ランボルギーニ・シルエット
ランボルギーニ・シルエット(Lamborghini Silhouette )は、イタリアのランボルギーニが製造・販売していたスポーツカーである。正式名称はシルエットP300。 概要V8エンジンの「ウラッコ」をベースとする、当時最大のマーケットであったアメリカ市場における販売拡大を狙ったバージョンである[1]。1976年3月のジュネーブモーターショーにおいて披露された。 ロセッティが所有する経営管理体制において、新たにチーフ・エンジニアとなったフランコ・バラルディーニは、このニュー・モデルに新しいルックスを与えるためには50扁平タイヤ「ピレリP7」を採用するのが最善の策と考えた。ホイールのスタイリングについては、カロッツェリアの「ベルトーネ」による1974年のコンセプト・モデル「ブラボー」において示したものが採用された[2]。 エンジンについては「ウラッコ」と共用の3.0L水冷V8DOHCエンジンをMR横置きレイアウトで搭載しているが、出力が上げられ260馬力/7,800rpmとなっている。最高時速は260km/hで、0-100km/h加速は6.5秒。 ボディのスタイリングについては「ウラッコ」のボディに「ベルトーネ」によって手が加えられ、フロント・スポイラーとオーバーフェンダーを追加して「ウラッコ」とは違う印象を与えるスタイリングに成功した[3]。「ウラッコ」の+2座席は廃止され、ルーフはタルガトップとされた。 「ウラッコ」のアバンギャルドな配置であったメータ類は常識的なものに改められた。右ステアリング車両も存在する。 1979年まで生産が続けられ、総生産台数は53台[4]。次期改良モデル「ランボルギーニ・ジャルパ」に引き継がれた。 脚注
関連項目
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