2025年の日本競馬(2025ねんのにほんけいば)では、2025年(令和7年)の日本競馬界についてまとめる。
2024年の日本競馬 - 2025年の日本競馬 - 2026年の日本競馬
概要
中央競馬
日本中央競馬会(JRA)は、2024年9月23日に開催日割と重賞日程を発表[1][2]。
年初は1月5日(中山・中京)から始まり、12月28日(中山・阪神)まで開催[1][2]。祝日を含む3日間開催は、前年から1節増の4節(1月11日・12日・13日(中山・中京)、9月13日・14日・15日(中山・阪神)、10月11日・12日・13日(東京・京都)、11月22日・23日・24日(東京・京都・福島))で実施[1][2]。
開催日割の変更点
- 2024年から行われている阪神競馬場のリフレッシュ工事に伴い、平年の第1回京都競馬を中京競馬場に振替。なお、工事終了後の阪神競馬の開催は、平年通りとする[1][2]。
- 1月から3月の第1回小倉競馬を、6週(12日)に拡大[1][2]。
- 第3回東京競馬、および第3回阪神競馬を1週短縮し、4週(8日)から3週(6日)とする。これにより、夏季競馬期間が1週短縮される[1][2]。
- 近年暑熱対策のため札幌と新潟の2場開催としてきた期間をなくし、西日本地区は小倉競馬(4週・8日)→中京競馬(6週・12日)の施行順とする[1][2]。
- 夏季競馬の1週短縮(前述)に伴い、第4回中山競馬、および第4回阪神競馬の開始週を1週繰り上げ。また、第4回東京競馬、および第3回京都競馬を4週(8日)から5週(11日)に拡大する[1][2]。
GI競走の変更点
GII・GIII競走の変更点
- 新設重賞[1][2][4]
- 宝塚記念の施行時期の変更に伴い、施行時期等を変更する競走[4]
- エプソムカップ(GIII)は施行時期を6月から5月に変更のうえ、出走資格を3歳以上から4歳以上に変更
- 新潟大賞典(GIII)は、施行時期を5月上旬から5月中旬に変更
- チャレンジカップ(GIII)は施行場を京都競馬場から阪神競馬場に復帰のうえ、施行時期を12月から9月に、負担重量をハンデキャップに変更
- 鳴尾記念(GIII)は施行場を京都競馬場から阪神競馬場に復帰のうえ、施行時期を6月から12月に、施行距離を芝外回り1800mに変更
- GI競走前哨戦の実施時期等の変更[1][4]
- 開催日割の変更に伴い競走名・施行条件を変更する競走[1][2][4]
- 東海テレビ杯東海ステークス(GII)は施行場を京都競馬場から中京競馬場に復帰のうえ、「東海テレビ杯」の冠を削除し、名称を「プロキオンステークス」に変更
- 小倉サマージャンプ(J・GIII)は施行場を中京競馬場から小倉競馬場に復帰のうえ、施行時期を8月から2月に、名称を「小倉ジャンプステークス」に変更
- 愛知杯(GIII)は小倉競馬場での開催を継続し、名称を「小倉牝馬ステークス」に変更
- 京都牝馬ステークス(GIII)は施行場を中京競馬場に変更のうえ、施行時期を2月から3月に、名称を「愛知杯」に変更
- 小倉記念(GIII)は施行場を中京競馬場から小倉競馬場に復帰のうえ、施行時期を8月から7月に変更
- プロキオンステークス(GIII)は施行場を小倉競馬場から中京競馬場に復帰のうえ、施行時期を7月上旬から7月下旬に、競走名を「東海ステークス」に変更
- 中京記念(GIII)は施行場を小倉競馬場から中京競馬場に復帰のうえ、施行時期を7月から8月に、負担重量を別定に変更
- 小倉2歳ステークス(GIII)は中京競馬場での開催を継続し、施行距離を芝1200mから芝1400mに、名称を「中京2歳ステークス」に変更
- 前年に開催時期を入れ替えた北九州記念(GIII)とCBC賞(GIII)は、同時期での施行を継続
- 名称を変更する競走[1][2][4]
- 阪神競馬場リフレッシュ工事及び同工事の終了に伴い施行場を変更する競走[4]
- 競走条件を変更する競走[4]
- 函館記念(GIII)は、施行時期を7月から6月に変更
- 関屋記念(GIII)は、施行時期を8月から7月に、負担重量をハンデキャップに変更
- 新潟記念(GIII)は、負担重量を別定に変更
- 賞金額の変更
- 障害重賞の1着本賞金を増額し、J・GII競走は4500万円、J・GIII競走は3000万円とする[6][7]
その他の競走に関する変更点
- 前年より新潟競馬場で実施した「競走時間帯の拡大」を、同期間の第3回中京競馬でも実施し、期間を2週から4週に拡大(7月26日 - 8月17日)する[1][9]。
