ダイナスター (列車)
ダイナスターは、かつて西日本旅客鉄道(JR西日本)が福井駅 - 金沢駅間を、北陸本線経由で運行していた特急列車である[1][2]。 概要特急「ダイナスター」は、2015年(平成27年)3月14日の北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間の延伸開業に伴い、金沢駅で北陸新幹線と接続する列車として運行を開始した。列車の性格としては2015年3月13日まで運行されていた特急「はくたか」の福井駅発着列車のうち金沢駅以西を引き継いだ形で、大阪駅発着の特急「サンダーバード」、名古屋駅・米原駅発着の特急「しらさぎ」が運転されない朝の下り(福井発)と夜の上り(金沢発)のみ運行された。 2024年3月16日の北陸新幹線敦賀駅延伸に伴い、前日の3月15日をもって廃止された[広報 2]。 列車名の由来JR西日本の公式説明によれば、福井県立恐竜博物館に代表される福井県の観光資源・恐竜の英訳「ダイナソー(Dinosaur)」と、地元の期待を込めた「スター(Star)」を組み合わせて命名されたものとしている[1][広報 1]。 運行概況2024年3月16日の廃止直前には、福井駅 - 金沢駅間で2往復運転されていた[注釈 1]。金沢駅で北陸新幹線と接続していた。 なお、異常気象などで特急「サンダーバード」「しらさぎ」などが運休する場合は、代替として敦賀駅 - 金沢駅間に臨時の「ダイナスター」が運行されることもあった[3][4]。この際は「サンダーバード」「しらさぎ」の定期列車と同じダイヤで運行することがあり、列車によっては定期「ダイナスター」が停車しない大聖寺駅や松任駅にも停車した。2015年7月18日には、台風11号による大雨の影響で「サンダーバード」・「しらさぎ」が終日運休になったため[5]、これらの列車の定期時刻を活用した、敦賀駅 - 金沢駅間の「ダイナスター」が臨時列車として運行された[6]。同年9月9日にも同様の理由で臨時運行が行われた。 停車駅福井駅 - 芦原温泉駅 - 加賀温泉駅 - 小松駅 - 金沢駅 使用車両・編成
681系または683系が使用されていた。2往復ともグリーン車を連結した6両編成で、1往復(廃止直前の2・3号)は「しらさぎ」用の車両、1往復(廃止直前の1・4号)は「サンダーバード」用の車両で運転された。 2016年3月26日のダイヤ改正より旧1・6号についてはグリーン車なしの3両編成に減車された[広報 3][広報 4]。2021年3月13日のダイヤ改正から1・6号が廃止される予定だったが、COVID-19に伴う需要減少により2月1日から当該2本は運転取り止めとなり、そのまま復活することもなく廃止された[広報 5][広報 6]。
過去の車両
沿革
脚注注釈
出典
広報資料・プレスリリースなど一次資料
関連項目
外部リンク
|