2007年ノルディックスキー世界選手権札幌大会2007年ノルディックスキー世界選手権札幌大会は、2007年(平成19年)2月22日から3月4日までの11日間、札幌市で開催されたノルディックスキーの世界選手権。札幌での開催は17大会ぶり2回目。冬季オリンピックとの併催を除くと、アジアでは初めての大会となった。クロスカントリースキー、スキージャンプ、ノルディック複合の3競技18種目が行われた。広報大使を原田雅彦がつとめた。 史上初、屋内でのクロスカントリー競技開催で注目されている大会でもあった。なお、一部報道で「野球場で初のスキー大会」などの表記が見られるが、1938年、1939年に後楽園球場や阪神甲子園球場に特設ジャンプ台を設置してスキージャンプ大会が開かれたことがあり(全日本選抜スキー・ジャンプ大会)、後楽園球場では1950年にも開催されている。 ハイライト
会場
競技日程
北欧の放送時間との調整により、競技時間が夕刻のものが多い。 参加国49ヶ国、3レターコードアルファベット順。()内は選手数
競技結果日本代表選手の記録は全日本スキー連盟による[1]。 クロスカントリースキー男子個人スプリント(1.4kmクラシカル走法)2007年2月22日 札幌ドーム
男子チームスプリント(1.4kmx6フリー走法)2007年2月23日 札幌ドーム
男子30kmパシュート(15kmクラシカル+15kmフリー)2007年2月24日 白旗山競技場
男子15km(フリー走法)2007年2月28日 白旗山競技場
※4番目にゴールしたヨハネス・エダー( オーストリア)はドーピング違反で記録抹消 男子4x10kmリレー2007年3月2日 白旗山競技場
男子50km(クラシカル走法)2007年3月4日 白旗山競技場
女子個人スプリント(1.2kmクラシカル走法)2007年2月22日 札幌ドーム
女子チームスプリント(1.4kmx6フリー走法)2007年2月23日 札幌ドーム
女子15kmパシュート(7.5kmクラシカル+7.5kmフリー)2007年2月25日 白旗山競技場
女子10km(フリー走法)2007年2月27日 白旗山競技場
女子4x5kmリレー2007年3月1日 白旗山競技場
女子30km(クラシカル走法)2007年3月3日 白旗山競技場
ノルディック複合スプリント (ラージヒル HS134/7.5km)2007年2月23日 大倉山ジャンプ競技場/札幌ドーム
※高橋大斗はジャンプで転倒、骨折し、クロスカントリーを棄権した。 個人 (ノーマルヒル HS100/15km)2007年3月3日 宮の森ジャンプ競技場/白旗山競技場
団体 (ラージヒルHS134/4x5km)2007年2月25日 大倉山ジャンプ競技場/白旗山競技場
スキージャンプ湯本史寿は代表に選ばれたが、出場機会がなかった。 個人ラージヒルHS1342007年2月24日 大倉山ジャンプ競技場
団体ラージヒルHS1342007年2月25日 大倉山ジャンプ競技場
個人ノーマルヒルHS1002007年3月3日 宮の森ジャンプ競技場
国別獲得メダル数
マスコットキャラクターマスコットキャラクターは日本全国から2,340件の応募があり、その中から決定された。名前は「ノルッキー」で、「ノルディック」と「スキー」を組み合わせたもの。ノルッキーは北海道で親しまれている動物、エゾシカがモデルで、首には大会のロゴマークと同じシンボルカラーのマフラーをしている。 開幕前のシーズンではゆっくりとした動きで足もともおぼつかない様子であったが、次第に軽快な動きを見せるようになり、本大会終盤、3月3日のノーマルヒル終了後には応援団のコールに軽快なダンスで応える姿も見られた。 応援ソング福原美穂「恋はリズム -Believe My Way-」 放送についてNHKと在札民放協力の元、大会組織委員会の内部組織として「SART(Sapporo Radio & Televisionの略)」が発足され、ホスト放送局として国際映像の制作に当たる。クロスカントリーの中継に関しては、ノルウェー放送協会(NRK)に協力を得ている。 日本国内においてはテレビ朝日が独占放映権を獲得し、系列地上波・BS・CSで中継を行う。しかしながら、地上波生中継は皆無で、数少ない放送された2月24日と25日のスキージャンプ2試合も1時間遅れの録画中継であったため、北海道新聞によると、特に北海道内からは、放送を求める苦情が殺到した。これは、テレビ朝日が独占放映権を取得しているため、全国規模での視聴率が期待できないというものであったが、これは、全国に対する広報が不足していることを示していることに加え、メディアがこの大会に全国的にはマイナーだという理由だけで全くと言っていいほど関心を示さなかった結果と考えられる。また、道内においてはある程度の視聴率は期待できるが、独占放送権はテレビ朝日にあり、系列局の北海道テレビ放送(HTB)単独での放送は難しかったようである。しかし、このことが札幌入りできなかった国内のファンや、はるばる海外から札幌入りして、ホテルで中継を見ようと思った選手、ファンらが中継を見ることが出来ないなどの問題を生み、彼らからテレビ局に対する疑問の声も多数挙がっている。この大会が開催国内における地上波生中継が皆無というのはテレビ中継の普及後は過去に例がなく、メディアのこの大会への関心の低さ(というよりは在京メディアのスポーツ中継への姿勢)が露呈した。 公式スポンサー
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