ケヴィン・ムーア
ケヴィン・ムーア(Kevin Moore、1967年5月26日 - )は、バンド・クロマ・キー (Chroma Key) の生みの親であり、キーボーディストにして作曲・作詞家である。アメリカのプログレッシブ・メタルバンド、ドリーム・シアターのオリジナルメンバーの1人でもあった。 音楽的経歴ムーアの音楽キャリアは、ギタリストのジョン・ペトルーシ、ベーシストのジョン・マイアング、ドラマーのマイク・ポートノイ、ボーカルのクリス・コリンズらとのバンド、マジェスティ(後のドリーム・シアター)に始まる、8年間、3枚のアルバムに渡るドリーム・シアターでの活動の後、1994年に音楽性の相違からバンドを脱退、サンタフェに引っ越した。 さまざまな曲を作ってデモテープを作成した後、クロマ・キー (Chroma Key) 名義でアルバム『デッド・エアー・フォー・レディオス』を発表した。このアルバムには、フェイツ・ウォーニングのマーク・ゾンダーと、スティーヴ・タッシャーが参加している。音楽性は、ドリーム・シアターのように複雑で難解なスタイルというよりは、デペッシュ・モードのそれに近い、暗くアンビエントで電子的なものであった。 ドリーム・シアターのファンは後々、ムーアがドリーム・シアターのアルバム『アウェイク』の中の「Space-Dye Vest」でクロマ・キーのような音楽スタイルを模索していたと気づくことになる。事実、クロマ・キーの「On The Page」は「Space-Dye Vest」の続編でもあった(「On The Page」という題名は「Space-Dye Vest」の歌詞の一部でもある)。 2000年に、ロサンゼルスに移住し、デジタル色の強いアルバム『You Go Now』を録音した。このアルバムには、デヴィッド・イスコー(ギター)、スティーヴ・タッシャー(ループ兼プログラミング)の3人である。このレコーディング後にはコスタリカに移住し、短波ラジオ局「レイディオ・フォー・ピース・インターナショナル」に勤務、隔週の平和活動番組の制作を行った。この番組の音源は『Memory Hole 1』として、MP3形式で発表された。 2003年には、フェイツ・ウォーニングのギタリストであるジム・マテオスに誘われ、ドリーム・シアターのドラマーであるマイク・ポートノイや、シニック及びゴーディアン・ノットのベーシストにしてチャップマン・スティック奏者でもあるショーン・マローンも参加したバンド、OSIを結成し、アルバム『オフィス・オヴ・ストレタジック・インフルエンス』を発表した。ムーアのマイク・ポートノイとの共演は10年ぶりのことであった。OSIの音楽は、「クロマ・キーの暗くメロディックな面と、フェイツ・ウォーニングやドリーム・シアターのヘヴィネスの混合」とでも言うべきものだ。OSIでは、ボーカルもムーアが担当している。また、「shutDOWN」という曲には、ボーカルと作詞にポーキュパイン・ツリーのスティーヴン・ウィルソンがゲスト参加している。 2004年、イスタンブールに移住し、ホラー映画『Okul』のサウンドトラックを制作、後にソロ・アルバム『Ghost Book』としてリリースされた。この経験から、ムーアはパブリック・ドメインの映画の中からある種の雰囲気のあるものを探し、偽のサウンドトラックを付けるという形で次のクロマ・キーのアルバムを作ることにした。内容は、1950年代の教育映画『Age 13』を選び、映画の速度を1/2倍速に落とした以外は、曲の雰囲気や曲の長さを「Age 13」に合わせてアルバムを制作した。その結果がアルバム『Graveyard Mountain Home』である。 2005年、ムーアはカナダのモントリオールに移住。ジム・マテオスと共にOSIの2枚目のアルバムの製作を開始し、その音源は2006年にアルバム『フリー』としてリリースされた。 ディスコグラフィドリーム・シアター
クロマ・キー
ソロ
OSI
フェイツ・ウォーニング
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