ベルシャザール(欧字名:Belshazzar、2008年4月25日 - )は日本の競走馬・種牡馬。主な勝ち鞍は2013年のジャパンカップダート、武蔵野ステークス。
馬名の意味は、劇音楽『ベルシャザールの饗宴』に登場するバビロニア王の名。
経歴
2歳(2010年)
10月9日の京都競馬場芝1800mの2歳新馬戦でデビュー。1番人気で勝利、デビュー戦を飾った[2]。続く10月30日の京都の萩ステークスはショウナンマイティの差し脚に屈し3着に敗れたものの、暮れの中山のホープフルステークスはナカヤマナイトとの追い比べを制し、2勝目を飾った[3]。
3歳(2011年)
2月の東京の共同通信杯(4着)の後、東日本大震災で阪神開催となったスプリングステークスは2着となり、皐月賞へ優先出走権を獲得。しかし東京開催となった皐月賞はいいところなく11着に敗れた。東京優駿は3着に粘った[4]。秋はセントライト記念から始動、4着となったものの、菊花賞は17着に惨敗した。
4歳(2012年)
4月のダービー卿チャレンジトロフィーに出走するも15着に敗れ、その後骨折が判明し、1年以上の休養をせざるを得なかった。
5歳(2013年)
第14回ジャパンカップダート パドック
5月に骨折から復帰した後は松田国英の『(骨折した馬に)芝のスピード競馬はさせたくない』の意向もあり、ダート路線へ転向した[5]。復帰戦となった5月の京都の準オープン1990sダービーメモリーズナリタブライアンカップは3着に健闘すると、続く6月の中京の白川郷ステークスは2着に5馬身差の圧勝で約2年半ぶりの3勝目をあげてオープン入りした[6]。この後9月のラジオ日本賞は2着に惜敗するも、東京のブラジルカップは人気に応え4勝目[7]、武蔵野ステークスはアドマイヤロイヤルを振り切り、重賞初制覇を果たした[5]。そしてジャパンカップダートは人気のホッコータルマエを前に見る形となり、最後の直線でホッコータルマエやエスポワールシチーを差し切り、ワンダーアキュートとの争いをクビ差制し、GI初制覇を果たした[8]。
活躍が認められ、2013年度のJRA賞最優秀ダートホースに選ばれた[9]。
6歳(2014年)
1月17日、ドバイワールドカップに予備登録を行った事が発表され[10]、2月17日に選出・招待受諾を表明した[11]。
2月23日、フェブラリーステークスは1番人気に推されたが出遅れが響き、3着に上がるのが精一杯だった[12]。3月29日、初の海外遠征となったドバイワールドカップは4コーナーの不利もあり、11着に敗れた[13]。
2014年5月、浅趾屈腱離脱のため引退し、種牡馬になることが決まった[14]。
引退後
競走馬引退後は2015年より種牡馬となり、社台スタリオンステーションで繋養される。
2016年12月2日、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動した[15]。
2021年10月、青森県の東北牧場に移動した。
主な産駒
競走成績
以下の内容は、netkeiba.com[17]およびJBISサーチ[18]に基づく。
競走日 |
競馬場 |
競走名 |
格 |
距離(馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 |
タイム (上り3F) |
着差 |
騎手 |
斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) |
馬体重 [kg]
|
2010.10.09
|
京都
|
2歳新馬
|
|
芝1800m(重)
|
8
|
4
|
4
|
002.10(1人)
|
01着
|
R1:56.0(34.9)
|
-0.0
|
0安藤勝己
|
55
|
(ウインラーニッド)
|
542
|
0000.10.30
|
京都
|
萩S
|
OP
|
芝1800m(良)
|
10
|
7
|
8
|
002.70(1人)
|
03着
|
R1:49.7(34.5)
|
-0.4
|
0安藤勝己
|
55
|
ショウナンマイティ
|
540
|
0000.12.26
|
中山
|
ホープフルS
|
OP
|
芝2000m(良)
|
10
|
7
|
7
|
008.10(4人)
|
01着
|
R2:00.4(34.7)
|
-0.0
|
0C.ルメール
|
55
|
(ナカヤマナイト)
|
536
|
2011.02.13
|
東京
|
共同通信杯
|
GIII
|
芝1800m(良)
|
13
|
8
|
12
|
003.70(2人)
|
04着
|
R1:48.8(34.3)
|
-0.3
|
0M.デムーロ
|
56
|
ナカヤマナイト
|
540
|
0000.03.26
|
