アロンダイト (Alondite) は、日本で生産・調教された競走馬である。重賞初挑戦となった2006年11月25日のジャパンカップダート(GI)で優勝を果たした。
馬名はアーサー王伝説に登場するランスロットの愛剣アロンダイトから[2][3][5]。ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (JAIRS) や日本中央競馬会 (JRA) に登録されている欧字名は "Alondite"[2][3]。古文書の中には剣名の綴りを "Aroundight" や "Arondight" としているものもあり、馬主であるキャロットクラブ(キャロットファーム)も当初、"Arondight" の綴りを使用していた。しかし、ジャパンカップダート出走前の2006年11月、「国際競走への出走を機に」と "Alondite" へ一本化、出資会員へアナウンスされた。[要出典]
戦績
2005年10月23日に鞍上幸英明で京都競馬場芝2000メートルの新馬戦に出走。9頭立ての8着と大敗を喫する。続く未勝利戦も11着と大敗したことを受けて、陣営はダート路線へと転換を図る。すると芹沢純一に騎手が替わった3戦目で3着と初の入着を果たすと、後藤浩輝が手綱を取った4戦目で初勝利を挙げる。
ここから500万下、魚沼特別(1000万下)、そして銀蹄ステークス(1600万下)まで初勝利から4連勝を飾ると、陣営はどこまで通用するか試す意味も含め、初の重賞挑戦にGIのジャパンカップダートを選んだ。レースは速い流れで進み、4コーナーからの混戦を抜けたシーキングザダイヤとの一騎討ちを制し、初勝利から5連勝という離れ業で初重賞・初GI制覇を飾った。また、この年のJRA賞で最優秀ダートホースに選ばれた。
2007年2月1日にノーザンファームで左前脚の球節部分の手術を受けた。春シーズンは休養に充て、秋のシリウスステークスで復帰。レースでは、中団から早めに先頭に並びかけるものの、突き抜けることができず、4着に敗れた。その後10月14日に左第一指骨の骨折が判明。これにより長期休養を余儀なくされ、2008年は全休となった。
そして、復帰戦となった2009年3月8日の仁川ステークスに出走、2番人気に支持されたが8着に終わった。続く3月29日のマーチステークスでは4番人気で7着だった。その後、4月26日のアンタレスステークスでは中団から最後の直線で馬場の外側から伸びてくるものの6着に敗れた。続く5月24日の東海ステークスでは2コーナー過ぎから捲って先頭に立つも最後の直線でワンダースピードにかわされ2着に敗れた。その後、初の地方競馬遠征となった6月24日の帝王賞に出走したが、4着に敗れた。続く8月13日のブリーダーズゴールドカップではスマートファルコンの3着だった。続く9月21日のエルムステークスでは好位からレースを進めたが、直線で伸び切れず6着に終わった。2011年8月5日付で競走馬登録を抹消、ノーザンホースパークで乗馬となった[6][4]。2022年4月、ノーザンホースパークから岡山県真庭市のオールド・フレンズ・ジャパンに移動し功労馬として余生を送ることになった[7]。
競走成績
競走日
|
競馬場
|
競走名
|
格
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頭数
|
枠番
|
馬番
|
オッズ (人気)
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着順
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騎手
|
斤量 [kg]
|
馬場・距離 (馬場状態)
|
タイム (上がり3F)
|
着差
|
1着馬(2着馬)
|
2005.10.23
|
京都
|
2歳新馬
|
|
9
|
5
|
5
|
4.8(2人)
|
8着
|
幸英明
|
55
|
芝2000m(良)
|
2.10.3(35.4)
|
1.5
|
ダークメッセージ
|
2005.11.05
|
京都
|
2歳未勝利
|
|
15
|
2
|
3
|
74.1(11人)
|
11着
|
幸英明
|
55
|
芝2000m(良)
|
2.03.2(35.7)
|
1.7
|
アグネスヨジゲン
|
2006.05.21
|
新潟
|
3歳未勝利
|
|
15
|
3
|
4
|
19.9(6人)
|
3着
|
