アジズ・ザカリ
アブドル・アジズ・ザカリ(Abdul Aziz Zakari、1976年9月2日 ‐ )は、ガーナ・アクラ出身で短距離走を専門にしていた元陸上競技選手。100mで9秒99、200mで20秒23と、両種目でガーナ歴代2位の自己ベストを持つ。オリンピック100mでガーナ男子初のファイナリスト、世界選手権100mで男女通じガーナ勢初のファイナリストになった選手である。 2000年シドニーオリンピック、2001年エドモントン世界選手権、2004年アテネオリンピック、2005年ヘルシンキ世界選手権の100mでファイナリストになっているが、2000年シドニーオリンピックと2004年アテネオリンピックではレース中に痙攣を起こしてゴールすることができなかった。2005年にガーナ史上2人目となる10秒の壁を突破。2006年にドーピングで2年間の資格停止処分を受けたが、停止処分が明けた後も競技を続け、2011年大邱世界選手権には34歳で出場した[注 1]。 経歴2000年9月、シドニーオリンピックの男子100m準決勝を10秒16(+0.2)の組4着で突破し、この種目ではガーナ勢初のオリンピックファイナリストとなったが[注 2]、迎えた決勝ではレース中にけいれんを起こし途中棄権に終わった[1] 2001年8月、エドモントン世界選手権の男子100m準決勝を10秒17(-1.2)の組4着で突破し、100mでは男女通じてガーナ勢初の世界選手権ファイナリストになった。決勝は10秒24(-0.2)の7位に終わったが[2]、これは現在も男女通じてガーナ勢の最高成績であり、唯一のファイナリストである(2015年北京大会終了時)。 2004年8月、アテネオリンピックの男子100m準決勝を10秒11(-1.6)の組3着で突破し、2大会連続のファイナリストになった。決勝では前回大会に続いてけいれんを起こし途中棄権に終わったが[1][3]、これは2000年シドニー大会と並んで現在もガーナ男子勢の最高成績であり、唯一のファイナリストである(2016年リオデジャネイロ大会終了時)。 2005年6月14日、アテネグランプリの男子100m決勝で9秒99(+1.6)をマークし、10秒の壁を突破したガーナ史上2人目の選手となった[注 3]。 8月、ヘルシンキ世界選手権の男子100m準決勝を自己ベストに迫る10秒00(-1.0)の組2着で突破し、4年ぶりにファイナリストとなったが、決勝では10秒20(+0.4)とタイムを落とし8位に終わった[4]。 2006年4月、セネガルで行われたダカールグランプリのドーピング検査でスタノゾロールの陽性反応が出たため、同年6月から2年間の資格停止処分が国際陸上競技連盟より下された[5]。 自己ベスト記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
主要大会成績備考欄の記録は当時のもの
脚注注釈
出典
外部リンク
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