キャナルシティ劇場
キャナルシティ劇場(キャナルシティげきじょう)は、福岡県福岡市博多区の複合商業施設「キャナルシティ博多」のシアタービル最上階に位置する劇場。 概要福岡地所が所有し、シアターマネジメント福岡が運営、興行する地方劇場。演劇、コンサート、古典芸能などを公演。 歴史1996年に、劇団四季初の専用常設劇場「福岡シティ劇場」として開館した。これまで「オペラ座の怪人」、「キャッツ」、「ライオンキング」、「美女と野獣」などを上演。客席数は1,144席。2006年には、ディズニー・ミュージカル「アイーダ」の国内第3の上演地となった。 キャナルシティのディベロッパーである福岡地所の親会社が福岡シティ銀行であり、誘致の中心となったことから、その名がつけられた。現在は、同行を引き継いだ西日本シティ銀行と、西日本新聞社が劇場の運営に深くかかわる[1]。かつてはRKB毎日放送も加わっていたが、四季側が特定のマスメディアに偏ることに危惧を感じたせいか、現在は一歩引いており、その分、NHK福岡放送局を含めた他の在福放送局でも、以前に比べて宣伝露出が増えている。 近年は入場者が伸び悩み、赤字が続いていたこともあり、運営会社のCEO役でもある浅利慶太は2010年1月26日に記者会見を開き、同年3月いっぱいで専用劇場契約を解除することを発表した。その翌年の九州新幹線鹿児島線全線開業についても集客力向上には必ずしも繋がらないとの見方を示した。なお、劇団四季は公式サイトに於いて浅利の会見内容をそのまま掲載した。 しかしその発表後、公演の継続を望むメールが500通寄せられたことから、2010年2月7日に再度記者会見を開き8月まで公演を延長することになった。だが、2010年4月23日の記者会見で公演継続企画として実施していた「クレイジー・フォー・ユー」の入場率が予想の70%を下回り57.8%になったことや、「エビータ」の前売り状況が思わしくないことから、当初予定していた「春のめざめ」(6-7月開催)および「ファミリーミュージカル」(8月の子ども招待公演)を中止するとともに専用劇場契約の解除を発表し、2010年5月8日の「エビータ」の千秋楽をもって、常設公演を終了した。以降は、年に数ヶ月の公演を同地で行っている(次述)。 劇団四季の常設公演終了後に、劇団四季以外の舞台にも使用できるよう、舞台・照明・音響機材など購入整備を進め、併せて舞台吊り物機構及びホワイエ廻りの改修工事を実施。2010年11月30日、「キャナルシティ劇場」としてリニューアルオープン。プレオープン公演として、長野博・佐藤江梨子主演の「りんご 木村秋則物語」を上演。本格オープンは、12月3日から開幕する「カーディガン」(中井貴一・市原隼人主演)を上演[2]。以後数多くの舞台やコンサートなどが上演されているが、2011年4月3日より常設公演終了以来となる劇団四季のミュージカル「ウィキッド」が5か月限定で上演され、翌2012年も6月より「サウンド・オブ・ミュージック」が5か月間上演された[3]。 改装を経て2017年6月から再び劇団四季による専用劇場となった。復活初演は「アンデルセン」、8月11日からは「リトルマーメイド」ロングラン公演など。 2022年をもって契約が終了し、サンライズプロモーション東京運営の劇場として様々な演劇を興行。劇団四季も全国巡回公演の福岡会場として時折使用しているが、2025年秋に「オペラ座の怪人」で数か月劇場を使用することが決まっている。 劇団四季上演作品
沿革
脚注・出典
外部リンク座標: 北緯33度35分26.168秒 東経130度24分38.723秒 / 北緯33.59060222度 東経130.41075639度 |
Portal di Ensiklopedia Dunia