芹沢純一
|
56
|
ダ1800m(稍)
|
1.55.6(37.7)
|
0.5
|
バンブーワールド
|
2006.06.10
|
東京
|
3歳未勝利
|
|
16
|
2
|
3
|
2.0(1人)
|
1着
|
後藤浩輝
|
56
|
ダ2100m(重)
|
2.13.9(37.6)
|
-1.3
|
(ハイエンドクォーツ)
|
2006.07.09
|
京都
|
3歳上500万下
|
|
16
|
8
|
16
|
5.6(3人)
|
1着
|
後藤浩輝
|
54
|
ダ1800m(良)
|
1.51.3(37.6)
|
-0.2
|
(タマモコンチェルト)
|
2006.07.29
|
新潟
|
魚沼特別
|
1000万下
|
15
|
6
|
11
|
2.6(1人)
|
1着
|
後藤浩輝
|
54
|
ダ1800m(稍)
|
1.51.7(37.8)
|
-0.4
|
(エイシンロンバード)
|
2006.10.22
|
東京
|
銀蹄S
|
1600万下
|
10
|
8
|
9
|
2.2(1人)
|
1着
|
後藤浩輝
|
55
|
ダ2100m(良)
|
2.13.1(35.5)
|
-0.1
|
(シルクウィザード)
|
2006.11.25
|
東京
|
ジャパンCダート
|
GI
|
15
|
3
|
4
|
15.2(7人)
|
1着
|
後藤浩輝
|
55
|
ダ2100m(良)
|
2.08.5(36.0)
|
-0.2
|
(シーキングザダイヤ)
|
2007.09.29
|
阪神
|
シリウスS
|
GIII
|
13
|
8
|
12
|
4.9(2人)
|
4着
|
後藤浩輝
|
59
|
ダ2000m(良)
|
2.05.4(37.2)
|
0.3
|
ドラゴンファイヤー
|
2009.03.08
|
阪神
|
仁川S
|
OP
|
13
|
5
|
6
|
5.0(2人)
|
8着
|
後藤浩輝
|
58
|
ダ2000m(不)
|
2.06.2(37.0)
|
0.5
|
エスケーカントリー
|
2009.03.29
|
中山
|
マーチS
|
GIII
|
16
|
7
|
14
|
8.9(4人)
|
7着
|
後藤浩輝
|
58.5
|
ダ1800m(良)
|
1.52.6(37.2)
|
0.7
|
エスポワールシチー
|
2009.04.26
|
京都
|
アンタレスS
|
GIII
|
16
|
7
|
14
|
16.1(6人)
|
6着
|
後藤浩輝
|
58
|
ダ1800m(重)
|
1.48.7(36.2)
|
0.9
|
ウォータクティクス
|
2009.05.24
|
中京
|
東海S
|
GII
|
16
|
8
|
16
|
9.3(3人)
|
2着
|
和田竜二
|
58
|
ダ2300m(良)
|
2.23.9(37.2)
|
0.2
|
ワンダースピード
|
2009.06.24
|
大井
|
帝王賞
|
JpnI
|
13
|
8
|
12
|
5.5(3人)
|
4着
|
後藤浩輝
|
57
|
ダ2000m(不)
|
2.05.5(37.7)
|
1.9
|
ヴァーミリアン
|
2009.08.13
|
門別
|
ブリーダーズGC
|
JpnII
|
15
|
2
|
3
|
9.3(4人)
|
3着
|
後藤浩輝
|
58
|
ダ2000m(重)
|
2.02.7(37.9)
|
0.5
|
スマートファルコン
|
2009.09.21
|
新潟
|
エルムS
|
GIII
|
14
|
7
|
13
|
7.5(3人)
|
6着
|
後藤浩輝
|
58
|
ダ1800m(良)
|
1.51.8(36.5)
|
0.7
|
マチカネニホンバレ
|
血統表
脚注
外部リンク
表彰・G1,重賞勝ち鞍 |
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優駿賞 | |
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JRA賞 |
1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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|
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