キングギドラ (ヒップホップグループ)
キングギドラは、日本のヒップホップグループ。 1993年にキングギドラ名義で結成、1995年に発表したデビュー・アルバム『空からの力』は日本のヒップホップ界のみならず、幅広い音楽シーンに影響を与えるも[1]、1996年に活動を停止。 2002年に期間限定で再結成、その後再び活動停止後、2011年に東日本大震災を機に2度目の再結成をし、KGDRに改名。2022年「THE FIRST TAKE」での登場を機に”キングギドラ”名義に戻して本格的な再始動。 略称はKG、ギドラ。日本のヒップホップ・シーンで最も影響力を持つグループ[1]。
メンバー
来歴結成〜『空からの力』1993年、Kダブシャインがアメリカのオークランドに住んでいた際に、Zeebraに電話で日本語によるラップを聴かせたところ意気投合し、Zeebraの幼馴染であるDJ OASISを加えグループを結成。 1995年12月10日、デビューアルバム『空からの力』をPヴァインより発売。1996年4月25日、リミックス・ミニアルバム『影』をPヴァインより発売。しかし活動していくなかでZeebraとKダブシャインの方向性の違いによる関係悪化やDJ OASISのモチベーションの低下等を理由に同年、活動を停止。その後各自ソロ活動を開始[2][3]。 6年ぶり再結成2001年1月31日発売のDJ OASISの1stアルバム『東京砂漠』収録曲「ハルマゲドン」にKダブシャイン、Zeebraが参加。同年9月19日発売のKダブシャインのミニ・アルバム『SAVE THE CHILDREN』収録曲「ザ・シャイニング(KG STILL SHINING REMIX)」にZeebra、DJ OASISが参加、再結成の伏線となる。 2002年 6年ぶりに再結成、 4月5日渋谷HARLEMで「REUNION PARTY」を題した復活ライブを行われ、4月10日には2枚同時シングル「UNSTOPPABLE」、「F.F.B.」をデフスターレコーズから発売し、数々の歌番組に出演するなど話題を呼ぶ。しかし「UNSTOPPABLE」収録曲「ドライブバイ」の歌詞に「ヤワなラップをする偽者」を同性愛者に擬えて攻撃をほのめかした事が、同性愛者を蔑視していると市民団体が抗議[4]。「F.F.B.」もHIV患者への偏見があると抗議、両シングルは発売停止に至る[5][6][7]。4月27日、両シングルから問題となった「ドライブバイ」「F.F.B.」以外の楽曲を1枚に収録したシングル「UNSTOPPABLE」を再発売。 同年9月11日、2枚同時シングル「911 (Remix)」、「ジェネレーションネクスト」、10月17日、アルバム『最終兵器』をそれぞれデフスターレコーズから発売。Dragon AshのKj、KICK THE CAN CREW、RIP SLYMEに向けたディス楽曲「公開処刑 feat. BOY-KEN」や、歌詞を一部削除した「F.F.B. (Album Version)」などを収録。また、ミュージック・ビデオやライブ映像が収録されたVHS・DVD『最終兵器』を同日に発売。 10月19日公開の映画『凶気の桜』の音楽をKダブシャインが担当[8]、キングギドラの楽曲を多数使用。10月24日には群馬県の赤城少年院にてヒップホップのアーティストとしては初となる少年院での慰問ライブを行った[9]。期間限定(1年間)の再結成だったため、2003年以降は再び活動を停止し、各メンバーがソロ活動を再開。 2003年〜2010年2003年10月8日には、2002年発売のアルバム『最終兵器』のリミックスアルバム『最新兵器』、前年に行われたライブ 『LIVE IN TOKYO 〜最終兵器TOUR 2002〜』をリリースした[10]。 2006年12月8にはKダブシャインとDJ OASISによるユニット、Radio Aktive Projectを結成し、活動。 2007年3月31日、日本武道館にて開催されたRHYMESTERのライブイベントKING OF STAGEに出演し、zeebra、Kダブシャイン、DJ OASISが揃って出演、約10年振りにRHYMESTERと共演[11]。 9年ぶり2度目の再結成〜KGDR名義へ2011年、3月11日に発生した東日本大震災を受け、3月18日、リーダーであるKダブシャインがTwitterで、キングギドラ名義で東日本大震災の被災者への義援金チャリティ・コンサートを行う計画を立てていることを明かす[12]。4月30日、大阪城野外音楽堂で開催された東北地方太平洋沖地震チャリティ・ライブ「KEEP YOUR HEADS UP」に出演、約9年ぶり、2度目の再結成[13]。6月8日、表記をKGDRに改名。原発を批判した楽曲「アポカリプス ナウ」をワーナーミュージック・ジャパンより配信[13][14]。改名については、権利上の問題、歌詞の内容、チャリティに伴う印税の分配、ソニーとの契約上の障害が理由としている[15]。 2011年7月24日、赤坂BLITZにてワンマンライブを震災復興支援イベントとして開催[13][14]。