チェッカーキャブ無線
チェッカーキャブ無線(チェッカーキャブむせん) は、主に東京23区・武蔵野市・三鷹市を営業区域とするタクシー無線協同組合グループである[2]。 なお、株式会社としての商号は株式会社チエツカーキヤブであり、「チエツカーキヤブ」と「エ」と「ツ」と「ヤ」を捨て仮名を用いずに大文字で表記する[1]。 概要東京無線協同組合に次ぐ大手のタクシー無線協同組合で、1964年(昭和39年)設立[2]。所在地は長らく中央区銀座であったが、2022年(令和4年)1月17日に千代田区九段南の自動車会館へ移転した(それに先立ち同年1月10日に無線室が新宿区百人町の東京無線ビルに移転した)。2024年(令和6年)1月29日に先んじて移転していた無線室以外のチェッカーキャブ無線協同組合の残存部署も東京無線ビルに移転した。その後登記上の所在地は同年8月に江東区南砂(山三交通(営業統合時点の理事長会社)の所在地)に移転した。 2020年(令和2年)10月現在、特別区・武蔵野・三鷹地区に43社・49営業所、隣接する三多摩地区(南多摩交通圏)や神奈川県(京浜交通圏)に3社・3営業所(うち1社は東京23区にも所在)、合わせて中小タクシー会社45社・52営業所が加盟する。3,127台を有し[3]、東京都東部地区を主要営業地盤とする[4]。かつては千葉県(京葉交通圏)にも加盟会社(ヒノデ第一交通)があったが、2015年(平成27年)に脱退した。 最近[いつ?]は無線配車に力を入れており、ソフトバンクの携帯電話を利用したIP無線を導入している。無線車は約1820台、将来は2000台まで増やす予定であった[注 1]。ただし京浜地区と三多摩地区の加盟会社を除く。 組織構成なお本組織は以下の3つで構成されるが、事実上一体である[注 2]。
形態多くの無線グループが協同組合としてのみ構築されるのとは異なり、トヨタモビリティ東京(旧・東京トヨペット)や加盟各社などが株主の株式会社としても機能する[2]。 また東京地区のタクシー組合として最大規模を誇る東京無線協同組合との大きな相違点として、かつてはチェッカー無線以外の無線グループとの二重加盟、および自社無線の運用を認めていたこと[注 6](現在は認められていない[注 7])・無線車を保有していない事業者が存在する[注 8]ことが挙げられる。 車両標準車は朱色を基調にクリーム色のボンネットで銀の白の市松模様のストライプ(うち銀色は反射材)を巻いた共通の塗装[注 9][注 10]を採用[注 11]。黒塗りハイグレード車の呼称は「エクシードキャブ」(通称:Eキャブ)である。2015年に導入が開始された日産・NV200バネットは黄色(区域外車を除く)を、2017年に導入されたトヨタ・ジャパンタクシーは深藍(こいあい)色を基調とする。 行灯は後述の提携まではラグビーボール型で無線車は「チェッカー無線」、非無線車は「チェッカー」[注 12]、その下部には無線車は無線番号(前後)と社名(左右)、非無線車は社名が記載されていた[注 13][注 15]。提携により、東京無線同様の東京タワーをモチーフにした行灯に換装されているが、行灯左右に従前のラグビーボール型行灯をモチーフにした「チェッカー」ロゴが貼付されているほか、行灯前後に記載される番号は基本的に無線番号となっている[注 16]。ジャパンタクシーのような背高車に関してはラグビーボール型[注 17][注 18][注 19]、タワー型ともにフロントガラス上部設置用[注 20]のものがあるほか、後方用行灯[注 21]もある。
専用乗り場
東京無線との提携2011年(平成23年)には東京無線協同組合と提携・業務の統合による合理化で共通乗車券の発行・装備品の共同購入・無線配車の統合・運転手教育の一本化などを実施すると報じられたが[4]、2020年(令和2年)に後述の発表があるまでの実績は2012年(平成24年)4月より共通乗車券の発行[6]、2018年(平成30年)より双方の接客コンテストを勝ち抜いた乗務員による最終戦「タクシーサービスチャンピオンシップファイナル」の共同開催[7]をしたのみであった。 2020年(令和2年)10月29日、2021年(令和3年)4月1日より開始される東京無線協同組合との業務提携の概要が発表され[3]、
ことが示された。 なお、チェッカー側の行灯に関しては提携開始となる2021年(令和3年)4月1日より一週間程度で交換される予定となっている[8][注 25]。なお、無線番号はチェッカー側の番号が維持され、東京無線側の番号は番号帯がチェッカー側と重複するものに関しては改番されている。時期は明らかにされていないものの、遠くない将来には協同組合の組織そのものの統合も視野に入れているとしている[8][9]。また、業務提携に伴い東京無線側でもS.RIDEに対応することが機関決定されている[9]。 2022年(令和4年)6月25日には、提携後初めてチェッカー側の交通安全キャンペーンである「くれよんタクシー」を東京無線も共同開催することとなった[10][11][注 26]。 2023年(令和5年)11月13日、2024年(令和6年)4月にチェッカー加盟事業者が東京無線に二重加盟する形で合流すると報じられた[13]。その記事中において、
と記載された。
いずれも東京無線のタワー型行灯の側面にチェッカーの行灯型の表記がある。
歴史
加盟会社及び営業所下記の一覧は2025年(令和7年)3月1日当時。 東京23区武三地区
東京23区武三地区以外
不祥事
備考
脚注注釈
出典
外部リンク |
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