ザウバー・C23
ザウバーC23 (Sauber C23) は、ザウバーが2004年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーで、ウィリー・ランプが設計した。2004年の開幕戦から最終戦まで実戦投入された。 2004年シーズンオフには2005年シーズンから使用するミシュランタイヤのテスト時にも使用された。 C23C23にはフェラーリ製のギヤボックスが搭載されるであろうとの噂は2003年シーズン終了間際から語られていた。それはエンジンをフェラーリから供給されていることも影響していた。 C23の発表会はレッドブルとのスポンサー10周年を記念して、レッドブルが所有する飛行機などの格納庫のハンガー7で派手に行われた。そこでお披露目されたC23はフェラーリと同型のTipo053エンジン(1グランプリ1エンジン規則のため)とフェラーリの2003年型ギヤボックスを搭載するだけでなく、全体がフェラーリの前年モデルF2003-GAに酷似していた。ホイールはO・Z製で、2004年レギュレーションに対応したリヤウイングとエンジンカバーを装着していたが、サイドポッドの丸みやシャークルーバーの位置など、外観はまさにF2003-GAだった。発表会ではオリジナルだったフロントウイングも、最初のテストではF2003-GAと同様のものに変えられた。 このようにあまりにも似ていることから青いフェラーリと揶揄された。 2004年シーズンフェラーリの威光にあやかり、成績も今までのザウバーよりは良くなるのではないかといわれたが、開幕までにパワーステアリングが間に合わず、しかもブリヂストンの新型タイヤのグリップが良く、ステアリングがさらに重くなり、ドライバーに負担が大きくなってしまったため、例年とさほど変わらない出だしだった。ちなみに10チーム中唯一の未装着マシンであった。第2戦マレーシアGPではフェリペ・マッサがあまりのステアリングの重さに耐えきれずコースアウトする有り様だった。 第3戦バーレーンGPでようやくパワーステアリングが投入され、シーズン中盤の第10戦フランスGPに翼端付近に段差がついたフェラーリ F2004に似た新型フロントウイングが、第11戦イギリスGPによりコンパクトになった新型エンジンカウルが投入された。これはラジエターをV字型にすることで達成された。ドライバーのジャンカルロ・フィジケラも「以前よりも楽にポイントがとれるようになった」とコメントしているように、大幅な進歩を遂げた。毎年のようにシーズン終盤での失速がよく言われていたが、2004年シーズンは終盤まで力強い走りを披露した。 スペックシャーシ
エンジン
記録
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