バンド ロゴ
ドリーム・シアター (Dream Theater ) は、アメリカ合衆国 出身のプログレッシブ・メタル バンド 。
「フェイツ・ウォーニング 」らと並び、米国産プログレッシブ・メタルの草分け的存在として知られる[ 5] 。度々の来日実績があり、日本 でも高い支持を得る。
概要
イエス 、ジェネシス などの構築的なプログレッシブ・ロック と、アイアン・メイデン やメタリカ などのドラマティックな展開を持ったヘヴィメタル の双方に影響を受け、それらを各々の豊かな演奏技術と多彩なバックボーンで組み合わせたスタイルを築き上げている。ことに双方の要素を色濃く持つ音楽性のラッシュ については、メンバーが(特にアルバム『アウェイク 』の頃まで)あちこちのインタビュー等でその影響を公言していた。
略歴
1980年代
1985年、ボストン市 にあるバークリー音楽院 に通っていたジョン・ペトルーシ 、ジョン・マイアング 、マイク・ポートノイ の3人にペトルーシとマイアングのバンド仲間のケヴィン・ムーア が参加し、4人編成のバンドとして活動を開始する。
1986年、ボーカルにクリス・コリンズを迎え「MAJESTY」という名前でデモテープの製作などを行っていたが、11月にクリスが声域の狭さを理由に解雇される。
1987年秋、チャーリー・ドミニシ が加入する。
1989年、1stアルバム 『ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト 』を制作し、デビューを飾る。しかし、デビュー直前に同名のジャズ・バンドが既に存在していることがわかり、マイク・ポートノイの父親の提案した「DREAM THEATER 」をバンド名とすることに決まる。因みにこの名前の由来は父親が住む町にある同名の映画館である。
なお使用しているシンボルマークは、Majestyを象徴するもので、スコットランドのクイーン・メアリーが使用していたとされるものであり、しばしばアルバムアートに描かれている。
同年、いくつかコンサートを行った後、人間性・音楽性の不一致によりチャーリー・ドミニシ解雇。
1990年代
前作は「衝撃的なバンドのデビュー作」として迎えられたもののセールス的には伸び悩んだこと、プロダクションの数々の不手際(プロダクション内の不協和)、レーベルとの不協和など数々のトラブルが重なり、ライブ活動も満足に出来ない状態に置かれてしまったことから、2作目の発表までに3年を要したとされている。また、この時期にバンドは徹底的なリハーサルを重ねて実力を蓄えたとも言われる。ケヴィン・ムーア(Key) 2007年
1994年に3rdアルバム『アウェイク 』を発表する。ジョン・ペトルーシが7弦ギターを、ジョン・マイアングが6弦ベースをそれぞれ使用。このときキーボードのケヴィン・ムーアが脱退。
ツアー要員としてデレク・シェリニアン がヘルプで加入し、その後に正式にメンバーとして迎え入れられる。
デレク・シェリニアン(key)2012年
このアルバムは2ndアルバムの『イメージズ・アンド・ワーズ』に収録されていた楽曲「メトロポリス」の続編として製作され、全編にわたって歌詞や旋律が同曲を下敷きにしたものとなった。アルバムタイトルも"Somewhere like a scene from a memory"という同曲のラインからの発想である。
また、ライブではこのコンセプト・アルバムが完全再現された。
2000年代
2001年、5thアルバムのツアーの最終公演に当たるN.Y. でのライブを収録したライブDVD 、およびライブビデオ『メトロポリス2000』を発売する。
それに続き同公演を収録した三枚組にも及ぶライブアルバム『ライヴ・シーンズ・フロム・ニューヨーク 』を発売する。
ルクセンブルク公演 (2002年)
アルゼンチン・ブエノスアイレス公演 (2008年3月)
2007年2月8日、ロードランナー・レコード と契約を締結。9作目となるアルバム『システマティック・ケイオス 』の発売が6月6日となることがアナウンスされた。
2007年6月6日、9枚目となるアルバム『システマティック・ケイオス』を発売する。2007年現在は、同アルバムを引っさげたワールドツアーを行っている。今回のツアーから前座が帯同するようになり、チャーリー・ドミニシ やオーペス などが前座を務めた。
2008年1月15日、2度目の日本武道館公演を行った。
2008年4月1日、(日本は4月9日)、初のコンピレーションアルバムとなる『グレイテスト・ヒット+21ソングス 』を発売。
2008年9月30日、(日本は11月26日)、35カ国、105都市、115公演に渡る世界各国でのツアーをまとめたライブ、ドキュメンタリーDVD、『ケイオス・イン・モーション2007-2008 』を発売する。
マイク・ポートノイ(Ds) 2010年
2010年代
2010年、公式HP上でマイク・ポートノイの脱退が発表される。
2011年4月29日、(日本は4月30日)、ユーチューブのロードランナー・レコーズチャンネルにおいて、マイク・マンジーニ の加入が発表された。
2011年9月13日、(日本は9月7日)、11作目となるアルバム『ア・ドラマティック・ターン・オブ・イベンツ 』をリリース。ロードランナー移籍後3枚目のアルバムとなった。
2012年4月には4年ぶりに単独で来日し、ツアーを行った。
2013年9月24日、(日本は9月18日)、12枚目となるアルバム『ドリーム・シアター 』を発売した。
2014年9月29日、ボストン・オペラ・ハウス での公演を収録したライブアルバム、『ブレイキング・ザ・フォース・ウォール』をリリース。
2015年9月、ツアー終了後に新譜の制作を開始し、翌年初頭にリリースすると発表。同年12月、13thアルバムを翌年1月29日に発売することが発表され、リードトラック『The Gift of Music』が公開された[ 6] 。
2016年1月、13枚目のアルバム『ジ・アストニッシング』をリリース[ 7] 。
