豊原駅(とよはらえき)は、かつて樺太豊原市に存在した鉄道省樺太東線の駅である。現在はロシア鉄道極東鉄道支社サハリン地域部のユジノサハリンスク駅(ст. Южно-Сахалинск)である。
現状に関しては、サハリン州およびサハリンの鉄道の項目も参照のこと。
概要
1906年にコルサコフ(楠渓町)から敷設された軍用軽便鉄道の終着駅ウラジミロフカ駅を前身とする。翌1907年(明治40年)の樺太庁鉄道移管後、一般運輸を開始。1911年(明治44年)7月には豊原─小沼間延伸開業により中間駅となり、1925年(大正14年)には豊真線豊原─鈴谷間開業に伴い分岐駅となった。1943年(昭和18年)4月に鉄道省に編入され、同省樺太鉄道局の所在駅となった。
戦後の1946年2月、豊原に設置されたソ連運輸通信省南サハリン鉄道局に編入され、同年6月に豊原がユジノサハリンスクに改称されたことに伴い、駅名をユジノサハリンスクに改称した。
現在もサハリン島内最大の鉄道拠点駅で、貨客駅である。現駅本屋は1970年代に建設されたもので、2013年に大規模な改修工事が行われた。構内側線は9線で2面のホームを持ち、構内にはユジノサハリンスク機関区が設置されている。貨物は重量30トンまでの発送・受け取りを取り扱っており、旅客はコルサコフ、ノグリキ(支線直通を含む)、ホルムスク方面および旧豊真線のノヴォデレヴェンスカヤ方面の長距離および近郊列車が発着。長距離切符の発売窓口がある。
歴史
旅客列車運行状況
1944年当時
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現在
- 長距離列車(客車列車)
- ユジノサハリンスク - ノグリキ:特別旅客列車1・2号(通称「サハリン」号)および普通旅客列車
- 近郊列車
駅周辺
日本統治時代
隣の駅
日本統治時代
- 鉄道省樺太鉄道局
- 樺太東線
- 大沢駅 - 豊原駅 - 北豊原駅
- 1945年7月14日までの豊真線
- 豊原駅 - 西久保駅
関連項目
脚注
- ^ 日本鉄道旅行地図帳 滿洲・樺太(今尾恵介・原武史 監修 新潮社 2009年)p.65
- ^ 日本鉄道旅行地図帳 滿洲・樺太 p.35
- ^ 南樺太:概要・地名解・史実(西村いわお・著、高速印刷センター内出版部 1994年)p.60
豊真線(日本の鉄道路線としては廃線) |
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1945年7月廃止区間 | |
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川上線(日本の鉄道路線としては廃線) |
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