- 従来は夏季競馬で終了していた3歳未勝利戦の施行時期を延長し、第4回中山競馬5日目・第4回阪神競馬5日目(9月15日)までとする[6][7]。
- 3歳(4歳)以上3勝クラスの出走馬決定方法について、優先出走が認められる成績対象期間が、従来の「4節以内」から「8節以内」に拡大[6][7]。
- 従来、障害競走は第3場を中心として編成されていたが、障害重賞における競走内容の充実を図る観点から、春の福島競馬と秋の新潟競馬で施行していた障害競走を同時期の主場にて施行する[6][7]。
- これまで、騎手の負担重量の減量対象期間は平地・障害とも「騎手免許取得から5年間」だったが、障害のみ本年から「初騎乗した日から5年間」に変更[6][7]。
- 中山競馬場(芝2000m・芝2200m)のCコース使用時のフルゲートを、17頭から18頭に拡大する[6][7]。
場外発売の変更点
- エクセル田無は2月上旬(予定)から、UMACA専用の発売所に変更する[10]。
- インターネット投票「即PAT」において、キャッシュレス決済の導入を検討する[8]。
調教師の新規開業
3月5日付で、以下の調教師が新規開業。特に記載のない調教師の免許取得日は、2024年1月1日。
本年度は2月末日で引退する調教師の免許の有効期間が3月4日まで延長されることに伴い、開業日を3月5日とする[11]。
- 美浦(3名)
- 栗東(6名)
- 秋山真一郎(免許取得:2024年3月1日)
- 井上智史(免許取得予定:2025年1月1日)
- 加藤公太(免許取得予定:2025年1月1日)
- 佐藤悠太
- 東田明士
- 前川恭子
その他の変更点
- 2024年7月31日に、「2025年度調教師および騎手免許試験要領ならびに短期免許制度における成績要件の変更」を発表。外国人騎手の短期免許取得要件が緩和され、以下の項目が追加される。新基準は2025年の短期免許申請者から対象とする[12]。
- 短期免許制度(平地競走)における成績要件「良好な成績を示した騎手」の基準に、ワールドオールスタージョッキーズ上位成績を追加するとともに、指定G1勝利度数の対象競走を拡大:「当該年または過去2年で、ワールドオールスタージョッキーズ騎手表彰順位5位以内」「過去2年のIFHA(国際競馬統括機関連盟)が発表する『世界のトップ100G1競走』のうち50位以内の競走(ランキング入りした年度の競走に限る)」を追加
- 短期免許制度(障害競走)における成績要件(リーディング順位)を変更:従来は「本拠地において、過去2シーズンのうちのいずれかでリーディング1位」だったが、変更後は「本拠地において過去2シーズンのうちのいずれかでリーディング3位以内」とする
- 同時期に免許する人数枠を平地競走および障害競走に分けて設定。従来は「短期免許交付者は同時期に5名以内(含む障害)とする」とされていたが、変更後は「短期免許交付者は同時期に平地免許5名以内、障害免許2名以内とする」に変わる。
- JRAは1月1日より、各競馬場のダートコースのクッション砂の産地等について、JRAホームページで公表を開始することを2024年11月13日に発表。従来、JRAの各競馬場のダートコースのクッション砂は青森県産の砂を中心に使っていたが、近年は産出量が低下したため、青森県産を中心に他産地の砂も混ぜて使用していることから、ダート三冠競走の整備などダートコースへの関心の高まりに対し、発信する情報を追加して馬場情報の充実を図ると説明している[13]。
- 競走馬の暑熱対策の一環として、札幌競馬場・函館競馬場の厩舎へ空調設備を新設する(稼働開始は2026年より)。これにより、JRAの全競馬場の厩舎に空調設備が完備される[8]。
- 騎手のスマートフォン持ち込み事案が多発していることを受け、居室の検査や入室時の所有物確認を強化するほか、騎手のメンタルヘルスケアサポートも実施する[8]。
地方競馬
1月 - 3月は「令和6年度」、4月以降は「令和7年度」の開催内容について記述する。
なお、日程等の発表時期は各主催者ごとに異なるため、発表があり次第順次掲載する。
JBC競走について
JBC実行委員会は2024年3月25日に、2025年のJBC競走について実施概要を発表[14]。
JBCクラシック・JBCスプリント・JBCレディスクラシックの3競走は、11月3日に船橋競馬場で開催。JBC2歳優駿は前年に引き続き、同日の門別競馬場で開催する[14]。
施行距離はクラシックとレディスクラシックが船橋ダート1800m、スプリントが船橋ダート1000m、2歳優駿が門別ダート1800m[14]。各競走の格付はクラシック・スプリント・レディスクラシックがJpnI、2歳優駿がJpnIIIとなった[15]。