2017年1月より、2ndアルバム『イメージズ・アンド・ワーズ』リリース25周年記念”アルバム完全再現+α”を演奏するワールドツアー「IMAGES, WORDS & BEYOND 25th Anniversary Tour」を開催、9月に来日公演を行う。
2019年2月22日、14枚目のアルバム『ディスタンス・オーバー・タイム 』をリリース。
2019年3月より、最新アルバム『ディスタンス・オーバー・タイム』と、発売から20年が経過した5thアルバム『メトロポリス・パート2:シーンズ・フロム・ア・メモリー』を筆頭にライブ公演を行う。翌年(2020年)の5月に来日する予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19) の影響により中止となった。
フランス公演(2019年7月)
2020年代
2020年11月27日、幻となった日本公演の演目(上記参照)が収録されたライブ・アルバム『ディスタント・メモリーズ』を発表。ドリーム・シアターにとって、6年ぶりのライブ・アルバムとなった。
2020年12月1日、一か月限定で、『The Holiday Spirit Carries On』をデジタルリリース。収益は新型コロナウイルスで仕事を失ったツアークルー達に全額寄付される。[ 8]
2021年1月31日、インターネット上で、2017年、日本武道館にて演奏し、WOWOWライブ にて配信された「IMAGES, WORDS & BEYOND 25th Anniversary Tour」の映像を「Images,Words&Beyond Live in Japan」と題してストリーミング配信 した。 [ 9]
2021年5月5日、『Lost Not Forgotten Archives』と題したオフィシャルブートレグ発表のアナウンスが公式サイトでなされた。第一弾は2017年の日本武道館ライブの際に完全再現した『イメージズ・アンド・ワーズ』を収録している。ドリーム・シアターのオフィシャルブートレグの販売は、2009年以来12年振りのことであり、その後2023年現在までに第21弾まで発表されている。なお、扱いとしてはブートではあるが、日本盤も発売されている。
2021年10月22日、15枚目のアルバム、『ア・ヴュー・フロム・ザ・トップ・オブ・ザ・ワールド』をリリース。
2022年4月3日、アルバム『ア・ヴュー・フロム・ザ・トップ・オブ・ザ・ワールド』の収録曲「The Alien」にて、第64回グラミー賞 最優秀メタル・パフォーマンスを受賞。バンドがグラミー賞を受賞するのは今回が初となる[ 10] 。
2023年10月25日、マイク・ポートノイが復帰する事を公式に発表、それに伴いマイク・マンジーニの脱退も発表された[ 11] 。
メンバー
現ラインナップ
ジェイムズ・ラブリエ(Vo) 2015年
ジョン・ペトルーシ(G) 2015年
ジョン・マイアング(B) 2015年
ジョーダン・ルーデス(Key) 2012年
マイク・ポートノイ(Ds)2016年
旧メンバー
ケヴィン・ムーア(Key)2007年
デレク・シェリニアン(Key)2012年
マイク・マンジーニ(Ds) 2012年
Nightmare Cinema
デレク在籍時に行われていたパートチェンジバンド。専らディープ・パープル の「パーフェクト・ストレンジャーズ 」を演奏していた。
作品
スタジオ・アルバム
公演
ツアー
来日公演
Images and Tour (1992年)
Music in Progress Tour (1993年)
Waking Up the World Tour Japan 1995 (1995年)
A Change of Seasons Tour (1995年)
10月26日 大阪 大阪厚生年金会館
10月28日 東京 NHKホール
10月30日 東京 渋谷公会堂
Touring Into Infinity Tour (1998年)
1月0 9日 東京 中野サンプラザ
1月10日 横浜 横浜ベイホール
1月12日・16日 東京 東京厚生年金ホール
1月13日 名古屋 名古屋厚生年金会館
1月14日 大阪 大阪厚生年金会館
Metropolis 2000 Tour (2000年)
5月0 8日 名古屋 ダイアモンドホール
5月10日 福岡 DRUM LOGOS
5月11日 大阪 大阪厚生年金会館
5月12日・15日・16日 東京 渋谷公会堂
5月14日 横浜 横浜ベイホール
World Tourbulence Tour (2002年)
Train of Thought Tour 2004 (2004年)
4月22日 名古屋 名古屋市民会館
4月23日 大阪 大阪厚生年金会館
4月24日 大阪 松下IMPホール
4月26日 東京 日本武道館
Octavarium World Tour 2006 (2006年)
Chaos in Motion World Tour 2008 (2008年)
A Dramatic Tour of Events Japan (2012年)
4月23日 大阪 オリックス劇場
4月24日 東京 SHIBUYA-AX
4月26日 福岡 福岡市民会館
4月28日 名古屋 愛知県芸術劇場
4月30日 横浜 横浜アリーナ
An Evening with Dream Theater (2014年)
10月20日 東京 Zepp東京
10月22日 大阪 グランキューブ大阪
IMAGES, WORDS & BEYOND 25th Anniversary Tour (2017年)
9月0 9日 豊田 豊田市民文化会館 大ホール
9月10日 広島 広島文化学園HBGホール
9月11日 東京 日本武道館
9月13日 大阪 大阪国際会議場メインホール
9月14日 東京 東京国際フォーラム ホールC
Dream Theater TOP OF THE WORLD TOUR (2023年)
フェス(日本)
脚注
関連項目
外部リンク