上福岡一丁目にある、東武鉄道東上本線の駅である。駅番号はTJ 19。 歴史
駅名の由来開業時の所在地名である福岡村を由来とする。市制施行に際し当駅の名を採り「上福岡市」と改名された。 駅構造島式ホーム1面2線を有する地上駅。東武鉄道では初の橋上駅舎であり、1959年(昭和34年)に竣工した。 霞ヶ丘団地竣工による当駅始発列車の設定を考慮して、川越方面に引き上げ線が設けられ、当駅始終着列車が1往復設定されている。以前は引き上げ線ですぐ折り返す列車も設定されていたが、2012年時点のダイヤで当駅の引き上げ線に留置されるのは夜間から朝方のみであり、朝方から夜間は通常は車両が留置されない。現行のダイヤでは、日中は引き上げ線が空いているため、東上線や直通先の路線でダイヤが乱れた場合、川越市駅発着の電車が当駅で運転打ち切りとなることがあり、その際にはこの引き上げ線で折り返す。 なお、都営地下鉄6号線(現・三田線)との相互直通運転計画が存在した時点での、東京都交通局が示した直通列車の当時の案ダイヤの中で一番採用に有力だったものは、この引き上げ線を活用し、三田線・東急泉岳寺線泉岳寺駅(両線とも未成の駅となった)方面からの直通列車を当駅で折り返す列車を中心としたものであったが、翌1965年の東急泉岳寺駅計画の消滅とともに志木駅折り返し列車を中心とするものに変更となった。 →「都営地下鉄三田線 § 建設経緯」を参照
2009年3月31日に改札階と西口地上部を連絡するエレベーターを設置、同年10月30日に改札階とホームを連絡するエレベーターの設置がそれぞれ完了し、さらに2010年3月26日には改札階と東口地上部を連絡するエレベーターを設置、それぞれ運用が開始された。 かつては定期券うりばを有していたが、2021年4月9日をもって営業を終了した。改札内にはかつてサンドレイク(軽食店)・東武ブックスが営業していたが、2009年に閉店し、その場所を一般・多機能トイレに改装して2010年3月30日に運用が開始された。2010年8月には、改札側とその向かい側の2か所に分散していた駅事務室を改札側1か所に集約し、同時に改札向かい側に設置していたきっぷうりばも改札側に移設された。また、改札向かい側の駅事務室を改装し、同年11月23日に東武ブックスが、同月29日にはサンマルクカフェがそれぞれ開店した。 元々、出口の正式な呼称は「北口」「南口」であったが、2010年4月に「東口」「西口」と改称された。これは線路が南東から北西方向に伸び、出口はほぼ東西方向を向いている構造になっていることからである。 のりば
利用状況2022年度の1日平均乗降人員は50,324人である[東武 1]。1991年度の最ピーク時は1日平均乗降人員が9万人を越え、当時の急行通過駅では朝霞台駅に次いで乗降人員が多かった。1993年にふじみ野駅が開業してからは減少傾向にあり、2001年度に6万人を下回った。 近年の1日平均乗降人員および乗車人員の推移は下記の通り。
駅周辺ふじみ野市内に所在する唯一の鉄道駅であり、玄関口である。かつての所在地であった上福岡市[注釈 1]が、2005年に隣接する入間郡大井町と合併して「ふじみ野市」となる以前から、上福岡市と大井町の発展を支えてきた鉄道駅である。 →詳細は「ふじみ野市 § 歴史」を参照
東口1971年の都市計画で、上福岡駅東口駅前広場と上福岡駅前通線の整備が決定した[8]。駅前通線は後に供用を開始したが、東口駅前広場は2012年現在暫定供用中であり、堅牢な建物が立地した状況や大規模団地の建て替えによる環境の変化から区域の変更・拡張において計画の見直しが必要となり、各種調査結果から実情に合った計画を立案して地権者協議を行うなど、早期整備を図っている[8][9]。
西口駅南側を埼玉県道56号さいたまふじみ野所沢線が踏切で平面交差する。ここはバス通りとなっているが、遮断時間が長いこともあって、しばしば渋滞が発生している。渋滞対策として、踏切の立体交差化を旧上福岡市時代から埼玉県に要望していたが[8]、財政的な問題から県は短期における対策の一つとして、踏切を含む区間の歩道拡幅整備を推進し[8]、踏切部分の拡幅は2010年春に完成した。また、旧上福岡市による事業として付近に立体交差(アンダーパス)の「東西連絡道路」を設ける事業が2004年度から展開されたが、交通計画・道路構造・財政などさまざまな面で課題が生じたことで一時中断し、再検討状態となっていた[8][11]が、2010年12月に事業を正式に中止決定した[12][13]。
路線バス東武バスウエスト・西武バスが運行する一般路線と、ふじみ野市内循環バス・川越市コミュニティバス「川越シャトル」が発着する。 東武バス乗り場は長らく北口(現・東口)側のみにしかなかったが、2006年4月1日から南口(現・西口)側にも乗り場が新設され、ふじ02の一部が西口発着(ふじ04)となった。これにより旧来の東口側停留所が「上福岡駅」から「上福岡駅東口」に改称された。なお、2010年4月から出口の呼称を変更しているが、これらのバス停は新設当時(東口バス停は改称当時)から「上福岡駅東口」・「上福岡駅西口」と名乗っていた。 西武バスの乗り場は、駅から少し離れた県道56号上にある「上福岡駅入口」が当駅最寄りであったが、先述の西口乗り場開設と同時に所58-1として所沢駅東口行きが設定された。 東武バス・西武バスともに西口停留所開設当初は1日に3本程度しか発着していなかったが、東武バスでは2006年12月18日より「ふじみ野駅西口」行き(ふじ04)を廃止し、30分に1本程度(ラッシュ時は10 - 12分間隔)発着する「鶴ヶ岡循環」(上福03)と平日7本、土曜・休日4本発着する「大井総合支所前」行き(上福04)を新設した。また、廃止されたふじ04はすべて上福岡駅東口行き(ふじ02)に変更された。 2008年3月31日より西口発着の東武バスの運行は新座営業所(現・新座営業事務所)から川越営業事務所に移管され、東口発のふじみ野駅東口行き(ふじ04、旧・ふじ04とはルートが異なる)を新設した。その後2009年3月31日に「鶴瀬駅東口」行き(鶴02)を、2010年9月30日に「東燃循環」(上福02)を廃止した。さらに、2013年3月31日をもって東口発のふじみ野駅東口行き(ふじ04)が廃止となり、東口発着のバスはふじみ野駅西口行き(ふじ02)のみとなった。 2010年7月より、ふじみ野市内循環バスの運行範囲が旧上福岡市まで拡大したことに伴い、一部のバスが当駅に発着している。 ふじみ野市内循環バスは、2016年4月にふじみ野市内循環ワゴン『ふじみん号』に転換された後、2017年4月にEコースを廃止し現行の運行形態となっている。 川越シャトルは2018年4月に路線再編を行った。 上福岡駅東口東武バスは転車台のあるバス乗り場から、ふじみ野市内循環バスはアサヒビル前から発着する。
上福岡駅入口上赤坂・所沢駅方面から降車する場合は、1つ手前の「富士見通り」停留所も利用可能である。
上福岡駅西口のりば1
のりば2
のりば3
2012年度まで、尚美学園大学のスクールバスが発着していたが、キャンパス移転に伴い現在は使用されていない。 ギャラリー
隣の駅脚注注釈出典
利用状況
関連項目外部リンク
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