ExFAT
exFAT(イーエックスファット、Extended File Allocation Table)は、マイクロソフトによって2006年に導入されたプロプライエタリなファイルシステムである。USBフラッシュドライブやSDカードなどのフラッシュドライブ向けに最適化がされている。 データ構造のオーバーヘッドによりNTFSが適切ではない用途に使用することができる。 32 GiBを超えるメモリーカード規格であるSDXC/SDUCメモリーカードやメモリースティックXCの標準ファイルシステムに採用されている。 2019年8月28日、マイクロソフトはexFATの仕様を初めて公開した[1]。 歴史Windows Embedded CE 6.0で初めて導入され、デスクトップ向けにはWindows Vista SP1 で初めて導入された[5]。Windows XP と Windows Server 2003 は更新プログラムをインストールする必要がある[2][3]。 Windows以外での利用Macにおいては、2010年にAppleにより、SDXCカードスロットの付いたMac miniとiMacがリリースされ付属する専用Mac OS X v10.6.4が対応した後、Mac OS X v10.6.5以降で対応している[6]。 Linuxにおいては、有志がLinux Kernel Mailing Listにおいてパッチの開発を行っていた[7]が、現在ではTuxeraがマイクロソフトと知的所有権の合意のもと、Linuxシステム向けのドライバを開発している。また、exfatプロジェクトによってFUSEを利用した実装による読み書き可能なexFATドライバが公開されている[8]ほか、FUSEを利用しない実装についても、Dynamic Kernel Module Supportを利用したカーネルモジュールとして公開されている[9]。 2009年12月10日にMicrosoftが特許を保有するexFAT技術のライセンス提供を開始。ただしLinuxへの導入には反対。 2019年8月28日にexFATの仕様が公開され、今後のLinux System Definitionの改定でOINメンバーがexFATの特許を利用できるようにすると発表した[10]。これを受けて、LinuxカーネルにexFATを組み込む作業が開始され、同年11月24日リリースのバージョン5.4においてサポートされた[11]。 特徴従来のFile Allocation Table (FAT) ファイルシステムに対する優位点としては以下のものがある。
従来のFATファイルシステムに対する欠点としては以下のものがある。
特許
脚注
関連項目外部リンク
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