8月30日、新木場STUDIO COASTで開催された『dwango.jp presents R-Festa 2011』に出演[16]。9月18日、横浜スタジアムで開催された『AIR JAM 2011」』に出演[17]。12月14日発売のZeebraのアルバム『Black World/White Heat』収録曲「Pop」にKダブシャイン、DJ OASISが参加[18]。 2012年2月25日、Zeebraの全国ツアー「Zeebra LIVE TOUR THE LIVE ANIMAL 2012“BLACK WORLD/WHITE HEAT」にKダブシャインとDJ OASISが帯同[19]。8月19日、「B-BOY PARK 2012」に大トリで出演。10月30日、ライブ会場限定でライブDVD『APOCALYPSE NOW』を発売[20]。 2014年12月27日、川崎CLUB CITTA'で開催された妄走族主催のイベント「核MIX」に出演[21]。 デビュー20周年及び「空からの力」発売20周年2015年5月10日、お台場野外特設会場にて開催されたRHYMESTERが主催する野外フェス「RHYMESTER presents 野外音楽フェスティバル 人間交差点 2015」に出演。日本武道館で行われたKING OF STAGE vol.7以来8年ぶりに「口からでまかせ」をRHYMESTERと共に披露した。 2015年5月23日にLIQUIDROOMにて開催されたPヴァインの設立40周年記念イベント「P-VINE 40th ANNIVERSARY」にヘッドライナーとして出演し、デビューアルバム『空からの力』の発売20周年記念ライブを行う[22][23]。 2015年6月17日、デビュー・アルバム「空からの力」発売20周年を記念してリマスタリング盤「空からの力:20周年記念デラックス・エディション」リリース。 2015年6月27日、TBSラジオの「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」内コーナー「ディスコ954」にてスタジオライブ出演。宇多丸と共に「口からでまかせ」を3人で披露。 2016年以降2016年4月27日配信されたKダブシャインのシングル「化学反応 #kgdr」にZeebra、DJ OASISが参加[24]。同年5月21日「why can't we live together~シアターブルック 結成30周年記念イベント SEASON1~」にキングギドラ名義で出演。 2021年12月27日にはZepp Tokyoでヒップホップイベント「DIAMOND FES 2021 HIP HOP ARTIST VOL.2~伝説の一夜 ROOTS~」に3人で出演。 2022年3月23日、SOUL SCREAMの新曲「TOu-KYOu 2021」に客演として、RHYMESTERと共に、Zeebra, K Dub Shine & DJ Oasis名義で参加[25]。 「最終兵器」、「最新兵器」のサブスク解禁、*キングギドラ* 名義での本格的な活動再開〜20年ぶりの新曲2022年10月21日、「最終兵器」「最新兵器」の一部楽曲のサブスクが解禁された[26]。 2022年10月28日、一発撮りの「THE FIRST TAKE」にて”キングギドラ”名義で「UNSTOPPABLE」を披露[27]。 2022年11月9日、「THE FIRST TAKE」にてLUNA SEAのギタリスト、SUGIZOをフィーチャリングした新曲「Raising Hell feat.SUGIZO」を披露。キングギドラ名義で新曲を発表するのは2002年発売のアルバム『最終兵器』以来20年ぶりである[28]。新曲公開から2日後の11月11日、デジタルシングルで「Raising Hell」がリリースされた[29]。 2023年7月28日、一切の予告無く、配信シングル『真実のウイルス』『HipHopia』を2作同時配信リリース[30]。 グループ名東宝の特撮映画に登場する三つ首の怪獣「キングギドラ」に由来し、東宝から許可を得て名称を使用している[31]。ただし、ソニーの権利管理が条件としてあった。2011年の再結成はワーナーだったため、KGDRの名称を使用することになった。2022年に再びソニーに復帰したためキングギドラの名称も復活することとなった。[32] グループ名を考えている時に、海外での活動も視野に入れ「日本を代表し海外でも知られている物」としてゴジラが候補に挙がるが、「金色でダークなイメージということからキングギドラのほうがヒップホップっぽい」ことや、「キングギドラは3本の首で自分達も3人組だから」という理由でキングギドラに決定したという[33]。 ディスコグラフィ12inchシングルレコード
LPレコード
CDシングル
CDミニ・アルバムCDアルバム
配信
映像作品
オムニバス参加作品
脚注
外部リンク
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