イオン新潟青山ショッピングセンター
イオン新潟青山ショッピングセンター(イオンにいがたあおやまショッピングセンター)は、新潟県新潟市西区青山二丁目に所在する、イオンリテールが運営する商業施設(総合スーパー)である。 概要前身のジャスコ新潟店(ジャスコにいがたてん)として1979年(昭和54年)8月10日に開業。後身のイオン新潟店(イオンにいがたてん)が施設老朽化などのため2012年(平成24年)2月20日に閉店し、全面改築を行った。2013年(平成25年)4月23日にグランドオープンし、それに先だって同年4月18日のプレオープン(ソフトオープン)をもって店舗施設名を現名称に、核店舗となるイオンの店舗名をイオン新潟青山店(イオンにいがたあおやまてん)に、それぞれ改称している。 現在の店舗施設の店舗面積は約22,254m2で、旧施設の約20,088m2に対して約2,166m2増床され、施設内にはイオンのほか58店舗の専門店街が展開されている。また少子高齢化が著しい近年の近隣地区の現状と住民への配慮を考慮し、店舗構成は全国のイオン店舗としては初めて、シニア層をメインターゲットとした「都市型GMS」とし、ユニバーサルデザインを取り入れてバリアフリー設備を強化したほか、買い上げ商品の即日配達や介助士による買い物サポートなどのサービスが実施されている。またLED照明や太陽光発電、外気エネルギー利用などの環境保全対策も図られている。 なお改築の間、2012年(平成24年)3月21日から2013年(平成25年)3月3日まで、食料品・日用品専門の仮設店舗としてイオン青山食品館(イオンあおやましょくひんかん)を設けていた。 歴史1979年(昭和54年)8月、総合スーパー「ジャスコ新潟店」としてオープン。青山エス・シーが建物の建設と管理を行い、ジャスコが店舗の運営を行う方式で整備された。建物がL字型を模っていたことから「ジャスコL」という愛称も付けられ、広告やコマーシャルなど対外PRで使用された。また青山に所在することから地元住民からは「青山のジャスコ/青山ジャスコ」、或いはそれを略した「青ジャス」という通称でも呼ばれていた[注 1]。 L字型の店舗には、新潟交通の青山本村バス停やJR越後線の青山駅側に位置する「正面ゲート」、関屋分水路の有明大橋、新潟交通の青山バス停側に位置する「青山ゲート」、同分水路の関屋大橋や新潟交通電車線の東青山駅、新潟交通の東青山バス停側に位置する「関屋ゲート」、新潟交通の青山一丁目バス停や市道大堀線(大堀幹線)側に位置する「平島ゲート」の、計4箇所の出入口が設けられていた(この4ゲートの他に、小規模な出入口が計3箇所設けられていた)。また屋上には駐車場が設けられ、地表部とを連絡するスロープが正面ゲート脇(出入りとも可)と、関屋ゲート脇(入口のみ)の2か所に設置されていた。多客時には敷地内の駐車場だけでは来客車両を賄い切れず、日曜日には隣接する新潟文化自動車学校が休校日となるのに合わせ、練習コースを臨時駐車場として借用するなどして対応していた。 店内のほぼ中心部に当たる平島ゲート付近には「噴水広場」が設けられ、1階・2階・屋上とを連絡するエレベーターとエスカレーターが設置されていた。開店当初はショッピングカートやベビーカー、車椅子などが自走できるスロープが設置されていたが、1980年代後半に実施した大規模改修の際にスロープが撤去され、代わってエスカレーターの新設とエレベーターの大型化によって買い物客の負担軽減や回遊性の強化が図られた。この噴水広場のステージでは、かつて新潟放送(BSN)が毎週日曜午後、ラジオ番組『こちらジャスコ放送局』を生中継で放送していた。 2011年(平成23年)3月1日、イオングループの総合スーパーのブランド統一により、店名を「イオン新潟店」に変更した。 イオンリテールと青山エス・シーでは店舗施設を改修しながら営業を継続し、ピークの1993年(平成5年)には100億円超の年間売上高を記録した。しかし築30年以上を経た後年は施設の老朽化が著しくなるなどしたため、全面改築する方針が決まり、2012年(平成24年)2月20日を以って旧店舗での営業を終了した。閉店直近の売上高は、ピーク時の半分程度にまで落ち込んでいた。またBSNでは改築閉店を記念して、同年2月11日にラジオ特別番組『こちらイオン放送局』を噴水広場から1日限定で復活放送した[2]。 周辺地域は1960年代後半以降から開発された住宅地で、イオンリテールでは少子高齢化が著しい近年の近隣地区の現状と住民への配慮を考慮して仮設店舗を設けることになり、同年3月21日から翌2013年3月3日までの間、旧正面ゲート前駐車場のスペースにおいて「イオン青山食品館」の営業を実施した。イオンが改修・改築中の店舗に仮設店舗を設置したのは、新潟県内では2004年(平成16年)10月23日の新潟県中越地震で被災した小千谷市のジャスコ小千谷店(現イオン)に次いで2例目であった。なお仮設店舗への商品供給は、同じ西区に所在するイオン新潟西店から行われた。 イオンリテール北陸信越カンパニーは2013年(平成25年)2月19日、改築中の店舗を4月23日にオープンし、店舗施設の名称を「イオン新潟青山ショッピングセンター」、核店舗となるイオンの店舗名称を「イオン新潟青山店」とする旨を発表した[3]。 フロア案内売場は地上2階の2フロアから成り、構成は主に売り場の中心部がイオン、外郭部が専門店となっている。 なお1階の出入口は旧イオン新潟店の施設構成を踏襲して「正面ゲート」「青山ゲート」「平島ゲート」「関屋ゲート」の4箇所が設けられ、このうちイオンペット傍の関屋ゲートにはペット同伴者用ゲートが設けられている。 1階
2階
新潟市内のイオン店舗新潟市内にはこの他、イオンの店舗及びショッピングセンターが11店舗存在する。なお、旧新交ストアー、セサミ、パワーズフジミの店舗に関しては、パワーズフジミの破産によるマックスバリュ東北(現:イオン東北)の店舗買収によって一旦マックスバリュとなり、その後イオンリテールが継承したもの。
交通アクセス関屋ゲート沿い(青山道下交差点角)には、新潟交通の青山バス停留所が設けられている。バス路線等の詳細については別途後述する。
青山バス停新潟市と新潟交通では、2015年(平成27年)9月5日にBRT路線「萬代橋ライン」の運行開始と、萬代橋ラインと運行区間が重複する路線の再編などを伴う大規模なダイヤ改正を実施し、それに際しイオン新潟青山店の関屋ゲート周辺をバス乗り継ぎのための結節点として整備した。 またイオンリテールでも、店内1階のイートインスペースの一角をバスインフォメーションコーナーとして整備し、各路線の発着時間を案内するデジタルサイネージのほか、ICカード「りゅーと」のチャージ機などが設置されている。 2019年5月現在の路線は以下の通りである。のりばの位置関係や路線図は「路線・のりば(新潟交通)」を参照。
脚注注釈
出典
参照
関連項目外部リンク
|