南関東公営競馬(特別区競馬組合・神奈川県川崎競馬組合・千葉県競馬組合・埼玉県浦和競馬組合)
2024年10月29日に、2025年(1月 - 12月)の開催日程と重賞競走を発表。競馬場別の開催日数は大井が98日(ナイター76日)、川崎が63日(ナイター49日)、船橋が60日(11月3日を除き通年ナイター)、浦和が56日(通年はくぼ開催)となっている[16]。
重賞競走の変更点
兵庫県競馬組合(園田・姫路競馬)
2024年11月5日に、2024年度(1月 - 3月)の開催日程と重賞競走を発表。園田競馬場は4回・17日(重賞は2競走施行)、姫路競馬場は4回・22日(重賞は5競走施行)開催[17]。
予定
中央競馬の開催日割
予定として発表されている競馬場別の開催日割は以下の通り[1][2]。
中央競馬の重賞カレンダー
競走名ごと、太字はGI、J・GI競走。
個別に出典を示していない競走には、以下の出典を用いている。
出典:2025年度開催日割(変更版) (PDF) - 日本中央競馬会、2024年11月15日閲覧、2025年度 重賞競走一覧 (PDF) - 日本中央競馬会、2024年11月15日閲覧、2025年度競馬番組等について (PDF) - 日本中央競馬会、2024年11月15日配信・閲覧
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
- 6日 - 北九州記念GIII(小倉競馬場・芝1200m)
- 13日 - 七夕賞GIII(福島競馬場・芝2000m)
- 20日 - 小倉記念GIII(小倉競馬場・芝2000m)
- 20日 - 函館2歳ステークスGIII(函館競馬場・芝1200m)
- 27日 - 関屋記念GIII(新潟競馬場・芝1600m)
- 27日 - 東海ステークスGIII(中京競馬場・ダート1400m)
8月
9月
10月
11月
12月
地方競馬の開催日割
予定として発表されている競馬場別の開催日割は以下の通り。
南関東を除く各主催者は2024年度(1月 - 3月)・2025年度(4月 - 12月)を分けて表記。南関東(大井・川崎・船橋・浦和)は暦年発表のため(1月 - 12月)で表記する。
地方競馬の重賞カレンダー
平地はダートグレード競走、ばんえい競馬はBG1のみ記載。
競走名ごと、太字はGI、JpnI競走。各主催者とも3月までは2024年度、4月 - 12月は2025年度。
個別に出典を明記していない競走は、以下の出典を用いている。
出典:2025年1月~2025年3月 ダートグレード競走一覧(実施日順、地方競馬のみ) (PDF) - 地方競馬全国協会、2023年11月15日閲覧、令和6年度重賞競走等実施計画 (PDF) - ばんえい競馬、2024年3月3日、2024年3月4日閲覧、令和7年(2025年)南関東地方競馬重賞競走の日程 (PDF) - 南関東4競馬場、2024年10月29日配信・閲覧、2025年1月~2025年12月 ダートグレード競走一覧(実施日順) (PDF) - 地方競馬全国協会、2024年10月29日、2024年10月30日閲覧
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
- 17日 - 第76回全日本2歳優駿JpnI(川崎競馬場・ダート1600m)
- 24日 - 名古屋大賞典JpnIII(名古屋競馬場・ダート2000m)
- 25日 - 兵庫ゴールドトロフィーJpnIII(園田競馬場・ダート1400m)
- 29日 - 第71回東京大賞典GI(大井競馬場・ダート2000m)
騎手招待・交流競走
新規免許取得者
騎手・調教師のみ記載。ただし地方競馬及び日本国外からJRAへ移籍した者、引退・失効・免許返上後に再取得した者は除く。
地方競馬は年度単位(4月 - 翌年3月)となっているが、免許日を基準に記載する。
記載は氏名(所属地、免許日)の順。
調教師
脚注
注釈
出典
外部リンク
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1930年代 | |
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1940年代 | |
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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