阪神
|
スプリングS
|
GII
|
芝1800m(良)
|
18
|
4
|
7
|
005.50(4人)
|
02着
|
R1:46.5(34.6)
|
-0.1
|
0安藤勝己
|
56
|
オルフェーヴル
|
528
|
0000.04.24
|
東京
|
皐月賞
|
GI
|
芝2000m(良)
|
18
|
6
|
11
|
007.90(3人)
|
11着
|
R2:01.9(36.3)
|
-1.3
|
0安藤勝己
|
57
|
オルフェーヴル
|
526
|
0000.05.29
|
東京
|
東京優駿
|
GI
|
芝2400m(不)
|
18
|
4
|
7
|
018.50(8人)
|
03着
|
R2:31.9(36.7)
|
-1.4
|
0後藤浩輝
|
57
|
オルフェーヴル
|
542
|
0000.09.18
|
中山
|
セントライト記念
|
GII
|
芝2200m(良)
|
17
|
1
|
1
|
003.80(2人)
|
04着
|
R2:10.7(34.1)
|
-0.4
|
0安藤勝己
|
56
|
フェイトフルウォー
|
536
|
0000.10.23
|
京都
|
菊花賞
|
GI
|
芝3000m(良)
|
18
|
4
|
8
|
021.90(6人)
|
17着
|
R3:08.1(40.1)
|
-5.3
|
0後藤浩輝
|
57
|
オルフェーヴル
|
536
|
2012.04.01
|
中山
|
ダービー卿CT
|
GIII
|
芝1600m(良)
|
16
|
4
|
7
|
011.40(5人)
|
15着
|
R1:34.5(34.6)
|
-1.0
|
0四位洋文
|
57
|
ガルボ
|
540
|
2013.05.26
|
京都
|
ナリタブライアンC
|
1600万下
|
ダ1800m(良)
|
16
|
8
|
16
|
027.10(8人)
|
03着
|
R1:51.0(37.2)
|
-0.2
|
0浜中俊
|
57
|
ヴァンヌーヴォー
|
534
|
0000.06.29
|
中京
|
白川郷S
|
1600万下
|
ダ1800m(良)
|
15
|
8
|
15
|
002.10(1人)
|
01着
|
R1:50.9(35.9)
|
-0.8
|
0浜中俊
|
57
|
(スズカルーセント)
|
540
|
0000.09.15
|
中山
|
ラジオ日本賞
|
OP
|
ダ1800m(不)
|
16
|
3
|
6
|
002.50(1人)
|
02着
|
R1:50.4(36.7)
|
-0.4
|
0吉田豊
|
55
|
グラッツィア
|
536
|
0000.10.20
|
東京
|
ブラジルC
|
OP
|
ダ2100m(不)
|
15
|
1
|
1
|
002.80(1人)
|
01着
|
R2:08.2(35.6)
|
-0.2
|
0柴田善臣
|
56
|
(メテオロロジスト)
|
534
|
0000.11.10
|
東京
|
武蔵野S
|
GIII
|
ダ1600m(良)
|
16
|
3
|
6
|
003.50(1人)
|
01着
|
R1:35.3(36.0)
|
-0.1
|
0C.ルメール
|
56
|
(アドマイヤロイヤル)
|
536
|
0000.12.01
|
阪神
|
JCダート
|
GI
|
ダ1800m(良)
|
16
|
6
|
12
|
008.40(3人)
|
01着
|
R1:50.4(36.1)
|
-0.0
|
0C.ルメール
|
57
|
(ワンダーアキュート)
|
538
|
2014.02.23
|
東京
|
フェブラリーS
|
GI
|
ダ1600m(良)
|
16
|
6
|
11
|
002.70(1人)
|
03着
|
R1:36.4(35.1)
|
-0.4
|
0C.デムーロ
|
57
|
コパノリッキー
|
540
|
0000.03.29
|
メイダン
|
ドバイWC
|
G1
|
AW2000m(良)
|
16
|
-
|
2
|
-
|
11着
|
-
|
-
|
0C.ルメール
|
57
|
African Story
|
計不
|
血統表
脚注
出典
外部リンク
表彰・G1,重賞勝ち鞍 |
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---|
優駿賞 | |
---|
JRA賞 |
1980年代 | |
---|
1990年代 | |
---|
2000年代 | |
---|
2010年代 | |
---|
2020年代 | |
---|
|
---|
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