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この項目では、かつて樺太東線にあった駅について説明しています。かつて定山渓鉄道線にあった駅については「一の沢停留所」をご覧ください。 |
一ノ沢駅(いちのさわえき)は、かつて樺太大泊郡千歳村に存在した鉄道省樺太東線の駅である。現在はロシア鉄道極東鉄道支社サハリン地域部のピェルヴァヤ・パーチ駅(ст. Первая Падь)である。「ピェルヴァヤ・パーチ」とはロシア語で「最初の谷」を意味する。
歴史
- 1909年(明治42年) - 南渓町駅 - 三ノ沢駅間線路付け替えにともない、新線上に開業。当時の駅名はペルワヤ=パーチ。
- 1910年(明治43年)11月3日 - 1,067mm軌間に改軌。
- 1911年(明治44年)3月29日 - 一ノ沢駅に改称[1]。
- 1943年(昭和18年)4月1日 - 南樺太の内地化により、鉄道省(国有鉄道)に編入。
- 1945年(昭和20年)8月 - ソ連軍が南樺太へ侵攻、占領し、駅も含め全線がソ連軍に接収される。
- 1946年(昭和21年)
- 2月1日 - 日本の国有鉄道の駅としては、書類上廃止。
- 4月1日 - ソ連国鉄に編入。ロシア語駅名は「ピェルヴァヤ・パーチ」(「最初の谷」の意味)。
現在の駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。駅員無配置駅で、駅舎は設けられておらず直接ホームに入る構造である。
運行状況
現在
- ピャーチ・ウグロフ - ユジノサハリンスク間の近郊列車(Д2系気動車列車、コルサコフ方面1本・ユジノサハリンスク方面2本)が平日のみ停車する。
隣の駅
1944年当時
- 鉄道省樺太鉄道局
- 樺太東線
- 楠渓町駅 - 一ノ沢駅 - (二ノ沢駅) - 三ノ沢駅
現在
- ロシア鉄道極東鉄道支社サハリン地域部
- コルサコフ-ノグリキ線
- エレクトリーチカ(各駅停車)
- スターリーヴァクサール駅 - ピェルヴァヤ・パーチ駅 - フタラーヤ・パーチ駅
※朝に運行される6017列車はエレクトリーチカであるが、当駅を通過する。
脚注
- ^ 日本鉄道旅行地図帳 滿洲・樺太(今尾恵介・原武史 監修 新潮社 2009年)p.65
- ^ 南樺太:概要・地名解・史実(西村いわお・著、高速印刷センター内出版部 1994年)p.60より。
外部リンク