ブレイザブリク

ブレイザブリク(もしくはブレイダブリク。Breiðablic)は、北欧神話に出てくる宮殿のことである。名前は「幅広き輝き」の意味である[1]

『エッダ』

古エッダ』の『グリームニルの言葉』第12節には、ブレイザブリクにバルドルが自分の館を建てたこと、その場所には災いがないこと(をオーディンが知っている)と書かれている。ブレイザブリクは第7番目に紹介される[2]

また、『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第17章には、ブレイザブリクより美しい場所がないと書かれている[3]

『ユングリング家のサガ』

スノッリ・ストゥルルソンは『ユングリング家のサガ』第5章においても、バルドルがブレイザブリクに居住したとしている。それはログ湖(現在のスウェーデンメーラレン湖)のほとりの古シグトゥーナ(en)にあり、バルドルは神殿のゴジとして、オーディンからその地を与えられた[4]

脚注

  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』58頁(「グリームニルの歌」訳注20)。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』53頁(「グリームニルの歌」第12節)。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』239頁(「ギュルヴィたぶらかし」第17章)。
  4. ^ 『ヘイムスクリングラ - 北欧王朝史 - (一)』41-42頁(「第五章 ゲヴィウン」)。

参考文献

関連項目